今月95歳になる祖母。
私が小さな頃から、
私の名前をさん付けしてくれる。
優しくて
笑い方がチャーミングで
穏やかな話し方。
そして天然でちょっと面白い。
昔の人の割に背が高く
整った顔立ち。
田舎のおばあちゃん家で
おばあちゃんが鏡台に向かって
ブラシで髪をとかす姿を思い出す。
品のあるおばあちゃん。
もう随分会っていない。
足腰が弱り
耳も遠くなっているそう。
電話は一方的だけど
今日
声が聞けて、涙が出た。
私が書いた手紙を読んで
字が綺麗だと、褒めてくれた。
春から忙しくなった私に
無理をしないようにね、
と、あの懐かしい、
田舎のイントネーションで言ってくれた。
随分と苦労しただろう、祖母。
祖母が私の年齢だった頃は
どんなに大変だったろうか。
今の私には、とてもわかりっこない。
祖母が年齢なりに
健やかに穏やかに
過ごせますように。
そして
私の声が聞きたかったけど
聞こえないと
残念がっていた祖母に
聞こえないと
残念がっていた祖母に
会いに帰りたい。