目を細め 小さな春を 覗き見る
わずか 3日で 馬酔の花が 満開に。
真夜中に 目が覚めた。あれは、神様からの 言葉だったかもしれない。
昨日 名古屋にいる娘を訪ねた折、あちこちに 小さい凹みや キズがある車をみて 娘が目を丸くした。「何?このキズは!」
車庫の出入りで擦ったものや、バックした時 見えない柱に当てたりして、少々痛んでいる。
日ごろ車なんか 自転車と同じなんだから 治さなくてもいいと主人は平気だが、娘は いやな顔をしていた。
私が帰宅したころ 娘から電話が入った。恐ろしく憂鬱そうな声で、「すごく心配。もう車の運転止めたら?」と切り出した。
車を取られたら 今までの生活は 出来なくなるわと言い返すと 新聞に 老人の事故の記事がよく載っているが 人に怪我をさせたらおしまいよ。タクシーをつかえばいい、と引き下がらない。
何年か前にも 娘は同じことを言っていた。「その時は、気をつけて運転しよう」と夫婦で話し合ったが最近は、すっかり忘れていた。憂鬱な気持ちだった。
夜 帰宅した主人に伝えると 「そうだね 娘の言うとおりだ、緊急以外乗らないようにしよう。」と言い放った。何故か 少し気が楽になった。
夜中に目が覚めて イロイロなことを考えていたら、朝まで眠れなくなり 朝方寝入って 寝坊してしまった。
まだ、胸の奥に、重いものがあるが、トラブルを起こしてからでは遅い。つい一昨日 70歳の誕生日を迎え まだまだいけると思っていたが、まだまだを もう止めるに変
えて 娘の忠告を神様からの声と思い 聞こうとおもう。
悲しい涙が 嬉し涙になるように。