たそがれおじさんの備忘録(夢を追い求めて)

「とかち」をこよなく愛するおじさんが発信する十勝野風景

スズメの社会に感動

2025年03月01日 | 日記

【2011年8月23日の記事】

 

 この前、我が家の前庭にスズメの幼鳥が来た話の続きなんですが......。

巣立ちをしたスズメは前にも紹介しましたが、話の流れからもう1度紹介します。

                         

まだ飛べないので、ピー、ピー鳴いているだけです。その鳴き声で親鳥に「ここにいるよ」とサインを送っているようです。その鳴き声に応えるように、親スズメが餌を運んできます。あまりよく撮れていませんが、その場面にも出くわしました。左側の親鳥のくちばしに白っぽい餌が見えます。

                         

こんな様子が何度かありました。餌を運んでいるのは1羽ではありません。また、この幼鳥の近くには数羽のスズメたちも近寄っていました。

そうこうしているうちにこの幼鳥、歩道に出て行きました。ヨチヨチとしながらも道路の向こうを見つめているように見えました。

                         

もしかしたら、道路向かいの茂みにでも巣があったのか知れません。この幼鳥、ついに道路に出てしまいました!

おじさん、こりゃ、危ない!と思わず道路に出て、通る車から守ってやろうとしました。とその時、おじさんが近くにいるにもかかわらず、1羽の親鳥が幼鳥に近寄って行きました。まだ飛べない幼鳥を案じてとった行動に違いありません!

                         

この幼鳥を案じていたのは、この1羽の親鳥だけではありません。道路向かいの茂みから、チュン、チュンという鳴き声がいっぱい聞こえてきたのです。そっちに目を向けると、木の枝に20羽近くのスズメがいるではありませんか。みんなこの幼鳥を心配して鳴いているに違いありません。

                         

幼鳥の様子を見るのはここまでとし、おじさんこの幼鳥を手づかみし、この茂みの前に置いてやりました。

まぁ、これで一安心と自宅に戻りましたが、気になって見に行くと同じところでじっとしていました。何か心配になってきて、またおじさんの前庭まで連れてきました。

次の日の午前までは前庭にいて、親スズメも餌を運んでいたようですが、夕方までには姿がなくなっていました。

こんなスズメの幼鳥と親鳥やスズメの仲間達の様子、おじさんはすっかり感動して観ていました。

親と子という関係なら話もわかるんですが、1羽の子スズメに多くのスズメ達がかかわっている様子を見せつけられたのですから......。

スズメの社会ってすばらしいなぁ!

おじさんの出会ったスズメたちは、地域共同体としてしっかり機能しているではないか!きっと、あの子スズメも親スズメやほかのスズメたちに見守られ立派に成長していくと確信しました。

人としてどうあるべきか、改めてスズメから学んだ次第です。

 


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