実家の敷地に首輪をした犬が居ました。

ガジガジした跡。
一才くらいかな。
私が飼っていた犬と全く同じ見た目です。
何かの巡り合わせだと思い何とかしようと。
母に『なにか食べるもの、持ってきて!』と言い私はその子の後を追いました。
たまに私を振り返りながらも興味津々で先々行ってしまう。
母はまだかと思いながら、見失わないように。
遠くでパンを持った母が私にやっと追い付きました。
そのパンを手に実家に連れ帰る作戦。
来ました、来ました(^ー^)
ヘンゼルとグレーテルのように少しずつパンを置きました。
やっと実家の玄関のなかに入れて、首輪に名前がないか探しました。
ありました!oma。名前を言うとブルンブルンと尻尾を振りました。
どうしたものかと思案して一旦私の家に連れて帰って飼い主を見つけようと。
でもダッコもさせないのでさっきのパン作戦で車のなかに入れようとしたら。
急に向きを変え走り出しました。
慌てて追いかけると。
『oma!!』の声。
飼い主さんです。良かった。
勝手にパンを食べさせたことを詫びると
恐縮されていました。
飼い主さんの方向とは全く違う所へ行っていたので保護して良かったと思いました。
帰る車のなかで涙が出て止まらなくなりました。
モカさんがいなくなって初めて犬に触れましたから。
感触を思い出したんですね。
(モカを忘れないで)と言ってるのかな。
忘れたことはないよ。毎日毎日。

ガジガジした跡。
もうすぐいなくなって2年が経ちます。
お越しくださりありがとうございました(^ー^)