ちぼの気まぐれ日記

日頃思ったことや感じたことをぼちぼち綴ったもの。

首都圏支部の遺伝子染色体研修会

2020-02-16 23:36:58 | お仕事
今日は首都圏の技師会の遺伝子染色体の研修会へ。

技師になってから毎年参加しておりますが、年々遺伝子検査の注目度が上がってきているのがあって、人が前年よりも多かったです。


今日の研修会はがんゲノム関連の講義があったので、楽しみにしておりました。

もともとは遺伝子治療に関わる仕事をしたいという夢を叶える為に技師免許を取ったので、今回の講義は例年より楽しみにしてました。



朝は開始時間を間違えて、開講の1時間前に到着。

いつもは空いている席を探して席に着きますが、今回は選び放題でした。

先月の京都での研修会でご一緒した技師さんにもお会いし、色々お話させていただいていたら、同僚の方がいらして、お名刺を頂きました。

家の近くのベンチャーの会社で凄い面白そうな研究をされている会社で興味があったのですが、その技師さんから、

「まだなんですけど、近い将来、検査技師の採用する予定なので、もし興味があったら。がんゲノムの方の仕事を始めようと今しているんです。ぜひ連絡ください。」

という事で、凄いありがたい。

今の職場の契約が今後どうなるか分からないので、タイミングが合えば応募を検討しようかと思いました。

ただ、今の職場での仕事の区切りが悪いので、更新していただける限りは今のまま頑張りたいと思っておりますが…。

先輩方とはうまくやっていける自信が無いし、最近ちょっとと思う事もあるのですが、先生方は良くしてくださるので、何かしら残してから去りたい。



そんな感じでありがたいお話を頂いて、ありがたい気持ちで講義。

午前中は染色体と遺伝子の基本的な検査のお話。

染色体の先生のお話が凄い基本的なことなのですが、かみ砕いてお話をして下さるので、大変分かりやすかったです。

なかなか基本の講義を聴くことはないので、貴重でした。

スライドもわかりやすいし、例も多かったので、今後何回も見直すことになりそうです。

遺伝子の講義の先生は何回か学会などで講演を聞いているのですが、やはり言葉が少し専門的過ぎて難しいなという印象でした。

私はわかるけど、きっと病理とかで遺伝子をこれから勉強するという方は難しいかもと思いました。



お昼はランチョンセミナー。

こちらではあるメーカーさんの新しい機械がすんばらしくて、うちの共同研究室に入れてくれないかなぁと思いました。

次世代シーケンサーの機械なのですが、アノテーションまでやってくれるという装置で凄いと思いました。

また、検体数が少なくても試薬を無駄にせず出来るという事で、いつも先生方が相談して、機械を予約して、日程に合わせて試料を調製しなくても済むなぁと思いました。

今、職場で先生が調べている遺伝子に対応しているという事で、タイムリーだなと思いました。

営業を先生にかけてほしいと思いました。



午後は実践的なお話。

検査室での実際の遺伝子検査の現状と課題と未来についてのお話を聴きました。

中でも最後のがんゲノム医療の話は凄い面白くて、もっと聞きたかったです。

参加している勉強会の主宰の先生がいらっしゃる検査室のトップの先生でしたので、大変貴重でこういう仕事をされているんだというのを聴けて良かったです。

私が夢としている仕事なので、将来こういう仕事をしたいなぁと改めて思いました。



こちらの研修、休憩時間が10分で朝から夕方まで延々と続くので、体力的にはきついです。

でも貴重なお話を聴けるし、スペシャルな先生が集結されるので、私にとっては凄いモチベーションアップになる時間。

来年もまた参加したい。

そして、いつかこの分野で仕事をしたいと改めて思い、夢見るのでした。

まさかの事態

2019-08-23 23:35:51 | お仕事
さすがに睡眠3時間はきつい。

と思いつつ、仕事と紹介状を先生にお願いしたものの書いて戴けるかの不安もあり、仕事があまり手につかない感じ。



最悪、早退しようかなと思って、お昼終わって、午後の仕事と思ったら、突然先輩の叫び声が。。。、



『誰か、誰か来て。人が倒れた。臨床の先生。』



えっと思って、行ってみると全身青白くなって、隣の講座の先生が倒れていました。



救急の内線が分からず、どうしようとなっていたので、とりあえず

『交換にかけて聞きます。』

と電話に走って、聞いたら、交換の人も戸惑ってしまいとりあえずスタットコールの番号を調べてもらいました。

すぐに電話を切って、叫んで、医局長がかけましたが、まさかのかからない。

病院ではなく、大学の施設なので、かからなかったのです。

その間にも救命の内線を調べていたのですが、内線表から見つけ出せずだったので、

『警備にかけてみます』

と叫んで、警備にかけて事情を話し、救急を呼んで貰えることになり、電話を切って

『警備から救急に連絡して貰って、来てもらう手配しました』

と叫んで報告。

意識は回復したものの万が一の事もあるので、AEDが必要かも確認して、こちらは不要との事だったので、あとは来るのを待つ感じでした。



結局、その先生は応急処置を受けて、ストレッチャーで病院に運ばれました。

勤務時間内に戻っていらっしゃらなかったので、どうなったのかは分かりません。



でも、結構緊迫してました。

まさかこういう事が起こるとは想像もせず。

という事で、実験室の電話に貼っていた内線表に救急の電話と救急の当直のPHSの電話を書いておきました。

大分古いので医局長に提案して、作り直す事に。

本当は秘書さんがすべき仕事かもしれませんが、仕事が遅いのと今、受けている仕事が無く、余裕があるので、やることにしました。



という事で、結局早退せず、最後のリハビリに行きました。

リハビリの先生とは一年近いお付き合いでしたが、大変お世話になりました。

いつも思うのですが、お別れって寂しいですね。


帰りは最後でもう来ないので、ロイホでスープとお肉食べて帰りました。

今週は土曜休暇なので、今日でお仕事は終わり。

大喧嘩のせいで台無しな一週間でした。

まだ出戻らないように頑張ります。

バカでも正直な奴が良い

2019-06-27 23:41:43 | お仕事
職場が引っ越ししてから、およそ3か月。

色々不便や奇妙なことが起こり続けていて、良いことは何もないです。



今は学生さんの授業でいつもよりも実験室にいる人が多い状況。

それなので、奇妙な事が起こり続けており、日々注意喚起のメールを送る羽目に…。



別にやった本人に迷惑がかかるならいいんです。

でも、実験結果がきちんと出ない恐れ、実験をする他の先生に迷惑がかかる事となると言わざるを得ない。

という事で、ここ最近、メールを書くのに時間を割かれ、業務が終わらず、残業続き。

先輩方は定時で帰る中、居残り。



とうとう、先日、ありえない事が起こり、隣の研究室とも情報共有することに…。

そして、今日は大学の安全衛生の部署に問い合わせをして、担当の方とお話することに…。

ちょうど、電話している時に先生がいたので、すぐに電話の内容を報告して、どういう風に知らせるかと対応を相談。

次に同じ事態が起こった時はすぐに連絡をしなければならず、場合によっては調査が入ると言われてしまいました。



そんな感じで、本日も残業を一人でしていたのですが、隣の研究室の先生とうちの研究室の先生の会話で良い話が。

隣の先生(A) 例の話、メールで周知しておきましたよ。

うちの先生(B) ありがとうございます。何かありましたか?

A まだ何もないですけど、おそらくやっていても言ってこないと思います。

B それはダメじゃないですか。
  馬鹿でも正直に悪いことをしたら言ってくる人の方が良い。
  そういう奴の方が成長する。



話を聞いていて、私も同じ考えと凄い共感しました。

さすがに毎日メールを書くのが、凄い心苦しくて、先日、

『こうして、皆様にメールを書くのも凄いストレスで、本心では小姑のようでやりたくないです。
 でも、迷惑がかかる先生がいらっしゃる、正確な実験結果を出すことが出来なくなる可能性があると思うと言わざるを得ないので、こうして、ご連絡をしております。ご理解いただければ幸いです。』

と書きました。



数名の先生がリアクションをしてくださり、メールを送ってくださったり、声をかけてくださいました。

『この件は私がやりました。以後気を付けます。』

とメールをくださった先生もいらっしゃいます。



私は、犯人捜しをしたいわけではないんです。

気を付けて同じことをしないでいただければいいんです。

病理の実験は検体が限られているので、失敗したら終わります。

やり直しがきかない事もあります。

だから、くだらないミスで失敗をして欲しくないんです。



この心情を分かってくださる先生が一人でも増えて欲しいと思うと共に先生と考え方が同じで少し嬉しくなったのでした。



針刺しで労災

2019-02-18 23:21:33 | お仕事
引っ越しを週末に控えた今週。

先週は実験室を実験禁止にして、染色室と分子生物学的実験をするエリアの荷造りを日々しておりました。

色々出てきて大変。

昨年、1回引っ越しをしておりますが、その時保留としていたものをまたどうするか先生に確認して、荷造り。




で、今日はもう業者さんが入るので、医局の方の手伝いへ…。

医療廃棄物のゴミ箱の中身が重すぎて運べないので、分散する作業を主任から命じられたのでそれを始めました。



がここで、やってしまったんです。

山のような標本の中にむき出しのメスが入っていたのに気が付かず、切ってしまいました。

流水で傷口をとにかく洗って、止血。

秘書さんに消毒があるか聞いたのですが、無かったので、電話して大学の医務室に行って消毒して貰いました。



それで、どういう経緯で切ったのか聞かれたので、言ったら、

『それ、インシデントに当たるので、外来にかからないといけないです。』

と言われてしまい、結局、救急にかかることになりました。



感染症を調べる検査をするため、採血を5本程取られて、色々書類を書いて終了。

医局に戻ったら先生が心配して、

『何年放置されているメスか分からないから、破傷風を念の為、打った方が良いよ。もう抗体少ないと思うから。』

と言ってくださり、ちょうど外来だった整形の先生に打っていただきました。



結局、労災に当たるという事で、労災の書類も書いて、教授にハンコ貰って、提出。

殆ど引っ越しの手伝いが出来ず、家では両親から怒られ、チーン。




ほんと、自分ドジだなと改めて思うと共にもっと慎重に行動しないとと思った日でした。

先生方に大変感謝。

技師会の研修会2019

2019-01-14 23:08:14 | お仕事
バレエの新年会から一夜明けた13日。

今日から2日間、京都で技師会の遺伝子染色体の研修会に参加です。

昨年に続いての参加ですが、今回はRNAの抽出とRT-PCRを体験できるという事で大変楽しみにしておりました。



新幹線は凄い空いていて、京都まで隣がいない状態で、快適に過ごしました。

ホテルにチェックインと荷物を預けて、近くの神社を9時に参拝。

朝一番ですが、結構人がたくさんいました。

御朱印は書置きだったので、戴いて、会場の二条へ。



お昼を買っていたらギリギリの時間だったので、ダッシュで会場の専門学校に行きました。

受付で、お世話になっている先生にお会いし、すぐに講義開始。

今日は夕方まで実習。

その後、講義。

実習は2人で行いますが、一緒になった技師さんはこれまたご縁がある方でした。

今の職場の技師さんと交流があるのと、私が先日、ダイセクション用の未染標本の作成についてアドバイスを戴いた先生と一緒に仕事をされているという事でした。

なので、休憩時間は殆どその技師さん達のお話で盛り上がっておりました。



講義は私は現場で働いていないので、実感はわかない部分もあったのですが、来月の引っ越しで実験室のあり方を少し考えないといけないのではないかと思っていたので、サーベイの話や作業標準書の話はとても参考になりました。

講師の技師さんが実際に現場で用いている作業標準所を見せてくださったので、とても有り難かったです。

そして、私的に興味を持ったのは技師会の認定遺伝子染色体検査技師。

今回、その対策をしてくださいました。

他に遺伝子分析科学認定士がありますが、こちらは技師会が関連した団体が管轄している資格。

技師会の認定資格も取れるなら取った方が良いのかなと思っていたのですが、レベルとかが分からずでした。

でも、今回対策と試験がどういう感じなのかを聞いて、勉強したら遺伝子は何とかなるかもと実感。

実際の問題も凄いスピードで講師の先生とやりましたが、解けました。

4月に遺伝子染色体分野も技術教本が出版されるみたいなので、購入しようと思います。

やはり遺伝子検査の現場でいつかは働いてみたいので、実現に向けて頑張ろうと思いました。



懇親会も今回は関東の方と同じテーブルでした。

でも、病理の方はいらっしゃらなかったので、その点は情報交換が出来なかったので、残念でした。

それでも母校の先生の同級生の先生といつもアドバイス戴いている某検査会社の先生とまたご挨拶とお話が出来たのは収穫でした。



そんな感じで今年の研修会も終了。

実習で試薬が間違えていたみたいで、電気泳動でバンドが出なかったのは残念でしたが、失敗例を示せたという事で、貴重な体験も出来ました。

ペアの2人で試薬入れ間違えるはパートナーが確認しているのに起こらないと思うのですが、2人で失敗しててビックリでした。

講師の先生方も驚いていました。

時間があったらもう一度PCRからやり直したかったです。



あっ、この研修の2日目にサンキューの年になりました。

いよいよ30代も最後。

今年は39という事で、普段いつも以上に感謝の気持ちを持って一年過ごして40代を迎えられるように頑張ります。