MT (Manual Transmission=手動変速) 以外、所謂 (いわゆる) 2ペダル車における左足ブレーキについて。
とその前に、何故簡単にAT (Automatic transmission=自動変速) と書かないかというと、
自動車におけるトランスミッションの場合は「歯車や軸を介して動力源からの回転やトルクを伝達するもの」だから。
近代のCVT(Continuously Variable Transmission=連続可変変速)はこれに該当しないので、
最近は自動変速車全般の事を「2ペダル車」要するにアクセルとブレーキしかペダルが無い車と表記したりする。
意味としてはATで何も間違ってはいないが便宜上として別れたんだろう。
前置きはこれくらいにして、その2ペダル車での左足ブレーキだが、
何を隠そう私は免許を取って1年目で左足ブレーキに独自で辿り着き今まで数十年間、左足ブレーキが原因での事故は皆無だ。
いやむしろ6-7年前にクソガキミサイルを食らった時は左足ブレーキのおかげで大事故にならずに済んだくらいだ。
左足ブレーキの最大の利点はアクセルを踏んでる状態から咄嗟にブレーキを踏むまでの時間が右足のみの場合に比べて圧倒的に早い事。
正確に測定した事は無いがおそらく右足のみより半分は短縮されてると思う。
右足のみの場合だとアクセルを踏んだ状態からブレーキを踏むまでが約1秒かかる。
時速60kmで走行した場合だと秒速約17mなので右足のみだとそのまま17mだが、左足ブレーキの場合で半分だとすると8.5mとなる。
緊急時でこの差は非常に大きい。
欠点は、元々が左足で踏む事を前提としていないのでペダルの位置がだいたい真ん中にあるので、
常に左足で踏む準備をしていると多少ストレスがかかるという事くらいか。
踏み込まないように常にペダルに足を掛け続けるというのは慣れない人には結構なストレスだと思うが、
少なくとも私はもう慣れっこになったので特に苦痛ではない。
同じように左足ブレーキを使う人で「踏み間違いが起きない (起きにくい)」という人がいるが、個人的にこれは疑問に思う。
踏み間違いというのは意識の問題だと思うので左足ブレーキだろうと右足だけだろうとボケーっとしていれば踏み間違いは起き得るし、
しっかりと意識していれば踏み間違いは起きないと思っている。
結局のところ左足ブレーキがどうのと言う前にそれをする人の問題だろう。
ブレーキの問題に限らず、どんな便利な道具でもボンクラが使えば事故が起き得るし、しっかりしていれば何も問題は無い。
何が言いたいかというと、
私としてはこれからも左足ブレーキを続けるが、それを他人に強制するつもりは全く無いし、
逆に左足ブレーキだからといって脳死状態で脊髄反射的に全てを否定するなという事。
物事はその人次第である。