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森の里ホームズのブログ

3回投与mRNA-脂質ナノ粒子ワクチン接種後のXBB.1オミクロン亜変異体の刷り込み免疫

祖先型の SARS-CoV-2 ベースのワクチンを3回接種しても、BQ.1.1 や XBB.1 などの新たに出現した Omicron 亜変異体に対する有効な免疫を獲得できない可能性をハムスターですが証明しています。

Shigeru Fujitaさんという方は知りませんでしたが、東京大学医科学研究所 数理免疫学分野の佐藤 佳 教授らのグループのメンバーだと思います。

Impact of Imprinted Immunity Induced by mRNA Vaccination in an Experimental Animal Model 
Shigeru Fujita, Keiya Uriu, Lin Pan, Naganori Nao, Koshiro Tabata, Mai Kishimoto, Yukari Itakura, Hirofumi Sawa, Izumi Kida, Tomokazu Tamura

【この研究では、ハムスターを使用してこの可能性を調査しました。 自然感染は効果的な抗ウイルス免疫を誘導しましたが、3回投与mRNA-脂質ナノ粒子ワクチン接種後のBQ.1.1およびXBB.1オミクロン亜変異体によるハムスターの画期的な感染では、わずかに誘導された体液性免疫のみが生じ、刷り込み免疫の可能性が裏付けられました。

祖先型の SARS-CoV-2 ベースのワクチンが、新たに出現したオミクロン亜変異体に対して効果がない可能性があるという懸念が生じています。 「刷り込み免疫」の概念は、祖先ウイルスベースのワクチンを接種した人は、BQ.1.1 や XBB.1 などの新たに出現した Omicron 亜変異体に対する有効な免疫を獲得できない可能性を示唆しています。】

接種なしの感染ハムスター(C):
感染した変異株( XBB.1)に対する液性免疫(中和抗体)がちゃんと誘導

3回接種した後にXBB.1株を感染させたハムスター(D):
XBB.1株に対する液性免疫がほとんど誘導されませんでした

つまり古い種類のワクチンを接種しても“imprinted immunity(刷り込み免疫)“が起こって、新しい変異体に対する有効な免疫を獲得できないことが実証されています。


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