子どもの質問

2010年05月11日 01時43分24秒 | 日記
火曜日


名字の言

 「子どもの質問には『答える』以上に『応える』ことが大事ですね」。
ある保育士の友が語っていた

▼花が散った桜の木を見て「また咲くの?」と尋ねる園児。「咲くよ」とだけ返すのは「答える」だ。
ここで園児の言葉の奥に「なぜ枯れた花がまた咲くのか」という疑問があるのを見過ごしてはならない。「不思議だね」と受け止め、開花に至る仕組みを丁寧に教えると、園児の目は輝きを増す。そして次の質問も――そうした心弾むやりとりが「応える」ことだという

▼真意をくみ取ってもらえる喜び。「何でも聞いていいんだ」という安心感。
それが子どもの探究心に拍車をかける。一番よくないのは「そんなこと当たり前でしょ」という態度。大人でも、いい気分はしないだろう

▼日蓮大聖人の御手紙には、門下の質問に対する御返事が少なくない。
ある婦人が題目の功徳について尋ねた時、大聖人は“仏法について質問すること自体が素晴らしい”と最大に讃えている。婦人には“こんなこと聞いていいかしら”と、ためらいがあったかもしれない。師の激励に、どれほど勇気づけられたことであろう

▼何でも語り合える雰囲気があるところは明るい。楽しい。進歩がある。座談会で和気あいあいと対話を広げよう。(之)

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