マウスのきもち

マウスの気持ちを行動から考えてみるblog

猫と、マウス

2022-02-07 12:45:06 | ペット
猫と、マウス。トム&ジェリーが有名ですね。

猫とマウスに共通点があることが分かりました。
それは・・

猫は前足をぐぱーぐぱーして、通称「ふみふみ」しますが、これは、成猫の場合、甘えのサインであると言われていると思います。

実は、マウスもこのふみふみと同じ行動をすることが分かりました。
水を飲んでいるときに、その行動が確認されました。

母乳を飲んでいた時、同じことをしたことがあったのでしょう。
その名残は、マウスも猫も残るのですね。

ただ・・残念なことに、このふみふみは、甘えの行動に繋がっているかまではわかりません。
たまたま水がでにくかったため、そのような行動が出たのかもわかりません。

やわらかいマットの上にジュニア君を乗せてみましたが、新規な物に対する探究心が勝ってしまい、臭いをかぐばかりで、残念ながら、ふみふみの行動は、確認できませんでした。

マウスに甘えるという行動があるならば、どのような気持ちがあるのか、
その解明は、人間の様々な気持ちの最後に残る気持ちに繋がっているような
気がしています。


ジュニア君は、今日も、やさしくグーパーと手を動かしながら、こくこくお水を飲んでいました。

ジュニア君に告げる明日

2021-07-09 01:00:51 | ペット
「ジュニア君はきっと治る」をお読み頂き、誠にありがとうございます。
マウソックは、なぜJAC阻害剤をおもったのか・・
そのお話しの前に、ジュニア君の今を連載でお伝えします。
この連載では、日々、「ペットを飼う」ということを考えさせられているマウソックのその時々の感情を率直に記載しています。表現に疑問もあることながら、どうぞ宜しくお願い致します。


ジュニア君はいま・・

ジュニア君は、現在も、毎日痒みと戦っています。
回復したり、痒みがまた出たりを繰り返すたび、投薬と休薬を繰り返していましたが、ある日を境に劇的に悪化しました。

体調がよくなったのをきっかけに大好きなアーモンドの欠片を渡しました。
2〜3日、徐々に掻痒行動が増えてきたため、2021年6月13日投薬を再開。
それから、3週間経過しても、いつもなら治まる掻痒行動が治まらず、2021年7月3日動物病院受診。

食物アレルギーではない
今まで診療してくれた獣医師は、事情により欠勤していたため、代理の獣医師が診療してくれました。

「いや、これはアレルギーが因子の痒みじゃないじゃない、これは、別の因子を考えないといけない」

獣医師は、特発性の皮膚疾患の可能性を話始めた。
ににちゃんのときの、光景がよみがえる、ああ、病院を変えたのに全く同じことを言っている。
多少の不安が、嫌な予感を招きました。
「痒みが走り出すとそれが、止まらなくなる。痒みを止めてほしい」
マウソックは、絞り出すように言うと、獣医師は、効かないステロイドを入れ続けるのはよくないので、薬を変えると言った。
マウソックの不安がなぜか加速した。
「いずれ皮膚生検も視野に入れるがいまはそこまでを想定していません。」これは、違う、と感じるだけである。焦り、いら立ちそればかり。違うと思う根拠を説明できない。このままでは、ジュニア君が苦しむ未来しか見えてこない。獣医師の説明に信用より不信が勝る。

「助けたい。必ず」マウソックは、願いを口にした。
「これで様子をみましょう」と、獣医師は言った。

信じよう、決意を促す穏やかな声と微笑みだった。


不安

会計の時、看護師は、こともなく、告げた。
「これが、痛みを止めるお薬ですね。お大事に。」
マウソックは、尋ねた。
「痛み?痒みじゃなくて?」
「はい・・先生がそのように・・」

服薬しても治まらない掻痒行動。アレルギーじゃないという獣医師。以前とは違う薬。こちらの薬のほうがいいのかもわからない。
「わかりました。」

帰り道、ひたすら言い聞かせた。大丈夫、大丈夫。痒みは止まるから。
ジュニア君に、自分自身に。

夕方服薬。そして、真夜中3時頃。
なんとなく気になり、ジュニア君のお部屋を開けて、ジュニア君の様子をみました。
「え・・なんで・・」
そこには、毛がとれ、表皮がはがれ、内皮が一部むき出しになっているジュニア君がいました。とても痒かったのだと思います。
毛の隙間から見えた地肌も赤く、体温も高かった。


マウソックは激怒した

マウソックは、心の内にあった気持ちを夜中に一人で怒鳴り散らしました。
あれほど言った、慎重になってほしい、痒みを止める薬を慎重に調薬してほしい。
どうして、なんで、どうして、私の言うことを真剣に聞いてくれないのか、
聞いていたなら、なぜ、数時間でここまで悪化するのか、どうして、自分の臨床経験だけで、判断するのか、信じられない、症例に合わせて、変更できるからこその臨床経験ではないのか、なぜ、症例に合わせて慎重に段階を踏むことがどうしてできないのか、薬は本当に正しかったのか、あれほど、こうなってからでは、遅いといったのに。

朝、ジュニア君を小脇に抱え、自宅をでました。午前6時半。
向かったのは、動物病院。

どうしても許せなかった。聞く耳を持たず、自分の臨床経験だけで進めたことに傲慢を感じずにはいられなかった。

獣医師は青ざめて立っていた
マウソックは、静かな待合室に入ると、ジュニア君にお水をあげました。
ジュニア君は、マウソックを見上げると、こくこく水を飲み、また鋭い爪で
掻き立てました。

だめよ。掻いたら。
マウソックは、静かに言うと、ジュニア君は、マウソックの顔を見上げました。
痒いんだよ。とても。

マウソックは、コントロールの効かない痒みとたたかう小さな黒毛のマウスを見つめました。
ごめんね、ほんとうに・・力がないね・・
言葉も、要領も、機転も、知識も、すべて、つまり、能力が、圧倒的にない。

そんな人間が言いうことは、所詮、わめいたぐらいで、何も伝わらないということか・・気が付いていたけれど、認めたくないからいつも誤魔化しているけれど、最後は、結局、後悔。こんな繰り返しの飼い主では、ペットは、生きていけない。ほしいのは、ただ能力。どうすれば得られるのか。

そのとき、その静かな待合室の扉が、カランコロンと音を立てました。
振り向くと、青ざめて呆然と立ち尽くしながら、こちらを見つめる獣医師がいました。

余談-マウソックの大きな声で独り言 第3回

2020-12-25 02:01:37 | ペット
「食欲の春夏秋冬」をお読みいただき誠にありがとうございます。
―マウスには、豊かな「マウスの表情」がある―そもそもマウスの表情とはどのような表情なのか、マウソックの幻覚??疑いが尽きないですが、まずは、マウスの表情についての研究を簡単にご紹介したいと思います。

マウスしかめっ面スケール
痛みのレベルを表情から評価する研究があります。
 Coding of facial expressions of pain in the laboratory mouse
 Nature Methods volume 7, pages447–449(2010)

人間にとって、なかなかマウス語の理解は難しいため、マウスの目の開き具合、耳の立ち上がり、ひげの張り具合など、痛みによってそれらがどのように変化するかを数値で表します。このスケール(評価基準)を「マウスしかめっ面スケール」として、論文発表されました。このような研究が人へ応用されると、例えば、投薬でどの程度の痛みが現れるのか、また、鎮痛はどれほどのものなのか、術後の痛みやその痛みが治まった状況を目視判断できるようになります。(詳細は、後程のマウソックの大きな声で独り言でご紹介します。ご期待ください。)

マウソックの考察
ただ、このような痛みスケールは、置かれた環境によって個体差が大きく出るのではないかと個人的におもっています。そのため、マウスの表情をお話しする前に、環境の違いから現れるマウスの行動についてお話します。

マウスは、食物連鎖の下層にいることから、身を守るために、情動伝染が非常に大事なのではないかと想像しました。

情動伝染:ある個体が情動表出した場合、それを見ていた他の個体も似たような状態を生みだすこと。

情動伝染は、集団生活と相関があるのではないかと思っています。

そして、集団生活が長いマウスほど情動伝染が起きやすく、情動伝染の影響が強いほど模倣行動は思った以上に簡単に行えるのではないかと想像しています。

つまり、「集団生活」「情動伝染」「模倣行動」は単独で動いておらず、集団生活と模倣行動は、情動伝染を介して、繋がっているのではないか―それに該当すると思われる行動が、ペットのマウスに現れた出来事がありました。

マウスの模倣―マウスが手を振る―
■ににちゃん(マウス メス)の場合
ある日、何気なく、ににちゃんに話しかけました。
おやつをあげ、「ににちゃん」と名前を呼びながら、飼い主が手を振った時、ににちゃんは、おもむろに片手をケージの側面につけて、もう片方の手(本来、前足ですが、ここでは、便宜的に「手」と表現します。)をバタバタ上下に激しく動かしました。飼い主が手を振ることをやめると、ににちゃんも手を振ることをやめました。またすぐに「ににちゃん」と声をかけ、手を振ると、また、手をバタバタと動かし始めました。
つまり、私が手を振ると同様に手をバタバタと動かすことが、数回により確認されました。わたしが手を振っている間は、ずっと手をバタバタと動かしていました。この一連の行動は、長期間続きましたが、皮膚病を患ってからは、手を振ることがなくなりました。

■ぽぽくん(マウス オス)の場合
「ぽぽくん」と名前を呼びながら、手を振ってみました。
ぽぽくんも、ににちゃんと同様に手を振りましたが、ににちゃんより、手を振っている時間は短く、飼い主が手を振っていても、止めてしまいました。またすぐに声をかけて手を振ると、振り返してくれましたが、次第に、名前を呼んで手を振っても振り返さなくなりました。

■ジュニア君(マウス オス)の場合
「ジュニア君」と名前を呼びながら、手を振ってみました。
ジュニア君は、チラ見して、すぐに違う方向を向いてしまいました。飼い主の側から離れたりすることはありませんでしたが、手は、動かしませんでした。
名前を呼んでから手を振ることを数か月毎日継続して行った結果、次第にこちらをじっと見るようになりましたが、現状、手を振り返すような行動は確認されていません。
この3匹には、ある違いがあります。性別は、対象外として、ににちゃん、ぽぽくん、ジュニア君の順にそれぞれの鼠生における集団生活した時間の割合が小さくなることです。
◎ににちゃんは、2年4か月で亡くなりました。集団生活を送った期間は、8週齢で離乳してから1年8か月です。
20か月/28か月⇒71.4% つまり、鼠生の7割の時間を集団生活、3割の時間を単独生活しました。

◎ぽぽくんは、3年6か月で亡くなりました。集団生活を送った期間は8週齢で離乳してから2年です。
24か月/42か月⇒57.1% つまり、鼠生の6割弱の時間を集団生活、4割強割の時間を単独生活しました。

◎ジュニア君は、離乳してから集団生活をおくったことがありません。
つまり、鼠生のすべての時間が単独生活です。

今、私の手元で生きているマウスは、ジュニアくんだけになりました。
結膜炎症状も徐々に良くなり、毎日静かに暮らしています。
かの2匹が手を振りながら私に伝えたかったこととは、なんだったのだろう、あの日、真剣に手をバタバタと振りつづけた可愛いマウス達をおもいだしながら、次回、論文を交えて、マウスの模倣のお話しの続きを記したいと思います。
 
【あとがき】
「余談-マウソックの大きな声で独り言 第3回」をお読みいただきありがとうございます。「余談-マウソックの大きな声で独り言」では、論文やペットのマウス達から観察されたことに基づいてマウソック個人の思ったことを記載しております。学術根拠としては使用できるものではありませんので、ご理解をいただけますと幸いに存じます。今後とも「余談-マウソックの大きな声で独り言」をどうぞよろしくお願い致します。

食欲の春夏秋冬

2020-11-22 02:02:24 | ペット

2020年11月某日。
窓をそろそろと開けると、
冷え込んだ朝の空気が遠慮なくお部屋の中になだれ込んできました。
朝日が窓枠の端からきらきらと差し込んできます。

窓の外には、いつのまにか落葉して色鮮やかに変わった公園がありました。紅葉に敷き詰められた地面からむき出しの木々が累々と並び、おのおのに枝を広げて、そのか細い先端は、高く広がる青空を指し示していました。

冬になったんだね。
澄んだ青空がどこまでも広がって、からりとした空気が頬に触り、流れていきました。

ぽぽくん、ジュニア君、おはよう。
ぽぽくん、ジュニア君のお部屋の外壁にはカイロを貼り付けています。
壁を伝わってくる温かさに2匹ともとりこ。壁にぺったりとくっつきながら、朝の空気に鼻を動かしていました。

寒いね、カイロあたたかい?
マウソックはじっと2匹を見つめました。
もう1週間ほどおやつはあげていません。
おやつを食べると、ジュニア君の左瞼が、腫れていて、結膜炎のように赤くなっていることが分かりました。なんらかのアレルギーを発症しているようで、どうしても腫れや目やにがひどいときは、抗アレルギー剤点眼と涙液点眼で様子をみています。

マウソックの視線は、無言のまま2匹のマウスの間を行ったり来たり。
2匹は、きょろきょろ眼球の動く、目の前の動物をじっと見定めています。
―おやつくれるかな。でもおやつを受け取るためにカイロから離れるのは寒いな。でもおやつくれるかな。・・寒いな・・―

ぽぽは、動いた
朝日に照らされたジュニア君の目は潤んでいました。
腫れはそれほどひどくはない。掻痒行動もない。目やにもないが、涙が多いのが気になる。
マウソックは、微動だにせず、ジュニア君を見ていました。
そんなマウソックを見定めていたぽぽくん。段々期待の気持ちが沸きあがってきました。
―やけに、長くお部屋の前に居ますね。今日こそは、おやつをくれる・・そんな予感がする。これは、寒いとかいってられん-

ぽぽくんは、3年半生きている、おじいちゃんマウスです。
秋に限らず、食欲は、春夏秋冬十分にあって、食べることが大好き。
お部屋の中にある小部屋からついに顔を出すと、背を丸めながらも、すばやくマウソックの目の前まで来て、両足で立ち上がりました。
―今日は、くれますよね、おやつ。―
賑やかに動くぽぽくんは、ようやくマウソックの目の端に入りました。
ちらちらする動きに、マウソックは一言、ごめんね。と声を掛けました。
残念ですが、あげられないんです。
ぽぽくんは、期待で輝く瞳をまっすぐこちらに向けています。
このまっすぐな動物の目は、マウソックの急所をするどく突きました。

マウスの表情
ごはんを新しく入れることで、なんとか誤魔化されてくれないだろうか。
大抵失敗するマウソックの浅知恵がまた炸裂しました。

いかにも、おやつ?の袋が開く賑やかな音。おやつ?が沢山こぼれてくるような楽しい音達。
ぽぽくんの目の輝きがどんどん増していきます。ジュニア君も薄く目を開けました。

―やった!!たのしみ!!―
音達につられてどんどんわくわくしていくぽぽくん。たまらずぴょんぴょんジャンプしながら艶々の目をこちらに向けています。

・・・はい、どうぞ。
からからと容器にはいる幸せな音。
ぽぽくんは、一目散に容器に近づくと、一心におやつを探し始めました。
ーどこかな、どこかな、じゃまだな、これ。どこかな。ー
ご飯のペレットをぽいぽい容器の外に捨てて、かきわけて、かきわけて・・

ぽぽくんの行動が、突然止まりました。
・・・ない。おやつ、ない。

ぽぽくんの目からさっきまでの輝きが、みるみる消えていきました。
憮然とした表情を顔に出して、しばらく遠くを見ていましたが、次第に湧き上がってきたのか不満から、静かな怒りも似た仏頂面をマウソックに向けました。そして、むすりと背をひるがえし、のそのそと温かい小部屋の中へ入ってしまいました。

ジュニア君は、体を横にして目を閉じていました。でも、マウソックとぽぽくんのやり取りにじっと聞き入っているかのように、耳だけを盛んに動かしていました。
―やっぱり、貰えなかったんだ―

午後まで時は進んで。
冬晴れのぬくもりが部屋の中で寝ている2匹を包み込んでいました。マウソックは、マウスの豊かで正直な表情を思い出しながら、温かい日の光の中で寝ている2匹を静かに見ていました。そして、マウス達の小さな願いが叶うだけのことであってほしいと、心の奥に言い聞かせながら、ちいさなちいさなおやつの欠片をそっと容器の中に入れました。

ににちゃんの価値観

2020-10-23 17:17:02 | ペット
昼に降る雨の音。風の声。
静かな夜の虫の声。
そして時間は進む。
真夜中に沈んだ世界の音。
彼方から高速道路を走り渡る、尚早な音達。
朝までに、先を急いで夜を走る自動車の音が絶え間なくきこえる。
それ以外の音は聞こえてこない深夜3時。
またしばらくの時間がたった。
聞こえてきたのは、午前5時、朝を知らせる鳥の声。
朝になったんだ・・・
徹夜で仕事をしていたマウソックは、今、自分がなにかに引きこまれていくような感覚を覚えつつありました。
寝たい・・でも、起きていないと起きられなくなるな・・・
まだやらんとならんことがいろりろ・・・・・
睡魔の誘いはときにおだやか、時に強烈。
断れない。崩れるように誘いにのって、睡りの世界へ爆落。

気が付いた時はもう昼でした。
一度寝てしまうと、もっと寝ていようぜと体内でなにかが騒ぎ続けるのがマウソックという有機体です。
起きる起きないの攻めと守りを繰り返し、寝る前よりよっぽど疲れてから
起きることになりました。

ごめんね、遅くなりました。マウスちゃん達は元気かな?
いつもと大分違う時間に挨拶にきたマウソックにマウス達は困惑気味。
みんな、マウソックを見てもなかなか動く気配がなく、声のする方向をボーと見ているばかりで腰が重い。声をかけ続けたら仕方なくという雰囲気を漂わせ、マウソックの近くまでのそのそ寄ってきてくれました。

ににちゃん、どうしたの?
どんなに声をかけても、ににちゃんだけ寄ってきてくれません。
マウソックは、ににちゃんを見ます。
ににちゃんは、お部屋にある陶器の器を見ています。


その陶器の器には、ににちゃんの飲み水がはいっています。
ににちゃんは、その水面をじっと見ていました。
ににちゃんは、普段お水に興味を持ちません。
お水が飲みたいときだけ陶器の器に近寄るぐらいです。
水面をじっとみているマウス。そのマウスをじっとみている人間。
水面ーマウスー人間と奇妙な一直線が引かれました。
そのうち、ににちゃんが、水面に手をかざしてひらひらと動かし始めた。
しかも前のめりになって大変なご興味の持ちようです。
?なんで?これは眠いどころでなくなったマウソック。

すると、ちょんちょん飛ぶようにマウソックに寄ってきました。
くりくりつやつやした目でマウソックを見ています。
どうしたの?
するとまたちょんちょん飛ぶように飲み水に向かいました。そして、水面をみると、またなぜか、ちょんちょん飛ぶようにマウソックの方へ来ます。
え?なにかな?おやつ?
でもまたちょんちょん飛ぶように飲み水に向かいました。
え?飲み水?
そろそろとお部屋の中に手を伸ばし、その陶器の器をゆっくりと持ち上げました。
マウソックの手のそばには、ぴったりとににちゃんがくっついています。
飲み水のはいった陶器をお部屋からだして、その水面をのぞいてみると・・・・
げ。
ちいさな虫が一匹、水面で暴れていました。
ににちゃんは、今まで虫をみたことがありません。
そうだよね、見たことがないもん、これはコワいよね。嫌だよね。

きれいなお水
お水を新しくしてお部屋に入れると、すぐに、ちょんちょん飛ぶように陶器の器に寄って水面をのぞき込みました。
お水、きれいにしたよ。
マウソック、にっこり。
ににちゃん、にっこにこのマウソックをみて、急激になにか気持ちが変わってしまったのか、のそのそとおへやの隅にある小さな巣に入ってしまいました。

・・・
よかれとおもって水交換、価値観が違いすぎると鼠に物申される・・・