先週末、京都まで『ドールシンフォニーin京都 Vol.Ⅲ』を見に行ってきました。人形仲間の空木架子ちゃんが公募コーナーに入選して出品されていたのです!大山冨美子先生も招待作家として出品されていましたし、有名作家の方々が出品されていて、関西ではなかなか巡り合えないボリュームある人形展でした。
招待作家の方々の作品はあらゆる意味で完成度が高く、その上にそれぞれにくっきりとした個性があって圧倒されました。人形という媒体を使っての表現の多様性、それを分類することなどあまり意味のないことかと思いますし、私などにはとても無理なことです。でも人形仲間とこの展示会の感想を伝え合った際にぼんやりと感じたのですが、人形という形態の造形美の可能性、デザイン性を追求してゆくタイプと、あくまで人間の雛形としての精神性や詩情のようなもの、その表現にこだわってゆくタイプがあるのじゃないかと。
そしてまだ漠然と、とにかくより完成度の高い人体表現を目指している私たちのレベルではまだ自分の目指したい方向がはっきりとしていないものの、やがてその二つの方向性のどちらかに分かれてゆくのではないかと。稚拙な雑感ですが。
でもただ拍手するしかないような、素晴らしくレベルの高い作品の数々に出会えて幸せな時間でした。日本、レベルが高いなー!