とまと日記 2011

最近、映画のイラストばっか。気ままに続けます

06.09.16 死にカタログ と お寿司

2006年09月16日 | レビューと僕
寄藤分平のイラストが良い!!『死』というテーマを扱うにあたって、彼のほんわかとした素直な文と柔らかい線で描かれた繊細なイラストと薄黄緑色のカラーが、暗く深刻になりそうなテーマを明るくしている。
本書では筆者が「死」を考え始めるきっかけや、考えている過程や、調べて分かった各国の「死」についての考え方や、有名な人物にスポットをあてた「人生」のストーリー、データから見た「死」。などが順を追って書かれている。最後の章で筆者が出した「死」の答えとは…?

まるで筆者と一緒に「死」についての番組を見ているかのよう。
ただ「死」を明るいイメージで書きました、ってだけの本ではなかったです。実は深いっ。装丁もとてもきれい。

ちょっと面白かったところを抜き出します。

・ジプシーの人達は死ぬと存在そのものを「なかったこと」にする人達がいた。死んだ人の名前や思い出も口にしないのはもちろん、遺品も残しません。

・日本の映画配給収入ランキング20位の中で人が死ぬ映画の比率は、約9割!子供映画以外ほとんどらしい。。。
さらにその5割は、大量に死ぬ映画。
インドやイランで作られる映画では、人が死ぬような映画はメッタになく、人が死なない先進国での映画はこのように死にまくります。人が死なない国では、現実の死を考える機会がないかわりに、死にまつわる物語を通して、死を考えようとしているのかも。

です。あといっぱいあるんですけど、筆者のイラストがないと良さが伝わらないので書けません。

あと、今日、母方の先週手術から退院したばあちゃんと、母方の弟さんが、退院祝いとしてうちに来ました。おじさんは、実は僕の内定先の、グループ会社につとめる人です。(いや、全然コネなんかじゃないです。)やる仕事はあまりに違うんで、まず合うことはないんですが、なんとなく上司??な気分。なぜか緊張しました。
やー、寿司ってうまいなぁ

06.09.16 X-men3 (ネタバレあり)

2006年09月16日 | 映画とかと僕
いきなりキャラクターを桁違いに増員したおけげで、広く浅い映画になってしまった。

昔の「皆殺しの富野」かと言わんばかりに、あまりに華のない死に様が痛いほど目に付く。。ジャッキー映画監督(ラッシュアワーの方)はキャラクターを愛していないんだねぇとしか言えないです。原作ファンが見たら怒りそう。。。

殺せば完結編っぽい演出だなんて、いつの時代の展開だ!すべてがあっけない。キャラクターがいっぱいいて、必殺技と人物関係図を説明して死んでしまいます。そのため超能力バトルにチープさが増加され、奇人変人大集合映画になってしまった。。
ウルブァリンにいたってはエックスメンって言うよりドラゴンボール。。。

でもおもしろいとこれがあった。超能力の描写はエクソシスト路線にもっていけるってことです。これは新しい。
自分の力に支配されないため、二重人格になったジーン(12才の少女リーガン)。いつもの彼女じゃないダークサイドが現れると、手のつけられない破壊の化身(古代アッシリアの悪魔パズズ)と化す。

そこに、プロフェッサーとマグニートー(メリン神父とカラス神父)が彼女の自宅を訪問し、なだめようとする。

エクソシストのワンシーンじゃないか!!
さらにこのシーン、色んなものを浮かばせてついには家まで浮いてしまう。ポルダーガイストだ!と笑いをこらえて見ていたら…え==!!?あっけない。

橋を動かしたり、大爆発したりする描写より、見る側にとって、家の方が、いつも見慣れているモノがあるから分かりやすい舞台になる。だから家の中で行われるお話が僕は好きだ。
ってわけで、この映画はオマージュという便利な言葉を加えて、きれいなポルダーガイスト現象をつくってくれました。
あとはすべてがあっけなさすぎて紙面がいくらあっても足りないので割愛します。
2までの監督が作ったスーパーマンの方が断然良作で楽しめます。