とまと日記 2011

最近、映画のイラストばっか。気ままに続けます

06.09.12 パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト

2006年09月12日 | 映画とかと僕
カリブの海賊船2を見た。
1は大ヒットして評判いいけど、なんだか好きになれなかった。ジョニーデップや池田先生が背後にいるオーランドブルームもいい味だしてたんだけどね。。。
予告などの宣伝ですでに皆が知ってしまっているストーリーを長々と1時間弱使ってしまうのはいかがなものか。。その最近の映画で最たる作品はブラピとアンジェリーナ・ジョリーの「Mr&Ms」でした。
ストーリーを解説してしまうと、
『異なる組織に所属していた諜報員が、偶然にも恋に落ち、正体をお互いに隠しつつ結婚。しかしついに現場ではちあわせてしまった。正体を知ってしまった人物は殺さねばならない。ムービー極道の基本。かくして壮絶なる夫婦喧嘩が花開く。』

この2行のストーリーを「Mr&Ms」は上映時間の4分の3使ってのろのろと展開する。「いやいやここまでのお話は知ってますから。サプライズ展開ないの?」と言いたくなってしまう。。しかも見せ場を分散っしまっくてて盛り上がりの波すら起きない。
(きっとこのような問題は脚本や演出や編集の問題であると思う。優れた人が作ったらだいぶ違ってくるのかもしれない)

カリブの海賊船1は、僕の中でそんな感じだった。が、2は好き。

マトリックス2のような終わりかた。スターウォーズのオマージュ的な配役。ハラハラの中に入れられた「プっ」と笑ってしまうシーン。そしてジョニーデップの走り方!あぁ、でもSF怪獣映画になってしまったのは残念。アナコンダですよ。
でもあんな終わり方されたら早く2007年5月になってほしいじゃないか==(><)
3は僕の大好きな「亜州影帝」チョウユンファが出る。で、調べてみたら…上の写真です。
だれですか????不安になってきました。老いてきている?
2丁拳銃してくれるのか?グリーンディスティニーみたいにぴゅんぴゅん竹を歩いてほしいものです。

06.09.11 有頂天ホテル

2006年09月11日 | 映画とかと僕
三谷幸喜 脚本監督作品です。出演者は超超豪華スターぞろい。スケジュールあわせ、大変だったろうに…

僕は、昔から群像劇ってあまり好きじゃなかった。それは手の指よりも多いキャラクターがストーリーが進むにつれてどんどん繋がっていって、最後は総出演みたいなカタチで終わるのが面白いと感じるのに、(違ったらごめんなさい)今まで見て来た作品は、どれも5つの話を同時進行で進めているだけだったりするのが多かった。

と危険を感じつつも、舞台がお得意の三谷幸喜の作品だから面白いハズ、と思って借りて来ました。

おもろい。「笑いの大学」よりぜんぜん面白いです。もう最初から様々なストーリーが一つの画面にちりばめてあったりするのが最高にいい。なおかつ気持ちいいテンポの良さと団塊・役所広司の勤勉な姿がとても見やすくしていた。
どのシーンも出て来るのは、主役をはれる俳優だらけ。特に篠原涼子がよかった。篠原涼子って「あねご」のヒットで「アンフェア」、「宗家の嫁」にしても姉御キャラが定着してると思ったんだけど、今作は、まるで逆転。めちゃくちゃキャピキャピしてて、いつもとは違った魅力を放っていてかわいい。
あとザイゼン・唐沢利明はなんがかちっちゃな役でちょっと残念。
びっくりしてしまったのはオダギリジョー!楽しいです。面白いです。彼が一番有頂天☆

06.09.11 ディズニー・アート展

2006年09月11日 | 生活と僕
今、巷で噂の東京都現代美術館のディズニー・アート展に行って参りました。
最近のディズニーは全然見ていないのだけれど、ライオンキングとかアラジンあたりまでは見てて好きでした。そこから遡って白雪姫とかシンデレラ、眠れる森の美女などを見て、完成度にビックリしたもんでした。。

なせか千葉大から大量にコレクションが出たと言われるこの展示、展示作品が動く絵本のアニメーションだから展示数もハンパじゃない!!しかも一枚一枚じっくり見てしまうほどの魔力と魅力と画力を持っていて、なんだかメルヘン気分。
きっと日本のジブリ以外のスタジオがここと同程度の展示を行ったら「さらり」と見飽きてしまいそう。。
クラッシックディズニーは作品作りに5年も歳月を費やしたり、作品にかける想いも抜きん出ている。
もう、芸術品ですよ。透き通るようにキラキラ輝く背景画、違った表情をもつコンセプトアート、そしてとんでもないほど線が美しい原画の数々。そう、これら原画に衝撃を受けました。
なんて美しいラインを描くんだ…ずっと見てしまった。

さらりと、こんなラインを描ける人ってどれだけのデッサン力なんだろう。。鑑賞中、何回も「天才だ」と口走ってしまう。。
ディズニーを題材にしていた僕の大好きなメルヘン画家の巨匠、ヒロヤマガタでさえ、オリジナルは超えられないんだ。と感じてしまう。
ウォルト・ディズニーはとてつもないほど強力なスタッフに恵まれていたからこそ時代を超越した芸術作品を作る事が出来たんだ。。
ここ最近、日本産のアニメの劣化はどーなんだろう。『きれいな絵が、魂を宿したように動くアニメ』て今あるの??
押井守が起用している日本のトップアニメーターはもう10年前から人が変わっていないんだとか。ディズニーはなんだかんだでピクサーとつるんだりしながらも良作を生み出しているのに。。。
人材不足はもうどうしょうもないね!見てはいないんだけどゲド戦記もひどいらしいし。ジブリほどのスタジオで後継者がいないのも問題です!
ディズニーはなんだかんだでピクサーとつるんだりしながらも良作を生み出しているのに。。。

と思うとはかなくなるのですが、QUEENのフレディーをディズニータッチで描いてみました。初ディズニーテイストです。
あ、…この線はデッサン力無いと賭ける訳ないや。無理無理無理無理。やっぱり、ディズニーってスゴイ。

06.09.11 ギネス博物館 in 東京タワー

2006年09月11日 | 生活と僕
午後まで彼女ちゃんの物件探しに付き合わされてヘロヘロになりました。
6時くらいから、新生東京タワーにあるギネス博物館に行きました。
まぁ、微妙なりに、楽しかった。。東京タワーって、日本でも外人が訪れる「観光地」のハズなのに、なんでこんなにローカル感漂っているんだろう???
まだ行ってないけど、蝋人形館のチープっぷりはすごい。本家のイギリス「マダムタッソー館」に遠く及ばない。なんせ本家は毎日行列ができるほど人気アトラクションなのに。。
まぁ、それはおいといて、ギネス博物館には入り口近くに世界最大の長身とおデブの人形が!!圧巻です。ヒトの種の可能性はまだまだ未知数です。
あと、ボードによる説明で日テレが好きそうな奇人変人を集めたブースは面白かった。ヒトってバカですね。。7回も落雷にあった人がいるってのには一番驚きました。。どんな確率だよ!

そして、あぁ…期待していなかったけど、「最も売れたアルバム」→マイケル・ジャクソンの「スリラー」。いた!!等身大人形!!ん!!!??

誰だこれ!!!!!!隣のエルビスももっとひどいけどマイケルはなってない!
皆、人間離れした顔に注目が行くと思うが、それ以前にポージングがなっていない。
スリラーとビリー・ジーンを足しちゃった衣装も納得いかない。
スリラーの衣装は全身赤なんです。それにこんな単純じゃない。
なのに何故かビリー・ジーンかのような黒いパンツをはいている。
それだけじゃない。そのスリラーもどきの衣装でなぜか、なっていないビリー・ジーンの決めポーズらしきポージングで固定されている。
違う!!手の位置が明らかに違う!!腰じゃなくて前に手を当てるの!顔はもっと下!そもそも帽子もないのにこのポーズはしない!

など、まだ言い足りないがとりあえず憤怒と興奮を隠しきれなかった。

写真下に本家「マダムタッソー館」のエルビスとマイケルを比較してあげてください。それと本物のマイケルのビリー・ジーンの決めポーズを見てあげてください。

…はぁ。。そして東京タワーんび登って夜景を堪能しました。

06.09.08 10年後の日本 著者 「日本の論点」編集部編

2006年09月09日 | レビューと僕
83年、未来の世界像を打ち立てた映画があった。リドリー・スコット監督、最盛期のハリソン・フォード主演の『ブレードランナー』。この作中の2020年は絶えず酸性雨が降り注ぐ薄暗い世界。シド・ミートがデザインした未来のどんゾコ描写世界観は、『暗い未来』というSF設定において多大な影響を与えたものでした。。
が、この本につまっているものはそれ以上にお先真っ暗だった。

近未来の日本を襲う47の大問題。「下流社会」から「ひきこもり」「年金崩壊」「東京直下型大地震」から「北朝鮮」「団塊世代の大量定年」「500万人のフリーター」問題まで多岐にわたって解説してくれています。誰が読んでも説得力があるのでブルーになること必至。

なんとなく生活していて、なんとなくニュース見ていて、なんとなく数年後って「やばそう」と思っていたことが、説得力ある分かりやすいお言葉でいっぱい解説されていた。ヤバ目に拍車をかけたのが、それら問題点についての打開策が提示されていなかったこと。お国の発表したデータなどを元に事実を書いているので、今の所解決案がないと判断してよいのでしょう。
素直な読書感想としては、「やばいじゃん。」


以下、気になった箇所をまとめます。
『階級社会』 
現時点でフリーターの増加で20~24歳の収入の格差が広がっている。あと何年もしないうちうにこれら格差が全年代に行き届くと、格差階級社会の到来である。強者に育てられた子供は強者へ、弱者に育てられた子供は弱者にならざるをえない。
問題なのは夫婦ともにフリーター世帯の増加。生活基盤が弱く、将来の収入増が見込めないのに「できちゃった婚」ケースが多い。このままいけば親子二世代フリーター世帯が日本の底辺を占める事になる。

『団塊世代退職』
2015年には65歳以上の高齢者が3277万人になる。そのうち700万人が団塊世代。2010年には彼らの大量リタイアにより16兆円もの国内総生産を失う。700万人もいるので、退職金でつぶれる会社は少なくはない。
これまで生産管理をしていたベテランが去ると自己やミスが続出する。ノウハウの継承問題もある。三菱ふそうの脱輪なども。

『ひきこもりの高齢化』
「6ヶ月以上家にひきこもって、会社や学校に行かず家族以外との親密な対人関係がない状態」を定義としているんだとか。100万世帯が苦しんでいる。
ひきこもりの年齢は20~30代が全体の60%。最高年齢の47歳を頂点に90%が成人だ。このまま続くと、親が高齢化したひきこもりたちの収入はどうなるのだろうか。

『日本地震列島』
30年以内に関東大震災が来る。マグニチュード7クラスの直下型が来たら、死者13000人、700万人の避難者、650万人の帰宅困難者。建物の全壊は85万棟。それらの直接被害と企業の生産力停止をふまえると、被害額は112兆円。国家予算は82兆円。
また、いつ起きてもおかしくない東海地震は、37兆円の被害の他に、原子力発電所の被害が入ると、救助にも行けない状態となる。
また、過去の東海地震は東南海地震と南南海地震と連動していた。同時発生した場合、2万8千人もの死者が出る。

『エネルギー危機』
石油は2003年から中国が日本を抜いて石油消費国第二位になった。このまま中国が高度経済成長をばく進したら、アメリカと中国で使い果たしてしまうことになる。
ところが、石油はどうやら無尽蔵にあるのだとか。「30年後に席石油がなくなる」と言い出したのはオイルショックの時代であった。ところが、2003年時でも石油可採年数はあと41年ある。
実は確実にあるとわかっている石油のうち、現在の技術力、経済力で採掘できる量という計算に基づいている。したがって採掘技術向上や、新たな油田の発見があれば増える。

また、石油は元来動物等の化石が蓄積して生成されたと説明されているが、地球内部に大量に存在する炭化水素が地表に向けて上昇して形成されているという説がある。もしそれが本当なら、石油は無尽蔵にある!

『財政破綻』
2005年度の国の借金は781兆円。2010年に返済の満期が来る。
2005年の予算は82兆円だが、税収は44兆円で不足分の34兆円は借金でうめなきゃいけない。借金で借金を返すような構図になっている。最悪やん。
借金が増え、利払額が増えると政策につぎこむ金がなくなる。国内資金が不足し、国民は将来不安から消費をおさえるようになり、個人消費の縮小=経済の低迷になる。

『反日』
反日愛国教育を受けた1万人が目に余るデモをした。中国側はこの問題に黙視している。それは中国のうちなる問題、貧富の格差の拡大、失業といった内政問題に対する民衆の不満のウップンの矛先が、政府に来るのを恐れて、一連の反日を取り締まるより、ガス抜きとして黙認している。

ここに書いてなかったけど、携帯電話の未来はどうなるんでしょうねぇ。もうすぐ動画の時代がくる。それは確か。でもコンテンツは??それをまともに見ていたら時間なんでいくらでもなくなる。10年後のケータイは、もはやパソコンと化しているのかな。。

まぁ、日本の破綻を防ぐのは国民一人一人なのである。そう考えると、僕の浪費癖もお国のためと思えばよろこんで消費しますとも。いっぱい欲しいのがあるんだ☆  どうしよう。。


06.09.06 ルパン三世の宮崎駿監督の回

2006年09月07日 | アニメーションと僕
宮崎駿さんが監督を務めた、ルパンのテレビシリーズPART2の「死の翼アルバトロス」と「最終回・さらば愛しきルパンよ」の二話を見ました。
すき焼きを奪い合っている写真の上左はアルバトロスの冒頭から。このシーン、「カリオストロの城」で出て来たパスタを食うシーン(写真下左)に瓜二つではないか!ファンの間ではベスト宮崎シーンとして取り上げられているほど愛されているるそうな。僕はルパンにしてもテレビで見たくらいしかないから、詳しいことは分からないけど実にユーモラスで印象的。

こんな印象的なシーンが連続しているのが、この二つのお話でした。とにかく信じられない。信じられないほど完成度が高い。
実際、オープニングやらCMやらで本編の放送時間なんて20分そこらのハズ。なのにストーリー展開に書き込まれた描写に演出など、これでもかっ!!って言わんくらい詰め込まれていた。濃縮宮崎です。

最終回の方は新宿に人型ロボットが襲来して街がパニックになる、といったプロット。そのおかげで街の道路に戦車が走ったりするようなところは押井守によって『パトレイバー2』として一本の映画になってしまった。(戦車などの兵器が最も恐ろしく見える風景は日常の風景の中に置く事だ。と押井守は言っています。戦争シュミレーションを展開の核としながらもビジュアルキャッチは戦車のシーンになている。)

また、ロボットの飛行シーン、市街地での自衛隊との交戦シーンなど思いつくだけでもガメラ3やらスカイキャプテンやらエバやらの原型になていそうな佇まいがありそう。。 (アルバトロスではマクロスから出て来た糸引きミサイルの原型があった。マクロスは見た事無いけど。。)

いろんなサイトに載っているとは思うのだけれど、そんな宮崎テイスト溢れる最終回が最も色濃く反映されたのは同監督の「カリオストロの城」でしょう。ラピュタもだけれど。
実際に見ると本当にそっくり。ルパンの立場、ヒロインの顔と声と性格、車、動き。やばいわぁ。宮崎って天才です。ってか、なんなのこの構成力!!

あ、僕は別にアニメおたくじゃないですよ。良質のちゃんと動く量質のアニメーションが好きなだけですよ。そこ勘違いしないで~

06.09.06 ゴッドファーザー2

2006年09月06日 | 映画とかと僕
超有名ギャング大河ドラマ。
1、3は見た事があったんだけど、2は見た事が無かった。宇多田ヒカルも好きな映画と言っており、是非見たかったんです。

で、 よかった。ただ、200分は長い。アルパチーノとデニーロが大好きな僕としては、この後95年に二人の直接対決を描いたマイケルマン監督の『ヒート』を見たくなってしょうがなくなってしまった。

二人はライバル関係として有名で、現在最高の演技派俳優として君臨しています。そんな二人の初競演?となったGF2は、まるで二人の生き方かのように強烈な対比をさせながら進んで行きました。
デニーロはビトー・コルレオーネの若き日から、いかにしてファミリーを築いていったかを追う。かっこいい。
パチーノはマイケル・コルレオーネとして父の後を継ぎ、孤独になりながら冷酷になっていく様を追う。渋い。

デニーロの親交関係をどんどん築いていくのに対して、パチーノは親友を怪しみ、兄を裏切り、裏切られ、妻に見捨てられていってどんどん孤独になっていく。
この対比が『続編はへなちょこ』説をなぎ倒してシリーズ共にオスカー2冠という偉業を成し遂げた。
(ろーどおぶざりんぐでは、審査員はいつでも作品賞をあげたかったらしいのだが、完結する「3』であげたかったから1と2は作品賞授与を渋っていたそうな。。…3にしても受賞した理由が全く理解できないのですが。。。。)

まぁ、それはそうとして15年後二人は「ヒート」で競演。内容は犯罪グループリーダーと初老刑事の相決の話です。
犯罪者として常に孤独の中に身を置くデニーロと、妻や娘との関係に悩み、大人数の組織で追いかけるパチーノ。 
狙ったのか?と今思えば感じてしまってしょうがないゴッドファーザー2とヒートの関係。
二人はどんどん仲間や家族を失っていきながら、お互いを認め合い、ファミレスで交える。そして最後に対決する。

おお。ゴッドファーザーから続く因縁めいた関係!!
ゴッドファーザー2を見ておいてよかった。ヒートのDVDが欲しくなって来た。。。ちなみに07年にゲームででるのだそうです。

06.09.05 ユナイテッド93 とカレーの日

2006年09月06日 | 映画とかと僕
この世界には当然ながらマクレーン刑事も、ジャック・バウアーもいない。この映画は感動とか、お涙頂戴映画ではない。巷で言われているジャンルとか、作り話だ、とかどうでもいい話で片付けあれるようなお話でもない。

9.11でハイジャックされた4機のうちの最後の一機の真実を描く。客の市民が奮起してなんとか農場に墜落して最悪の状況だけは避けることができたが、添乗員含め全員亡くなられた。皆、最後に機内から大切な人へ送る言葉は「i love you」。。
いたたまれない。
冒頭、後ろに座っていた若いカップルの声がうるさかったけど、中盤へ行くに連れて鼻をすする声に変わっていた。感動とか、お涙頂戴で泣いているのではなく、こんなことが起きていたという「現実」に涙したんだろう。まぁ、演出とかがリアルに見せるようになっていて涙腺計算されてはいるのだけれども。。 
よく、安い言葉で「~を揺さぶる」とかって使われるけど、僕はこの映画で揺さぶれた。きっと、見た人は皆そうなるでしょう。そうなってほしい。

2001年から今年で5年目。当時あの衝撃的映像をリアルタイムで見ていた。
「は?!」って思った。テロと分かり、眠くなるまで当日のCMをいっさいカットした特番を見続けた。何十、何百回とあの崩壊映像を見た。
5年がたって、世界は変わって、でも僕は5年前のことを忘れてて。

映画で影の主役がいた。それは電話。主に2つの用途があった。
1. 管制塔、軍の大勢が使う電話。情報を聞き、上司に報告するシーン。
2. 旅客機に残された人達が取り付けの電話を使うシーン。愛する人への最後の電話。また、外の情報の入手。

この二つはものすごい対比として見えた。
1では情報伝達能力がまったく機能しない。聞いた事を人にまた伝える。それがまるで伝言ゲームのように情報が曖昧になっていく。というか、60年前の戦争映画を見ても真空管で同じことをしている。
また、その報告する人が多いため、当然ながら情報整理などその場でできる訳が無い。優秀な指揮官でもその場はパニックになる。一機目が突撃した時、ヘリコプターか旅客機だかでもめていただなんて。。。。電話だけじゃないけど伝達の正確さが欠けてしまっているように思えてしょうがない。

2の電話は大切な人へ連絡がとれる唯一の手段として、何度も何度も同じ言葉「i live you」と共に出て来る。
たとえ留守電になっていようとも、遺族にとってその一本の電話は遺書も同然じゃないか。。
上の絵はその時の1シーン。窓からもれる光があいまって涙腺止まりません!!

一本の電話で錯乱を起こしてしまうか、最後のかけがえの無い一本になってしまうか。
意図はしてないにしてもそう見えました。

ちなみに今日は川崎のチネチッタにいました。お昼にカレーのバイキングに行って楽しかったです。羊のカレーの辛さは信じられません。

06.09.02 その二 劇団四季 ライオンキングと新宿と。

2006年09月04日 | 生活と僕
9/2後半の記事。
劇団四季、ライオンキングを見に行く。ヤバい。また一つ、金がかかる遊びを覚えてしまった。劇っていいですね。映画とは違うこの一期一会の演技。一回につき何百人かに向けて演技してくれる特別感?が高揚と感動をくれる。
ってか作品自体がよかった。演技も演出も服も舞台装置もなにからなにまでこだわりが見えて、今まで見た事がない世界観に浸る事が出来た。

この作品は、人間が登場しない。なのに演じるのは人間。普通、着ぬいぐるみを使う手法を使うところだが、ここでは人間を隠さない。主要キャラクターなんかはほぼ人間のままである。が、動きが人間ではない動物的な部分を取り入れられている。前向きに構える体勢なんかはもうライオンにしか見えない。
不思議である。ストーリーはアニメの方を忠実に再現してあたからすんなり入る事ができるので、その分世界観に釘付けにされてしまうのです。

特にオープニングが圧巻。夕日をバックにキリンが出て来て、鹿が出て来て…席の後ろから巨大な象、シマウマにサルにとわわらわら出て来る出て来る!! 客の上を鳥が飛ぶ!    …楽しい。
舞台装置も圧巻であった。とりあえず、でかい。 イギリスで見たwe will rock youなど、車が動くのとシーソーが少し動く程度であった。なにそれ?って感じてしまう。
象の墓場、王様の丘、バッファローの谷、ムサファのお☆様。
特にお父ちゃんが死んでしまうシーンのバッファローの谷には「おおーっ」と思った。奥からちちゃいバッファローが出て来て、小ぶりの人形バッファローが出て来て、主演者の手の部分が人形になっているバッファローが出て来て、最後に客に一番近いらへんからでっかいバッファローの顔アップが出て来る。
遠近感!!でかいバッファロー登場にはびびりときましたよ。

そして最後の雄叫び。僕は劇団四季にはまった。

キャッツももう終わってしまうとか。オペラ座も終わってしまうとか。やばいじゃ~~ん。行かなきゃ。。。。


その後、新橋の軒下居酒屋で飲む。意外においしかった。いろいろと、言っちゃ行けない事を聞いた。そして、『UDON』の影響でうどんを食いたいと意気投合したのでお腹いっぱいだったけどわざわざうどんを食べに行きました。

午前中一緒だった友達と新宿で合流、ゲーセンで競馬。閉店間際にみんなで賭けた馬が見事に輝いてくれて使い道のないバケツいっぱいのコインをもらってしまった。それを知らない人にどうぞ、と差し上げて一日一善した。

その後から朝まではカラオケ。もうこの5人で遊ぶのもないかもしれない時期なんだな~と痛感してしまった。

まぁ、ライオンキングにうっとりした日でした。


06.09.02 その一 New desing paradise展

2006年09月04日 | デザインと僕
今日は、友達5人と日産ギャラリーに行ってNew desing paradise展を観た後、二手に分かれてライオンキングを見に行く。ライオンキングは別の記事に書く事にしたので、ここではNew desing paradise展を書きます。

日産ギャラリーに現地集合だったのがけれど、「日産ギャラリ-」には2つ存在している。本社ギャラリーと日産ギャラリーと呼ばれる場所だ。今回は日産ギャラリーだったのだけれど、僕は間違えて(迷って)本社の方に行ってしまった。
本社の方は今公開中の映画『udon』に登場していた車を展示していた。
ふ~ん と思い、日産ギャラリーに向けて歩こうとしたのだが、なんと徒歩5分たらずの距離なのに、シャトルバスが運行していた!らくち~ん。 ってか無駄?と思いつつタダだったので、当然乗ります。
新車エルグランドの乗り心地を楽しみながら行く事が出来た。

わりと広いギャラリーに所狭しと番組で作られた新しい提案の数々が並べられていた。全体で思ったのは、テレビで見るよりも、割とラフに作られていたものが多かったこと。釘が丸見えだったのもあったし。とはいいつつ、やっぱり完成度がお高い!いやぁ。面白かった。
現実的なものから、提案みたいなものまであった。中でもいいな、と思ったのは左下写真の、永井一史氏の新聞の提案。読みやすいA4サイズになってる。話題となるトピックスが分かりやすいように構成されていたり、色々工夫があって実用的。シンプルだけど是非採用してほしいなぁ と思った。
電車の中でおじさんらが読みにくそうに4つ織にしたり、両手で広げて首を動かしながら見渡したりと、なにかと不憫な大きさだった。A4に縮小したことで、記事の文字量は減らさなければならないももの、そこはQRコードを使ったりすることで埋めるらしい。 朝、気になった記事をケータイかなんかで登録しておいて電車の中で詳細を読む、なんてこともできる。実用的~

他にも剣玉や、金魚鉢、金魚すくいのポイ、出国スタンプにプチプチ君のデザインなど気になる気になる。
そして僕の大好きなイラストレーター、エドツワキ氏までもが作っていた!
写真左上の『ブーケ』。正直コンセプトはいまいちだったけど世界観はエドツワキワールドで興奮した。かわいいっ!!

どうでもいいのだけれど、このNew desing paradiseに出演している谷原章介と永井一史氏の両者って、似ている??



06.9.01 大人のかけひき

2006年09月02日 | 卒制と僕
卒業制作のレヴューのため、教授様との話し合いの日。
学校に行ったら4年生だらけで、なんだか小学校の登校日みたい。ちなみに授業開始は11日から。

22日の中間審査会までにやることと、スクイークというプログラミングソフトをどう活かして進めていくか、などをメインに話す。

何日か前に作ったflashは皆笑ってくれてよかった。けど問題多数。アニメーション作品じゃないんだから。。。習作スケッチとしてこの程度のもんをいつも出せていけたら自分のモチベーションも上がるのでは。と思った。

今、僕らの卒製は2つの荒波に立たされています。
端的に言うと、僕たちは教授様のモルモットであり駒であり兵隊であります。
この関係が非常に危ういのは十分に承知で、自分達のやりたいことを盛り込まないと、最終的に「やらされました」感ののぐえないモノになってしまう。
なんだけど、現状を言ってしまうとやはり歩兵。
しかも、その僕らの大佐殿は2人いるのだ。

来年以降、本格的に産学協同というカタチに変えて進まれて行く僕たちのプロジェクトは、2つの学科が入り交じっている。
以前からダークサイドぷんぷんだったけど、今日はっきりした。

両者(両学科の教授)のやりたいことが根本からずれている。
だから当然両者とも違うことを言うし、違うことを要求してくる。

うちの教授は、「時空間マップ」としての表現の研究。昔から今までの地図のレイヤーをデジタルで重ねて、当時の情報、今住んでいる人の活動情報を加える事で地域の百科辞書的なものを作っていく方向。
よってwebサイトで、使用シーンは主にPC。僕たち的にもこっちの方に魅力を感じる。

もう一つの教授は、江戸時代のランドスケープ研究を行っているかた。
日本橋を一つの展示空間ととらえ、今は埋もれてしまった日本橋地域の中にある江戸文化を掘り起こして、ケータイ電話でその場所に行くと、情報が端末に送られてくるといった仕組みを構想している。
そのケータイを持って「江戸文化散歩道」を歩く事で体験型の江戸文化の空間博物館をしてほしいと言う。こっちもこっちで面白い。なんせ、浮世絵や当時の写真などたくさんのコンテンツをすでにお持ちであるから。

この方の構想は、うちの教授が持っているシステムを使えばすぐにでも実用化できる。が、できることをそのまま僕たちの卒業制作にはできない。もったいない。。。

まぁ、そんなことで意見の食い違いがあるわけなんです。

そして今日、この両者がついに牙を密かに出した!!

とんでもない大人の懐の探り合い!! 利用し、こちらが有利になるように、かつ相手にもメリットがあるかのように臭わす大人のシャベリ技術に脱帽!
僕たちは、うちの教授の頭の回転のよさにびっくりした。
あまりやりたくないことを要求してきたら、「ちょっと待って…」と一言。う~んと頭を抱えて…きっとこの時脳みそフル回転させて作戦を練っていたに違いない。

そして、全ての伏線が一つになったかのようにしゃべり始めた。
その答えは「先延ばし」をいう作戦。しかし、うまい。なんて鮮やかで説得力のある避け方なんだ。

そして最後に、産学申請のための書類を書いてくれ、と相手の教授が言って来た。
それもうまく回避し、結局、手伝うけど相手の教授が草案を書く事になった。
なんだか、相手の教授は今にも倒れちゃいそうなおじいちゃんで、とても不憫でかわいそうに思えた。。

恐るべし僕たちの王様。。恐るべし大人のかけひき。
上の絵は、二人のシスの対決を描いたもの。似てない。