3月13日 金曜日 18時過ぎ頃
ももっちは永眠致しました……
訳あって今まではモッチーという名前で紹介していましたが、
彼の本当の名前は ももっち
この日が訪れたら伏せるのをやめようと決めていました
14歳と9カ月を生きた証は、私の胸の中に残り続けます
この日の出来事をここに書き留めておきたいので
文章が長くなるかもしれません
前回の日記では食べるキッカケをつかみ、これから!と思っていました
しかし、脱水症状からその唾液があまり出てこなくなり
常に鼻や喉の奥でぐじゅぐじゅしていて、呼吸が苦しい状態が何日も続きました
そうなると点鼻薬を流すくらいで、どうすることもできなかった
自ら食べようと試みるも、呼吸困難と喉にできた2つの大きなシコリ
きっとこれらが邪魔をして、うまく飲み込めずに途中で食べるのを止めてしまう
食べたはずの物は口の横に溜まっていたり、歯のすきまにはさまりそれを必死で取り除こうともがく
とにかく根気が必要だった
当日の朝は指先に乗るくらいの小さなチキンナゲットを少し食べてくれました
液体の薬も途中で止めようと思うくらい辛そうだけど、頑張って飲ませました
栄養が摂れないため、通院で点滴に頼る毎日、体重は日々減少
背中から腰にかけてすっかり骨が浮き出てしまい、どこを撫でたらいいのか分からないくらい
それでも最後まで寝たきりにならずに済んだのが唯一の救いでした
家の中で寝ていることが多くなれば、当然筋力は衰え歩けなくなる
それだけは避けたいという自分の中のこだわりがあり
無理のない程度になるべく外を歩かせるようにしていたのです
そうすると率先してヨチヨチ歩き出す
散歩中に「がんばれ!!」と声を掛けてくれる人もいました
ワンコは寝たきりになっても歩きたいという欲求は持っていると聞いたことがあります
そんなときは脚をバタつかせたり吠えたりして訴えるといいます
その効果なのか、ももっちの力だけだったのか定かではありませんが
最後までヨチヨチしながら転びながらでも、自分で水飲みもトイレもしていました
その日私が仕事から帰ると、窓際にある長座布団の上で寝ていたももっち
起き上がることなく、こちらの様子を目で追っています
このとき既に、ご飯も水も喉を通らずトイレもした形跡がありませんでした
先日イヴままさんから教えて頂いた商品を調べてみると
腫瘍が小さくなった!元気に歩けるようになった等の、喜ばしい情報があることを知り
とにかく苦しさから解放してあげたい!もし喉のしこりが小さくなれば・・・
という気持ちから早速取り寄せることにしたのです
それが丁度届く日だったので、その前に買い物へ行くことにしました
前日病院で相談した時に、赤ちゃんの粉ミルクなら栄養価が高いかも
というお話で、次の日は病院に来ても来なくてもいいですよと言われていたので
ももっちを連れてミルクを探しに行こうと思ったのです
商品が届く前に急いで車を走らせる道中
助手席にいたももっちが、ふらふらと立ち上がりこちらへ来ようとしています
少しの振動でも転んでしまうくらいの力しか残っていないのに・・・・
でも、あえて手を貸さず「がんばれ、がんばれ~」と見守ると
自力で膝の上に来てくれたので「えらいね~、えらいね~♪」と褒めてあげ
「今日は頼んでおいた物が届くから、それ飲んで元気になろうね!」と抱っこしながら話しかけた
いつもはうるさいくらい窓を開けて景色を見せて!とせがむ
もうそれもできなくなっていたので、最近は抱きかかえながら運転し
景色を見せてあげていたのです
お店に着いて、「すぐ来るから待っててね」とももっちを運転席に残し店内へ
車から離れようとする私の顔を、いつもキョトンとした顔で見つめていました
のん気に買い物をし、粉ミルクは別のお店で見てみようと車へ戻った
ドアを開けた瞬間、すでに息絶えていたももっち
最期のときが来たんだとハッキリ分かりました
いつもちゃんと息してるかな?って何度も確認していたけど
こういうときって、確認する必要もないくらい分かるんだ・・・・
まっさきに病院へ連絡すると「もうやれることは・・・・・」と
でも、最後にキレイにしてあげてほしいとお願いし
18時過ぎ、診療時間内になんとか間に合った
心臓の病気が発覚してから途中から通っているこの病院
以前の小さな病院とは違い、設備が整っていてスタッフも多数いるが治療代は数倍もかかる
個人的にだけど、心からの動物へ対する愛情はあまり伝わってこなかった
なので益々以前の病院へ対する懐かしさがこみあげてくる
しかし、担当医の顔を見るなり涙が止まらなくなった・・・・
本当は誰が見ても、ももっちの状態は深刻なもので
まだ信じてすがってくる飼い主に困惑していたことでしょう
感謝の気持ちと、その謝罪をし病院をあとにした
次からは自分なりの努力をするので、あとは点滴と投薬だけお願いしようと
決めていた矢先のできごとでした
花屋さんで愛犬用にと一緒にお花を選んでもらい、色々お話を聞いて頂きました
「最期は看取ることができたんですか?」という店主の質問に
最期の瞬間は側にいてやれなかったと伝えると、涙ぐんでくれていた
キャリーケースの中で眠っているももっち
家路に着き階段を上っていると、死んでしまった後ってこんなに重たいものか?!
って思うほどずっしりした重みを感じました
部屋に入ると買ってきたお花をももっちの周りに散りばめてあげました
何度見てもカワイイ顔で安らかに眠っています
最期の瞬間をすごく恐怖に感じていたけど、おそらく想像とは違い
苦しまずに済んだのではないかと思っています
動くのではないかと思えるくらいまだ温かい体
どこかで物音がするたび、息があるのでは??と見てしまう
冷たくなっていたってよく聞くけど、冷たいってどんな感じだろう
それは時機に分かることになります
私と一緒でパンが大好きだったももっち
本当は次の日の土曜日、久々にパンを焼いたら食べてくれるかな?
天気も良さそうだから、大好きな堤防に行ってみようかな
と計画していたけど、彼にはそれを待てるだけの時間がありませんでした
その土曜日がももっちのお葬式の日になるなんて・・・・
14年間ずっと2人で一緒だった
私の人生を彼が一番知っていることでしょう
お経を上げてもらった後、火葬場へ移動
ももっちが気に入っていたバナナのおもちゃも連れて行ってね
これがないと、いつも探し回るくらいだったよね
ももっちは煙となって天へ召されていきました
本日の予定に変更はない
以前住んでいた場所や、よく行った散歩道を車で走り
とても懐かしい記憶がよみがえって来た
約束通り堤防へやって来たよ
3月、まだ雪深い堤防はとても散歩できる様子ではなかった
でもなんとか入口までたどり着いたよ
見えるかな?ももっちくん
そしてパンを焼いてみたけど
まったく食べる気がおきず
未だに手つかずです・・・・・・
この部屋に移り住んで間もなく1年、部屋というより生活すべてに想い出があふれている
部屋が狭かったので一緒に寝る習慣があり、お布団を敷くと喜んで寝転がる
お気に入りのバナちゃん(バナナのおもちゃ)を一緒に持ってくる
洗面所にいる私の姿を後ろでジッと見つめている
おやつを食べる時も一緒
出勤前には必ずクッキーを与えて出かける
散歩に行くときはリードを噛んで急かせる
取り寄せた商品を口にすることも
パンを食べさせることも、大好きな堤防へ行くことも
6月17日の誕生日を祝うことも
勝手に抱いていた私の希望を全部置き去りにして
逝ってしまった ももっち
1つ1つが生活の一部となっていた14年間
思い出さないわけにはいかない
その瞬間が辛くて悲しくて何度も涙した
仕事が終わりに近づくと、早く会って抱っこしてあげたい!
そう思っていた毎日、買い物へ行くにもわざわざ家に帰って
ももっちを拾ってからお出かけ
でも決して過保護ではありませんでした
もう、そんな楽しみもなくなったんだなぁ
縁の物を片付けてすっかりガランとした部屋
その空間は胸をいっぱいにさせる
いつも2人で一緒、それだけあの子の存在は大きかったんだと
今実感しています
いつか時間が解決してくれるのかもしれない
だから、今だけクヨクヨさせて下さい
私が仕事から帰宅するまで待っていてくれた
甘えたいときに最後に抱っこしてあげることができた
それで良かったんだと思うようにしています
一番辛かったのは、ももっち本人なんだし
たくさんの方からいろんな言葉をいただき
その度自分でも想像しなかったくらい涙が溢れてきました
ずっと気にかけてくれて、事態を知って泣いてくれた人もいました
それを知ってまた泣けた・・・・
そして、ブログを通して励まして下さった方々、最後まで読んで下さった方
本当に感謝しています
ももっちと、私ももっちママから
ありがとう!!!