10月24日 父が亡くなった……
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自分にもいつかそういう時が来る
そう思ってはいたけど
未だに実感がない
遠く離れていたせいなのか
父親とはあまり会話をする機会が
なかったからなのか
まあ、一言でいえば自己中な人だった
こちらの気遣いすら跳ね除けられるほど
父の言動で傷ついたこともある
父の様子に変化が表れたのは
実家へ帰省するたび、話し方や仕草に
違和感を感じるようになった
とにかく病院嫌いのせいで症状がどんどん進行していったのだろう
入院したときは既に抵抗できるような状態ではなく、ベッドに横たわっているだけ
まるで別人のような感じさえあった
コロナ禍の影響でずっと見舞いに行く
ことすらできず、病状が進行し初めた頃
ようやく面会が許された
食べることも話すこともできない中
こちらの会話には目を向けることはできた
愛犬ラキの画像を見せると
急に泣き出しそうに呼吸が荒くなる
家に帰りたいよね?
でも、辛くなるだけなので、その言葉は
言わないようにした
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反応があったのはそれが最後だった…
引越しの手伝いや、母の入院、父の最期
何度実家へ帰省したか分からない
無くなる2日前
見舞いに行くと、すっかり痩せこけ
呼吸は荒く何度も止まりそうになる
面会できなかった期間に、なぜかコロナの
院内感染があり、それが引き金になったようにも思う
そして、10月24日
父は息を引き取った…
不思議なことに、祖母と同じ命日だ
葬儀が終わり、1週間が過ぎた頃夢に現れた
チャイムが鳴りドアを開けると
少し驚いた表情でそこに立っていた
「病院大丈夫なの⁇」と聞くと、兄に
乗せてもらいここまで来た
看護師に了解をもらっていると言う
それだけで目が覚めてしまったが
その表情から、まるで自分がこの世に
いないことに驚いているように思えた
嫌いな病院で最期をむかえることになった
のは本意ではないでしょう
しかし、意識がもうろうとしながらも
コロナの院内感染や様々な病気を抱えても
すぐに負けることはなく、生命力の高さに
感動したものです
四十九日法要を終え、今は年老いた母一人
少しでも元気で長生きしてほしいと願います
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