何日も暑さが続いているのに、
毎日のお掃除が止まらない、
涼しいうちに済ませたいと、5時には起きる、
そこから和室の窓から決まって始まる、
涼しいうちとはいいながらも
朝から暑い、汗だくで8時頃になると部屋に入り、
朝食を摂る、一日の予定を変えることは滅多になく、
予定どうりに進むとご機嫌が良いが、
変更になると、かなり苛立つのがわかる、
朝起きて立てた予定が変わるのを嫌う、
昼食に涼しい部屋で済ませ30分ほどお昼寝すると、
午後のお掃除が始まる、
外出以外、家でエアコンの中でゆっくりすることはない、
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夫の知人で長いお付き合いのご夫妻がいる、
お邪魔をしたり、ランチに誘ったり、
おすそ分けを届けたりのお付き合いをしている、
ご主人81歳、度重なる病気で弱り一年ほど前に施設に入所、
家での介護はなくなったが、認知症が始まり
私たちが訪ねてもわかっているやら、いないやら、
奥様は78歳腰痛や膝痛で病院に通いながらも
一日おき位にご主人を見舞う、
自営業をたたんだ後も入退院を繰り返し、
手術も度々経験して、奥様の苦労は並大抵の事ではなかったはず、
一人息子家族との同居にもそれなりに大変な毎日、
ご主人の施設を見舞った私たちにお礼の電話がかかった、
前回病気で入院したときも1ヶ月半、一日も欠かさず病院に通った。
施設も電車、バスを乗り換えていく。
「今日もいらしたのですね、まぁラブラブですね!」
チョット冷やかしの私の言葉に、
そんな仲良しご夫婦の奥様から耳を疑う言葉が出た、
「もう大変、死んでくれた方がいいの!ずっと苦労させられ、
いやな思いもさせられた、
仕事してきた時も、病気もそう、もういい!」
その後の涙声に変わり、恨み事も飛び出した。
いつも明るい元気な姿とは思えなかった、
「かわいそうだと思い面倒は見ているが・・・・」
仲が良いと思っていたが、やはり色々有ったらしい、
疲れと嫁姑のトラブルで心が切れたようだった。
翌日ランチに誘い、うちでお茶をしてのんびりしていただいた。
夫源病だったり、モラハラだったり、
愛情の愛がなくなり、情だけが残っている、
そういう事なのです。