今話の名セリフ:「あなたの未熟な頭では、まだ分からないかもしれませんが、『才能』というものは、後からついてくるものなのですわ!」(赤城あんな)
「キラッとプリ☆チャン」第10話「ライバルとデートしてみた!」の感想です。
~ オープニング前 ~
先日のメルティックスターのライブで、プリチャンは更に盛り上がりました。めが姉ぇとユヅルは、この流れをムダにはできないと、ミラクルキラッツの3人に、あるお願いをします。
それは、プリズムストーン特別番組として、メルティックスターにミラクルキラッツがインタビューをして、メルティックスターの人気の秘密を配信するというものです。
みらいは喜んで引き受けます。あんなとさらも近くにおり、準備OKのようです。
「本物のプリチャンアイドルとは何たるかを教えてあげてもよろしくってよ!」
「うわー! みんなで素敵な番組にしようね!」
「ハア・・・。」
オープニング直後の提供画像
~ Aパート ~
そして、インタビュー番組スタート。まずは、みらい、あんな、さらが、この前のあんなとさらのライブについて話しました。
みらいは、2人のライブはとても素晴らしかったと称賛。2人も、久々にライブをやって楽しかったと感じる一方で、課題もあると思っています。
「もっと完璧を目指さないといけませんわね。」
「え? あれよりも?」
「もっとすごくなるの・・・? ハア・・・。」
「今日のコイツ、何だか元気ありませんですわね・・・。」
みらいは、どうしたらこんなに素晴らしいライブができるのかと聞くと、さらは、特別な事はやってないと返します。
あんなは、自分達の生活を見せると言いました。めが姉ぇもOKを出します。
「ボクは、君をエスコートしたいんだけど、いいかな? みらい君。」
「は、はい・・・。よろしくお願いします!」
あんなは、えもを連れていく事に。りんかは、みらいとさらの後を付いていきました。
少しして、みらいとさらは、さらの行きつけの服飾店に。
みらいも、お気に入りの店を紹介。
ここは、最近できたばかりのウサカフェ。
「あれ? さらちゃん?」
「さらちゃん、もしかして、ウサギあんまり好きじゃなかった?」
「いや、大丈夫。嫌いじゃないよ。可愛いものだね、ウサギも。」
「良かった! さらちゃんは、こういう所って来ないの?」
「可愛いものは、あんなに任せてあるからね。それに、ボクには似合いそうもないよ。」
「そうかな? さらちゃんだって可愛いよ!」
「いや、あんなの可愛さに比べたら、ボクなんか足元にも及ばないさ。」
「そういえば、あんなちゃんとさらちゃんって、昔からずっと一緒なの?」
「ああ。小さい頃から一緒だね。幼かったボクは、どうやってあんなを世間に知らしめるかばかりを考えていたのさ。」
「それでプリチャンアイドルに?」
「ああ。思った通り、あんなの可愛さはすぐに知れ渡ったよ。」
そうこう話していたら、移動時間が来ました。
「さらちゃん、行こっか!」
「もう少し! もう少しだけいいかな・・・?」
「う、うん。」
「いいけど・・・。」
「モフモフキャッスル」改造バージョンの時といい、可愛いものが好きやなあ、さらは。クールに振舞っていても、みらいから「可愛い」と言われた事と、ウサギの可愛さのダブルパンチで、内面はハアハア言ってるでしょうね。間違いない!(笑)
という事で、みらい達は、もうしばらく、ウサカフェで楽しみました。
一方、あんなとえもの方は、えもが心ここにあらずといった感じで、全然盛り上がらず。
「今日のあなた、少し変ですわよ!」
「そ、そんな事ないよ・・・。ほらほら、先に行こう!」
「何なんですの、それは!」
「あなたもしっかりプリチャンアイドルとして・・・。」
「配信を見てくれているみんなが知りたいのは、大スター・赤城あんなの事なんだからさ・・・、レベルの低いアイドルのあたしの事は、別にいいじゃん・・・。」
「ああ、もう! あなたは何をそんなにいじけてるんですの!」
「こうなったら、先輩プリチャンアイドルである私が、特別に可愛がってさしあげますわ! 行きますわよ!」
そして、あんな達が着いた先は・・・、
ここは、プリチャンアイドル専用のトレーニングジム。あんなは、いつも行っている特訓の一部を教えると言いました。
その直後・・・、
「ちょっと何よ、これ!」
「適度な締め付けと強靭な補正効果によって、セレブリティーな立ち振る舞いができるようになる、お子様セレブ用のセレブリティーサポーターですわ!」
「すごく動きにくいんだけど・・・。」
「私のようなセレブリティーを身に付けるのも、簡単ではないという事ですわ。」
えもは、お茶を飲もうにも、こぼしてしまいます。
「あなたにはもう少しエレガントさも必要なようですわね。」
「あたしにこんな事やらせて、どうしようってのよ・・・?」
「あなたはトッププリチャンアイドルになって、私のクルクルツインテをビョンビョンするのではなかったの?」
「無理だよ・・・。あんなにすごいライブ見せられたらさ・・・。敵わないって思ったもん・・・。」
「もうそんな調子に乗った事は・・・。」
「本当にそれでいいんですの? あなたの事を応援してくれているファンもいるんですわよ!」
「応・・・、援・・・?」
「あなたを応援してるのは、ファンだけではありませんわ! あなたをライバルとして認めた、他のプリチャンアイドル達も、あなたのそんな姿は見たくないと思っているはずですわ!」
「まあ、そんな人がいればですけど!」
「分かったよ! プリチャンアイドルの特訓でも何でも、やってやればいいんでしょ!」
「フフフ、あなたは付いて来られるかしら? この私のセレブリティー特訓に!」
「天国でも地獄でも、どこでも付いて行ってやるんだから!」
~ Bパート ~
あんなとえもの白熱した付き合いとはうって変わって、みらいとさらは、引き続きのどかな時間を過ごしていました。
「こんな風にさらちゃん達と共演できるなんて夢みたい!」
「そう言ってくれて光栄だよ。こうしてお互いを知る機会を持つのは良いと思うよ。あんなも、君達の事をだいぶ気に入ってくれたみたいだからね。」
「そうなんだ・・・。ちょっと嬉しいかも・・・。」
「あんなは少し前まであまり元気がなくてね、キラッツがプリチャンを始めてからだいぶ元気になったんだよ。もしかしたら君達には、何か光るものがあるのかもね。」
「ほ、本当ですか?」
「ああ。いつの間にか、あんなもボクも、キラッツのファンになっているのかもしれない。」
「さらちゃんにそんな事言われるなんて夢みたい・・・。」
「夢なんかじゃないさ・・・。」
その一方、えもは特訓中。
「初めてにしては、なかなかですわ! やはり、私が教えているだけの事はありますわね。」
「これのどこがセレブリティーなのさ!」
その後も特訓は続きます。
「やはり、雑なところが目立ちますわ。もう少し指先1つ1つ、足先や表情にも気を使って・・・。」
「こんなのできる訳ないでしょ!」
「それをできるようにするための特訓ですわ!」
「あたしはアンタじゃないから、何でもできる訳じゃないの! あたし、そんな才能ないもん!」
「私がここまでになるのに、どれくらいかかったと思います?」
「すぐにできるようになったんでしょ。そういう自慢?」
「恥ずかしながら、最初は人に聴かせるようなものではなかったですわ。」
「誰だって最初は上手くいかないもの。ですが、私は練習と特訓を繰り返す事によって、このテクニックを手に入れたのですわ。」
「あなたの未熟な頭では、まだ分からないかもしれませんが、『才能』というものは、後からついてくるものなのですわ!」
「いっぱい練習とかするのって、やっぱ大変だよね・・・?」
「当たり前ですわ! でも、大変だったら、あなたは諦めますの?」
「あたしだって・・・、あたしだって。やればできるって事、教えてやろうじゃないの!」
「正しく弾かないと電撃が流れる特訓システムが作動してしまうのですわ。」
「先に言ってよ・・・。」
さらとみらいは、楽器店に行こうとしていました。あんなは小さい頃からクラシックピアノを弾いており、さらは、その店でギターを買ってもらったとか。
そして、そこは、メルティックスターを結成するきっかけの場所でもあるようです。
「プリチャンは、友達と一緒にやりたい事をできるのが楽しいんだ!」
「ボクはこれからも、最高のパートナーのあんなと一緒に、もっとパフォーマンスを高めていきたい。」
「みらい君はどうなんだい?」
「私は・・・、えもちゃんと一緒に始めたプリチャン、りんかちゃんも手伝ってくれて・・・、私、今、すっごく楽しくなってる!」
「そうだろう? ボク達もそうだったように、キミ達も同じ道を歩んでいるんだ!」
「同じ道・・・。そうなんだ! よーし、私、もっと頑張らないと!」
「頑張って、その次はどうするんだい?」
「え? 次って・・・。頑張ってもっとみんなにキラッとしたものを届けたり・・・。」
「その先に行ってみる気はないのかい?」
「え? その先って?」
「ボクとあんなが立っている場所さ。君達なら辿り着けると思っている。」
「私達が!? でも・・・。」
「ボク達はいつでも待っているよ。」
りんかのライフが・・・。これ、お姫様抱っことか顎クイを見せていたら、出血多量で萌え死ぬんじゃないかと心配になります。(笑)
一方、えもは特訓で相当疲れていました。
「よく私の特訓に付いて来られましたわね! ほんのちょこっとだけ、1ミリくらいは見込みがありそうですわ!」
「あたしは絶対、アンタをギャフンと言わせてやるんだから! フォロワーも、人気も、何もかも全部、メルティックスターをあっという間に追い抜いてやるんだから!」
「これから超えもくなるミラクルキラッツを甘く見ない事ね!」
「アラアラ、調子に乗っちゃって。あなた達こそ、メルティックスターを甘く見ない事ですわ!」
そして、えもとあんなは、みらい達と合流。えもとあんなはケンカしながらも、えもは元気を取り戻し、2人は仲良くなったようです。
あんなとさらは「いいね」が溜まり、ライブができるようになりました。
という事で、2人はゲートを通って、ステージへ。
「あんなですわ!」
「さらだよ!」
「今日のコーデは、ノーブルドールコーデですわ!」
「あんなのお気に入りブランド『ドーリーワルツ』の注目コーデだよ!」
『2人のチャンネル、スタート!』
曲は「Play Sound☆」。
「せーので、やってみた!」
「私のメロディ、奏でますわ!」
「わがままソナタフォルテッシモ!」
その直後・・・、
「あれは・・・、キラッとボタン! 運命の瞬間! キラッとチャンス、いっけー!」
「キラッとルーレット! 」
「いっけー! キラチケ!」
「さすがだね・・・。」
「悔しいけど、やっぱえもい!」
「でも、私達だって!」
「うん!」
「待ってなさいよ、メルティックスター! あたしが・・・、あたしが! トッププリチャンアイドルになって、アンタのクルクルツインテをビョンビョンしてやるんだから!」
「それまで楽しみに待ってなさいよ!」
その頃・・・、
「面白くなってきたわね。」
「いよいよ・・・、アレが始まるわ・・・。」
今回は、これで終了です。
次回:「はじめてスペシャルやってみた!」
毎年春に開催され、キラ宿ナンバー1プリチャンアイドルを決める「プリスペ」が行われようとしていました。
メルティックスターが待つ決勝へ行けるのは、配信した番組で一番「いいね」を集めたチームです。ミラクルキラッツの3人は、予選にエントリー。
しかし、絶対に勝てる企画が思い付きません。果たして、「プリスペ」の行方は?
次回予告直後の提供画像
【まとめ】
ミラクルキラッツが、メルティックスターのインタビューをする事になり、みらいはさらとデート気分で楽しく、えもはあんなから特訓を受け、充実した時間を過ごしました。
という事で、今回のポイントは「ライバル」でしょう。
「プリパラ」シリーズでは、ライバル関係から生じる人との縁が、話を面白くしてくれた要素の1つですが、今話もそういうものだったと感じました。今後も、互いの刺激から生まれる成長などに目が離せないですね。
まあ、そうは言っても、ギスギスしていたのは、えもとあんなの方だけで、みらいとさらは和やかな雰囲気でしたが。あちらは、途中で「キマシタワー」と叫びたくなるようなシーンもあり、頬がニヤついていましたね。(笑)
プリチャン配信は1人でも可能だが、真に面白い番組を作るには他者の協力が必要。これまでの多くの回でその事が示されており、その「他者」には「ライバル」も含まれるでしょう。
とはいえ、ライバルは「好敵手」「宿敵」と和訳される事があり、「敵」という漢字が入っています。「敵」と聞くと「悪いヤツ」とか「邪魔者」というイメージを抱きがちでしょう。
だけど、「ライバル」は、そういうものではないんですよね。困っていたら手を差し伸べたり、自分にはない良いところがあったら、それを素晴らしいものと認めたりなど、ただの競争相手にとどまらないのが「ライバル」です。
あんなは、えもが自分のライブのすごさに自信喪失しているのを、敵対心を焚きつける事で、えもの元気を取り戻させました。
プリチャンアイドルの頂点を目指すのであれば、競争相手は少ないほど叶えやすいでしょう。そう考えると、トッププリチャンアイドルになりたいと思っているえもが落ち込んだのであれば、放っておくのが得策なのかもしれません。そうする事で、えもがトッププリチャンアイドルになる事を諦めるかもしれませんし。
だけど、あんなは、そうはしませんでした。それは、みらいやえもを「ライバル」と見ているからでしょう。
みらいやえもの実力は、まだまだなのかもしれません。しかし、自分達がプリチャンを始めた頃のように楽しくやっていて、また、その楽しさが、かつてチームから1人が脱退した時の喪失感を埋めるほどで、再びライブをする気力を取り戻させたのでしょう。
あんなにとって、みらいやえもは恩人みたいなものなのでしょう。だから、えもがいつものような元気がないと知った時に、放っておかず、特訓させたり、いつもの口調で敵愾心をあおったりなど、いつものえもらしさを取り戻させたのだと思いますね。
これまで、えもとあんなからは「ケンカするほど仲が良い」と感じさせてくれましたが、今話は、それを一層深く感じました。今後も、そう感じさせるシーンに期待したいものですね。
今のところ、みらい達のライバルプリチャンアイドルは、あんなとさらですが、他にもまだまだいるでしょうし、今後メインキャラとして登場する可能性もあるでしょう。
ライバル関係が紡ぎ出す、人の縁の素晴らしさに、これからもしっかりと注目していきたいと思います。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「キラッとプリ☆チャン」第10話「ライバルとデートしてみた!」の感想です。
~ オープニング前 ~
先日のメルティックスターのライブで、プリチャンは更に盛り上がりました。めが姉ぇとユヅルは、この流れをムダにはできないと、ミラクルキラッツの3人に、あるお願いをします。
それは、プリズムストーン特別番組として、メルティックスターにミラクルキラッツがインタビューをして、メルティックスターの人気の秘密を配信するというものです。
みらいは喜んで引き受けます。あんなとさらも近くにおり、準備OKのようです。
「本物のプリチャンアイドルとは何たるかを教えてあげてもよろしくってよ!」
「うわー! みんなで素敵な番組にしようね!」
「ハア・・・。」
オープニング直後の提供画像
~ Aパート ~
そして、インタビュー番組スタート。まずは、みらい、あんな、さらが、この前のあんなとさらのライブについて話しました。
みらいは、2人のライブはとても素晴らしかったと称賛。2人も、久々にライブをやって楽しかったと感じる一方で、課題もあると思っています。
「もっと完璧を目指さないといけませんわね。」
「え? あれよりも?」
「もっとすごくなるの・・・? ハア・・・。」
「今日のコイツ、何だか元気ありませんですわね・・・。」
みらいは、どうしたらこんなに素晴らしいライブができるのかと聞くと、さらは、特別な事はやってないと返します。
あんなは、自分達の生活を見せると言いました。めが姉ぇもOKを出します。
「ボクは、君をエスコートしたいんだけど、いいかな? みらい君。」
「は、はい・・・。よろしくお願いします!」
あんなは、えもを連れていく事に。りんかは、みらいとさらの後を付いていきました。
少しして、みらいとさらは、さらの行きつけの服飾店に。
みらいも、お気に入りの店を紹介。
ここは、最近できたばかりのウサカフェ。
「あれ? さらちゃん?」
「さらちゃん、もしかして、ウサギあんまり好きじゃなかった?」
「いや、大丈夫。嫌いじゃないよ。可愛いものだね、ウサギも。」
「良かった! さらちゃんは、こういう所って来ないの?」
「可愛いものは、あんなに任せてあるからね。それに、ボクには似合いそうもないよ。」
「そうかな? さらちゃんだって可愛いよ!」
「いや、あんなの可愛さに比べたら、ボクなんか足元にも及ばないさ。」
「そういえば、あんなちゃんとさらちゃんって、昔からずっと一緒なの?」
「ああ。小さい頃から一緒だね。幼かったボクは、どうやってあんなを世間に知らしめるかばかりを考えていたのさ。」
「それでプリチャンアイドルに?」
「ああ。思った通り、あんなの可愛さはすぐに知れ渡ったよ。」
そうこう話していたら、移動時間が来ました。
「さらちゃん、行こっか!」
「もう少し! もう少しだけいいかな・・・?」
「う、うん。」
「いいけど・・・。」
「モフモフキャッスル」改造バージョンの時といい、可愛いものが好きやなあ、さらは。クールに振舞っていても、みらいから「可愛い」と言われた事と、ウサギの可愛さのダブルパンチで、内面はハアハア言ってるでしょうね。間違いない!(笑)
という事で、みらい達は、もうしばらく、ウサカフェで楽しみました。
一方、あんなとえもの方は、えもが心ここにあらずといった感じで、全然盛り上がらず。
「今日のあなた、少し変ですわよ!」
「そ、そんな事ないよ・・・。ほらほら、先に行こう!」
「何なんですの、それは!」
「あなたもしっかりプリチャンアイドルとして・・・。」
「配信を見てくれているみんなが知りたいのは、大スター・赤城あんなの事なんだからさ・・・、レベルの低いアイドルのあたしの事は、別にいいじゃん・・・。」
「ああ、もう! あなたは何をそんなにいじけてるんですの!」
「こうなったら、先輩プリチャンアイドルである私が、特別に可愛がってさしあげますわ! 行きますわよ!」
そして、あんな達が着いた先は・・・、
ここは、プリチャンアイドル専用のトレーニングジム。あんなは、いつも行っている特訓の一部を教えると言いました。
その直後・・・、
「ちょっと何よ、これ!」
「適度な締め付けと強靭な補正効果によって、セレブリティーな立ち振る舞いができるようになる、お子様セレブ用のセレブリティーサポーターですわ!」
「すごく動きにくいんだけど・・・。」
「私のようなセレブリティーを身に付けるのも、簡単ではないという事ですわ。」
えもは、お茶を飲もうにも、こぼしてしまいます。
「あなたにはもう少しエレガントさも必要なようですわね。」
「あたしにこんな事やらせて、どうしようってのよ・・・?」
「あなたはトッププリチャンアイドルになって、私のクルクルツインテをビョンビョンするのではなかったの?」
「無理だよ・・・。あんなにすごいライブ見せられたらさ・・・。敵わないって思ったもん・・・。」
「もうそんな調子に乗った事は・・・。」
「本当にそれでいいんですの? あなたの事を応援してくれているファンもいるんですわよ!」
「応・・・、援・・・?」
「あなたを応援してるのは、ファンだけではありませんわ! あなたをライバルとして認めた、他のプリチャンアイドル達も、あなたのそんな姿は見たくないと思っているはずですわ!」
「まあ、そんな人がいればですけど!」
「分かったよ! プリチャンアイドルの特訓でも何でも、やってやればいいんでしょ!」
「フフフ、あなたは付いて来られるかしら? この私のセレブリティー特訓に!」
「天国でも地獄でも、どこでも付いて行ってやるんだから!」
~ Bパート ~
あんなとえもの白熱した付き合いとはうって変わって、みらいとさらは、引き続きのどかな時間を過ごしていました。
「こんな風にさらちゃん達と共演できるなんて夢みたい!」
「そう言ってくれて光栄だよ。こうしてお互いを知る機会を持つのは良いと思うよ。あんなも、君達の事をだいぶ気に入ってくれたみたいだからね。」
「そうなんだ・・・。ちょっと嬉しいかも・・・。」
「あんなは少し前まであまり元気がなくてね、キラッツがプリチャンを始めてからだいぶ元気になったんだよ。もしかしたら君達には、何か光るものがあるのかもね。」
「ほ、本当ですか?」
「ああ。いつの間にか、あんなもボクも、キラッツのファンになっているのかもしれない。」
「さらちゃんにそんな事言われるなんて夢みたい・・・。」
「夢なんかじゃないさ・・・。」
その一方、えもは特訓中。
「初めてにしては、なかなかですわ! やはり、私が教えているだけの事はありますわね。」
「これのどこがセレブリティーなのさ!」
その後も特訓は続きます。
「やはり、雑なところが目立ちますわ。もう少し指先1つ1つ、足先や表情にも気を使って・・・。」
「こんなのできる訳ないでしょ!」
「それをできるようにするための特訓ですわ!」
「あたしはアンタじゃないから、何でもできる訳じゃないの! あたし、そんな才能ないもん!」
「私がここまでになるのに、どれくらいかかったと思います?」
「すぐにできるようになったんでしょ。そういう自慢?」
「恥ずかしながら、最初は人に聴かせるようなものではなかったですわ。」
「誰だって最初は上手くいかないもの。ですが、私は練習と特訓を繰り返す事によって、このテクニックを手に入れたのですわ。」
「あなたの未熟な頭では、まだ分からないかもしれませんが、『才能』というものは、後からついてくるものなのですわ!」
「いっぱい練習とかするのって、やっぱ大変だよね・・・?」
「当たり前ですわ! でも、大変だったら、あなたは諦めますの?」
「あたしだって・・・、あたしだって。やればできるって事、教えてやろうじゃないの!」
「正しく弾かないと電撃が流れる特訓システムが作動してしまうのですわ。」
「先に言ってよ・・・。」
さらとみらいは、楽器店に行こうとしていました。あんなは小さい頃からクラシックピアノを弾いており、さらは、その店でギターを買ってもらったとか。
そして、そこは、メルティックスターを結成するきっかけの場所でもあるようです。
「プリチャンは、友達と一緒にやりたい事をできるのが楽しいんだ!」
「ボクはこれからも、最高のパートナーのあんなと一緒に、もっとパフォーマンスを高めていきたい。」
「みらい君はどうなんだい?」
「私は・・・、えもちゃんと一緒に始めたプリチャン、りんかちゃんも手伝ってくれて・・・、私、今、すっごく楽しくなってる!」
「そうだろう? ボク達もそうだったように、キミ達も同じ道を歩んでいるんだ!」
「同じ道・・・。そうなんだ! よーし、私、もっと頑張らないと!」
「頑張って、その次はどうするんだい?」
「え? 次って・・・。頑張ってもっとみんなにキラッとしたものを届けたり・・・。」
「その先に行ってみる気はないのかい?」
「え? その先って?」
「ボクとあんなが立っている場所さ。君達なら辿り着けると思っている。」
「私達が!? でも・・・。」
「ボク達はいつでも待っているよ。」
りんかのライフが・・・。これ、お姫様抱っことか顎クイを見せていたら、出血多量で萌え死ぬんじゃないかと心配になります。(笑)
一方、えもは特訓で相当疲れていました。
「よく私の特訓に付いて来られましたわね! ほんのちょこっとだけ、1ミリくらいは見込みがありそうですわ!」
「あたしは絶対、アンタをギャフンと言わせてやるんだから! フォロワーも、人気も、何もかも全部、メルティックスターをあっという間に追い抜いてやるんだから!」
「これから超えもくなるミラクルキラッツを甘く見ない事ね!」
「アラアラ、調子に乗っちゃって。あなた達こそ、メルティックスターを甘く見ない事ですわ!」
そして、えもとあんなは、みらい達と合流。えもとあんなはケンカしながらも、えもは元気を取り戻し、2人は仲良くなったようです。
あんなとさらは「いいね」が溜まり、ライブができるようになりました。
という事で、2人はゲートを通って、ステージへ。
「あんなですわ!」
「さらだよ!」
「今日のコーデは、ノーブルドールコーデですわ!」
「あんなのお気に入りブランド『ドーリーワルツ』の注目コーデだよ!」
『2人のチャンネル、スタート!』
曲は「Play Sound☆」。
「せーので、やってみた!」
「私のメロディ、奏でますわ!」
「わがままソナタフォルテッシモ!」
その直後・・・、
「あれは・・・、キラッとボタン! 運命の瞬間! キラッとチャンス、いっけー!」
「キラッとルーレット! 」
「いっけー! キラチケ!」
「さすがだね・・・。」
「悔しいけど、やっぱえもい!」
「でも、私達だって!」
「うん!」
「待ってなさいよ、メルティックスター! あたしが・・・、あたしが! トッププリチャンアイドルになって、アンタのクルクルツインテをビョンビョンしてやるんだから!」
「それまで楽しみに待ってなさいよ!」
その頃・・・、
「面白くなってきたわね。」
「いよいよ・・・、アレが始まるわ・・・。」
今回は、これで終了です。
次回:「はじめてスペシャルやってみた!」
毎年春に開催され、キラ宿ナンバー1プリチャンアイドルを決める「プリスペ」が行われようとしていました。
メルティックスターが待つ決勝へ行けるのは、配信した番組で一番「いいね」を集めたチームです。ミラクルキラッツの3人は、予選にエントリー。
しかし、絶対に勝てる企画が思い付きません。果たして、「プリスペ」の行方は?
次回予告直後の提供画像
【まとめ】
ミラクルキラッツが、メルティックスターのインタビューをする事になり、みらいはさらとデート気分で楽しく、えもはあんなから特訓を受け、充実した時間を過ごしました。
という事で、今回のポイントは「ライバル」でしょう。
「プリパラ」シリーズでは、ライバル関係から生じる人との縁が、話を面白くしてくれた要素の1つですが、今話もそういうものだったと感じました。今後も、互いの刺激から生まれる成長などに目が離せないですね。
まあ、そうは言っても、ギスギスしていたのは、えもとあんなの方だけで、みらいとさらは和やかな雰囲気でしたが。あちらは、途中で「キマシタワー」と叫びたくなるようなシーンもあり、頬がニヤついていましたね。(笑)
プリチャン配信は1人でも可能だが、真に面白い番組を作るには他者の協力が必要。これまでの多くの回でその事が示されており、その「他者」には「ライバル」も含まれるでしょう。
とはいえ、ライバルは「好敵手」「宿敵」と和訳される事があり、「敵」という漢字が入っています。「敵」と聞くと「悪いヤツ」とか「邪魔者」というイメージを抱きがちでしょう。
だけど、「ライバル」は、そういうものではないんですよね。困っていたら手を差し伸べたり、自分にはない良いところがあったら、それを素晴らしいものと認めたりなど、ただの競争相手にとどまらないのが「ライバル」です。
あんなは、えもが自分のライブのすごさに自信喪失しているのを、敵対心を焚きつける事で、えもの元気を取り戻させました。
プリチャンアイドルの頂点を目指すのであれば、競争相手は少ないほど叶えやすいでしょう。そう考えると、トッププリチャンアイドルになりたいと思っているえもが落ち込んだのであれば、放っておくのが得策なのかもしれません。そうする事で、えもがトッププリチャンアイドルになる事を諦めるかもしれませんし。
だけど、あんなは、そうはしませんでした。それは、みらいやえもを「ライバル」と見ているからでしょう。
みらいやえもの実力は、まだまだなのかもしれません。しかし、自分達がプリチャンを始めた頃のように楽しくやっていて、また、その楽しさが、かつてチームから1人が脱退した時の喪失感を埋めるほどで、再びライブをする気力を取り戻させたのでしょう。
あんなにとって、みらいやえもは恩人みたいなものなのでしょう。だから、えもがいつものような元気がないと知った時に、放っておかず、特訓させたり、いつもの口調で敵愾心をあおったりなど、いつものえもらしさを取り戻させたのだと思いますね。
これまで、えもとあんなからは「ケンカするほど仲が良い」と感じさせてくれましたが、今話は、それを一層深く感じました。今後も、そう感じさせるシーンに期待したいものですね。
今のところ、みらい達のライバルプリチャンアイドルは、あんなとさらですが、他にもまだまだいるでしょうし、今後メインキャラとして登場する可能性もあるでしょう。
ライバル関係が紡ぎ出す、人の縁の素晴らしさに、これからもしっかりと注目していきたいと思います。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。