
今話の名セリフ:「心があるから! 私達は親友なのです!」(愛崎えみる)
「HUGっと!プリキュア」第18話「でこぼこコンビ! 心のメロディ!」の感想です。
~ Aパート ~
前話の続きです。ハリーはルールーに、クライアス社の情報を教えてほしいと頼みました。
クライアス社の社長は「プレジデント・クライ」。ある時、強大な力を手に入れ、未来の時間を止め、人々の明日を奪うようになったとか。
ですが、それは、ハリーも知っている事。それ以外は思い出せないようです。パップルから調整を受けた時に、機密情報もすべて消されたとの事。
とはいえ、はなは、ルールーが戻ってきてくれて良かったと安心します。しかし・・・、
「やはり私は帰れません・・・。」
「何で?」

「私は、あなたの母。野乃すみれの記憶を操作して潜入しました。もちろん、記憶は元に戻します。しかし、その結果、私は100%、野乃家を追い出されるでしょう。」

そんな事ないと、はなが言いかけた途端、はなの両親と妹・ことりが近くにやって来ました。3人は、はなとルールーが無事で良かったと安心します。
はなは、ルールーの手を取り、一緒に家に帰ろうとします。その直後、ルールーはすみれに、はなの家に潜入した時に記憶操作をした事を思い出させました。
「そっか・・・。全部思い出した・・・。」
「ごめんなさい・・・。」


「本当に・・・、私・・・。」
「ママ! ルールーは・・・。」


「ケガはない? ルールー?」
「え・・・? はい・・・。」

「そう・・・、良かった・・・。じゃあ、帰りましょう。」


それから少しして、ルールーは、はな達一家と一緒に夕食。
夕食はカレーですが、具材は、ソーセージ、ブロッコリー、キャベツ、カブと一風変わっています。前にポトフを作ろうとしたものの失敗し、カレーにしてみたら、意外にも美味しかったとの事です。
ルールーも、そのカレーを口にすると、美味しいと感じました。
「大抵の事はやり直せる。私はそう思うわ。」

「想定外です。どうして私を受け入れてくれたのでしょう?」
「そんなの・・・、ルールーが好きだからに決まってんじゃん! 本当・・・、良かった・・・。」

「私には・・・、まだよく分かりません。」

その翌日、はなの教室の机には・・・、

手紙の内容は・・・、

さあやとほまれにも同じものが届いていました。一体誰が書いたものなのか?
手紙に書かれていた通り、お昼休みに中庭で待っていると・・・、
「いらっしゃいましたね!」

「えーっ!?」
「えみる・・・。」



「何・・・? その格好・・・?」
「私は見てしまったのです! お三方の秘密を!」

「秘密?」
「それって・・・。言っちゃダメー!」

「あなた達が! プリ・・・、」


「キュ・・・、」



「し、失礼しましたー!」

相変わらずハデな事するのう。いくら昼休みとはいえ、自分も学校あるはずなのに、その格好で中学校に乗り込むとか、結構ヒマ人なんだな、と感じます。(笑)
「どうしましょう?」

「本当に見ちゃったの?」
「見たのです! 3人がプリキュアから戻るところ!」

「あと、このネズミがベラベラしゃべるところも!」
「誰がネズミやねん! オレは・・・、ハッ・・・。ハム・・・。」
「もう遅いよ・・・。」


えみるからもネズミ呼ばわりされるとは・・・。もう放映開始から4か月近くも経ってるというのに、なんか哀れ・・・。良い子のみんなは、ちゃんと「ハムスターのハリーさん」って呼んであげてね!(笑)
「とにかく! 絶対言うたらアカンで! 正体を隠し、みんなのために戦う。それが・・・、」
「ヒーローなのです!」


「わ、分かっとるやないか・・・。」
「はい! みんなを守り、強くてカッコよくて、さらに可愛くてキレイで、たおやかで・・・、プリキュアはヒーローなのです!」


「ハッハッハ、照れるぜ・・・。」

「まあ、憧れのプリキュアがはな先輩だった事はショックですが・・・。」
「めちょっく!」

何で、ショックなんだよ。まあ、初めて会った時のドジっぷりを考えれば、分からなくもないか。(笑)
えみるは、はな達にお願いしたい事があるようです。
少しして・・・、


「これが、プリキュアに選ばれし者の華麗なる日常!」

「すごいのです・・・。」


「風が歌い、暖かな愛を運んでくるの・・・。私の心に・・・。」

「さあやさんが女優さんだったなんて! やっぱりヒーローになれる人は違うのです!」
「そんな・・・。」

「心・・・。」


「しかし、驚いたのです! ルールーが先にプリキュア修行を始めていたとは!」
「何の事です・・・?」

「ルールーの事はすべてお見通しなのです! 隠してもムダなのですよ! な、ぜ、な、ら・・・、私はルールーの親友なのです!」

「そうなんですか?」
「そこを真顔で返されると・・・。」

その直後、はなが、ルールー達の元に。何か手伝ってもらいたい事があるようです。
それは、歌のテストに向けての練習。
えみるは、ピアノを弾いたり、音の外れを指摘します。幼い頃から音楽の練習をしていたからか、絶対音感が備わっているようです。
「音楽は、心を自由に羽ばたかせる事ができるのです!」
「心を・・・、自由に・・・。」

その後、さあやは、一緒に歌ってみようと提案。ルールーは歌ってみます。
少しして・・・、
「ルールー、音程はとても正確です。ですが、その・・・、心に響かないというか・・・。」

「ごめんなさい・・・。やっぱり、私には無理です・・・。私には分からない・・・。」

「心・・・、分からない・・・。分からない・・・。」

ルールーはシステムエラーで止まってしまいました。
~ Bパート ~
それから少しして、ルールーは目を覚ましました。えみるは、ルールーがアンドロイドだという事を、はなから聞いたと言います。
ルールーは否定しませんでした。
「証拠を見せて下さい!」
「はい・・・。」


「驚かせてごめんなさい・・・。」
「大丈夫なのです・・・。」

何を見せたのか、すごく気になる・・・。メイン視聴層の女児達にはとても見せられない、おぞましいものだったんでしょうか。(笑)
「でも・・・、今度から・・・、秘密はなしなのです!」


「私達は親友です! 隠し事はなしなのです!」

「親友・・・。」
「です!」


「ルールー、私と一緒にプリキュアを目指しましょう!」

「ルールーは、キレイでカッコよくて、強い心を持っているのです!」


「きっとルールーはプリキュアになれるのです! 一緒に頑張りましょう!」
「無理です!」


「私は・・・、アンドロイドです・・・。きっとプリキュアになれるのは、あなたのような人です・・・。」


「私は・・・、一生懸命な可愛らしい心を持っているあなたが・・・、とても・・・、うらやましい・・・。」

その後日、えみるは、ビューティーハリーにて、はな、ほまれ、はぐたん、ハリーに、ギターを聞かせていました。

「センキュー!」

「イケてる、えみる!」
「それほどでも・・・。」

ハリーは、そういうのは家でやれと言いますが、ギターは女の子にふさわしくないと兄から言われているため、家では弾けません。
「ギター、好きなんだね。」
「はい。ギターは、自由でカッコいいのです。」

「にしても、反対されてるのに、何でまたギター弾きたくなったんや?」
「ルールーに元気を出してもらいたくて・・・。」
「そっか・・・。」

「でも・・・、上手くいくか分からないのです・・・。だから、皆さんの意見を聞かせてほしいのです! 私・・・、私・・・。」


「大事なのは、えみるの気持ちでしょ!」

「ダメなら、その時また考えればいいじゃん! 私はその気持ちを応援するよ! フレ! フレ! えみる! おー!」


「もう・・・、適当なのです・・・。でも・・・、頑張ってみるのです!」

一方、ルールーは、さあやと一緒に歌の練習をしていました。
「ダメです・・・。心がこもらない・・・。」

「私も、考え過ぎて、良いお芝居ができなくなるの。でも、上手く出来た時は、何も考えなくても、胸の奥から思いが湧きだしてくる・・・。」

「きっと、それが心・・・。」

「無理しなくていい・・・。止めようとしても溢れてくるのが心だから!」


その頃、パップルは、デザイナーのリタから発しているトゲパワワを利用してオシマイダーを召喚。
すぐに、はな達はプリキュアに変身して現場に。えみるとルールーも駆けつけました。
始めのうちは、プリキュア達が優位に戦いを進めるものの、少しして立場が逆転してしまいます。
「残念ね。仲間を守れなくて。」

「ってか、仲間って何? 笑わせないで! 本気でヒーローになれるとでも?」

「所詮アンタは、こっち側の人間。夢見てんじゃないわよ! 心のない機械人形のクセに!」


「あるのです!」

「ルールーには心があるのです! 心があるから、悩んでいるのです! 心があるから、音楽を素敵だと言って下さいました!」

「心があるから! 私達は親友なのです!」
「えみる・・・。」



直後、プリキュア達は、オシマイダーを持ち上げ、ピンチ脱出。すぐに、トリニティコンサートで浄化しました。
それから後日・・・、
「これは・・・。」
「前に聞かせた曲に歌詞を付けてみたのです。一緒に歌いませんか?」

「私と・・・? でも・・・。」
「ルールーと歌いたいのです。」




「えみる・・・。」
「さあ、一緒に!」

今回は、えみるとルールーの歌がエンディングに。タイトルは「キミとともだち」。




「2人の心があふれ出す!」



「悪くないね。」


今回は、これで終了です。
次回:「ワクワク! 憧れのランウェイデビュー!?」
アンリに誘われて、えみるとルールーは、ファッションショーのモデルをやる事になりました。はな達も、はぐたんと一緒にショーのお手伝いをします。
しかし、えみるは、初めてのランウェイに緊張気味。そんなえみるを、ルールーが励まし、2人で頑張ろうと思うようになりました。
ですが、えみるの兄・正人がやって来て、ファッションショーに出る事を反対します。えみるとルールーは、一緒にファッションショーに出る事ができるのか?
今回のエンドカード
【まとめ】
ルールーは、はな達一家を追い出される事を覚悟しながらも、はなの母・すみれの記憶を元に戻しましたが、すみれはルールーを温かく迎え入れ、えみるとの仲が一層深まりました。
今話のポイントは「『好き』には『好き』で」でしょうか。人の優しさを多大に感じさせる、暖かい1話だったと思います。
ルールーは、すみれの記憶を操作して、はな達の家に潜入した事を悪い事だと思い、真相を明かせば、はな達一家から嫌われ、居場所はなくなると思っていましたが、そうはならなかった事に不思議に感じていました。
ですが、それは、人にとっては、自然的に起こるものであり、本質でもあるのでしょう。
確かに、ルールーは、プリキュアの力を知るために、すみれの記憶を操作して、はな達の家に潜入はしましたが、でも、それだけなんですよね。
プリハートを奪って変身不能にするとか、人質をとるなどといったような事は、まったくしていません。やろうと思えば、そういった事もできたでしょうし、プリキュアを排除する事がクライアス社の仕事の1つであれば、そうした方が効率的でしょう。
だけど、それをしなかったのは、心があるから、はな達が「好き」だからだったと思いますね。「好き」という感情をはっきり自覚していなくても、「好き」な相手に悪事は働けないという意識は潜在的にあったように思います。
それに、すみれの記憶操作を明かさずに、野乃家の一員と過ごし続けたとしても、何ら問題はなかったでしょう。むしろ、記憶操作を明かす事の方が、リスクが高いように思います。
にもかかわらず、記憶操作を明かして謝罪したのは、はな達一家が「好き」だからでしょうね。「好き」でなければ、追い出されて居場所がなくなるリスクを怖れ、黙り続けていたでしょう。
あの場面の謝罪は、効率とか損得勘定のない「好き」をアピールしていたように思いますね。
そして、「好き」には「好き」で返すのが、人の本質なのでしょう。
ルールーが真実を明かした後に、すみれがルールーを抱き締めたのは、謝罪という形で「好き」を示したから、自分も「好き」を示したいと思っての行動だと思いますね。えみるがルールーを親友だと言っていたのも、自分の趣味を兄に否定された事に怒った事を「好き」と捉えたからだと思いますね。
人でないルールーにとっては、想定外の事でしょうけど、私達人間にとっては、自然的なものだと思いますね。
また、すみれが言っていた「大抵の事はやり直せる」というのも、その本質があってこそなのでしょう。
人は大なり小なり過ちを犯します。過ちの程度が小さければ、自分1人だけの力でどうにかできるでしょうけど、その多くは、1人だけではどうにもならないものです。
ですが、人は決して1人ではありません。「好き」には「好き」で返す事には、困った事があれば手を差し伸べる事だって含まれます。
そうする事で、1人だけではどうにもならない事も、どうにかなる事が多いのでしょう。だから、「大抵の事はやり直せる」のだと思いますね。
心とか「好き」とかは、まだよく分からないルールーですが、少しずつ理解していけばいいでしょう。心理学の本とかをインプットさせれば、あっという間に理解できるのでしょうけど、こういうのは、体験に勝るものはないと思いますね。
敵サイドから抜け出したとはいえ、ルールーにはまだまだ大きな変化が期待できそうで、今後もしっかり注目していきたいと思います。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「HUGっと!プリキュア」第18話「でこぼこコンビ! 心のメロディ!」の感想です。
~ Aパート ~
前話の続きです。ハリーはルールーに、クライアス社の情報を教えてほしいと頼みました。
クライアス社の社長は「プレジデント・クライ」。ある時、強大な力を手に入れ、未来の時間を止め、人々の明日を奪うようになったとか。
ですが、それは、ハリーも知っている事。それ以外は思い出せないようです。パップルから調整を受けた時に、機密情報もすべて消されたとの事。
とはいえ、はなは、ルールーが戻ってきてくれて良かったと安心します。しかし・・・、
「やはり私は帰れません・・・。」
「何で?」


「私は、あなたの母。野乃すみれの記憶を操作して潜入しました。もちろん、記憶は元に戻します。しかし、その結果、私は100%、野乃家を追い出されるでしょう。」


そんな事ないと、はなが言いかけた途端、はなの両親と妹・ことりが近くにやって来ました。3人は、はなとルールーが無事で良かったと安心します。
はなは、ルールーの手を取り、一緒に家に帰ろうとします。その直後、ルールーはすみれに、はなの家に潜入した時に記憶操作をした事を思い出させました。
「そっか・・・。全部思い出した・・・。」
「ごめんなさい・・・。」


「本当に・・・、私・・・。」
「ママ! ルールーは・・・。」




「ケガはない? ルールー?」
「え・・・? はい・・・。」

「そう・・・、良かった・・・。じゃあ、帰りましょう。」



それから少しして、ルールーは、はな達一家と一緒に夕食。
夕食はカレーですが、具材は、ソーセージ、ブロッコリー、キャベツ、カブと一風変わっています。前にポトフを作ろうとしたものの失敗し、カレーにしてみたら、意外にも美味しかったとの事です。
ルールーも、そのカレーを口にすると、美味しいと感じました。
「大抵の事はやり直せる。私はそう思うわ。」


「想定外です。どうして私を受け入れてくれたのでしょう?」
「そんなの・・・、ルールーが好きだからに決まってんじゃん! 本当・・・、良かった・・・。」


「私には・・・、まだよく分かりません。」


その翌日、はなの教室の机には・・・、

手紙の内容は・・・、

さあやとほまれにも同じものが届いていました。一体誰が書いたものなのか?
手紙に書かれていた通り、お昼休みに中庭で待っていると・・・、
「いらっしゃいましたね!」

「えーっ!?」
「えみる・・・。」



「何・・・? その格好・・・?」
「私は見てしまったのです! お三方の秘密を!」


「秘密?」
「それって・・・。言っちゃダメー!」


「あなた達が! プリ・・・、」




「キュ・・・、」





「し、失礼しましたー!」

相変わらずハデな事するのう。いくら昼休みとはいえ、自分も学校あるはずなのに、その格好で中学校に乗り込むとか、結構ヒマ人なんだな、と感じます。(笑)
「どうしましょう?」

「本当に見ちゃったの?」
「見たのです! 3人がプリキュアから戻るところ!」

「あと、このネズミがベラベラしゃべるところも!」
「誰がネズミやねん! オレは・・・、ハッ・・・。ハム・・・。」
「もう遅いよ・・・。」



えみるからもネズミ呼ばわりされるとは・・・。もう放映開始から4か月近くも経ってるというのに、なんか哀れ・・・。良い子のみんなは、ちゃんと「ハムスターのハリーさん」って呼んであげてね!(笑)
「とにかく! 絶対言うたらアカンで! 正体を隠し、みんなのために戦う。それが・・・、」
「ヒーローなのです!」



「わ、分かっとるやないか・・・。」
「はい! みんなを守り、強くてカッコよくて、さらに可愛くてキレイで、たおやかで・・・、プリキュアはヒーローなのです!」



「ハッハッハ、照れるぜ・・・。」

「まあ、憧れのプリキュアがはな先輩だった事はショックですが・・・。」
「めちょっく!」

何で、ショックなんだよ。まあ、初めて会った時のドジっぷりを考えれば、分からなくもないか。(笑)
えみるは、はな達にお願いしたい事があるようです。
少しして・・・、



「これが、プリキュアに選ばれし者の華麗なる日常!」

「すごいのです・・・。」



「風が歌い、暖かな愛を運んでくるの・・・。私の心に・・・。」

「さあやさんが女優さんだったなんて! やっぱりヒーローになれる人は違うのです!」
「そんな・・・。」


「心・・・。」


「しかし、驚いたのです! ルールーが先にプリキュア修行を始めていたとは!」
「何の事です・・・?」


「ルールーの事はすべてお見通しなのです! 隠してもムダなのですよ! な、ぜ、な、ら・・・、私はルールーの親友なのです!」


「そうなんですか?」
「そこを真顔で返されると・・・。」


その直後、はなが、ルールー達の元に。何か手伝ってもらいたい事があるようです。
それは、歌のテストに向けての練習。
えみるは、ピアノを弾いたり、音の外れを指摘します。幼い頃から音楽の練習をしていたからか、絶対音感が備わっているようです。
「音楽は、心を自由に羽ばたかせる事ができるのです!」
「心を・・・、自由に・・・。」


その後、さあやは、一緒に歌ってみようと提案。ルールーは歌ってみます。
少しして・・・、
「ルールー、音程はとても正確です。ですが、その・・・、心に響かないというか・・・。」


「ごめんなさい・・・。やっぱり、私には無理です・・・。私には分からない・・・。」

「心・・・、分からない・・・。分からない・・・。」


ルールーはシステムエラーで止まってしまいました。
~ Bパート ~
それから少しして、ルールーは目を覚ましました。えみるは、ルールーがアンドロイドだという事を、はなから聞いたと言います。
ルールーは否定しませんでした。
「証拠を見せて下さい!」
「はい・・・。」




「驚かせてごめんなさい・・・。」
「大丈夫なのです・・・。」

何を見せたのか、すごく気になる・・・。メイン視聴層の女児達にはとても見せられない、おぞましいものだったんでしょうか。(笑)
「でも・・・、今度から・・・、秘密はなしなのです!」


「私達は親友です! 隠し事はなしなのです!」

「親友・・・。」
「です!」



「ルールー、私と一緒にプリキュアを目指しましょう!」

「ルールーは、キレイでカッコよくて、強い心を持っているのです!」


「きっとルールーはプリキュアになれるのです! 一緒に頑張りましょう!」
「無理です!」



「私は・・・、アンドロイドです・・・。きっとプリキュアになれるのは、あなたのような人です・・・。」



「私は・・・、一生懸命な可愛らしい心を持っているあなたが・・・、とても・・・、うらやましい・・・。」

その後日、えみるは、ビューティーハリーにて、はな、ほまれ、はぐたん、ハリーに、ギターを聞かせていました。


「センキュー!」

「イケてる、えみる!」
「それほどでも・・・。」

ハリーは、そういうのは家でやれと言いますが、ギターは女の子にふさわしくないと兄から言われているため、家では弾けません。
「ギター、好きなんだね。」
「はい。ギターは、自由でカッコいいのです。」

「にしても、反対されてるのに、何でまたギター弾きたくなったんや?」
「ルールーに元気を出してもらいたくて・・・。」
「そっか・・・。」


「でも・・・、上手くいくか分からないのです・・・。だから、皆さんの意見を聞かせてほしいのです! 私・・・、私・・・。」



「大事なのは、えみるの気持ちでしょ!」

「ダメなら、その時また考えればいいじゃん! 私はその気持ちを応援するよ! フレ! フレ! えみる! おー!」



「もう・・・、適当なのです・・・。でも・・・、頑張ってみるのです!」


一方、ルールーは、さあやと一緒に歌の練習をしていました。
「ダメです・・・。心がこもらない・・・。」

「私も、考え過ぎて、良いお芝居ができなくなるの。でも、上手く出来た時は、何も考えなくても、胸の奥から思いが湧きだしてくる・・・。」


「きっと、それが心・・・。」


「無理しなくていい・・・。止めようとしても溢れてくるのが心だから!」



その頃、パップルは、デザイナーのリタから発しているトゲパワワを利用してオシマイダーを召喚。
すぐに、はな達はプリキュアに変身して現場に。えみるとルールーも駆けつけました。
始めのうちは、プリキュア達が優位に戦いを進めるものの、少しして立場が逆転してしまいます。
「残念ね。仲間を守れなくて。」

「ってか、仲間って何? 笑わせないで! 本気でヒーローになれるとでも?」

「所詮アンタは、こっち側の人間。夢見てんじゃないわよ! 心のない機械人形のクセに!」



「あるのです!」

「ルールーには心があるのです! 心があるから、悩んでいるのです! 心があるから、音楽を素敵だと言って下さいました!」


「心があるから! 私達は親友なのです!」
「えみる・・・。」





直後、プリキュア達は、オシマイダーを持ち上げ、ピンチ脱出。すぐに、トリニティコンサートで浄化しました。
それから後日・・・、
「これは・・・。」
「前に聞かせた曲に歌詞を付けてみたのです。一緒に歌いませんか?」


「私と・・・? でも・・・。」
「ルールーと歌いたいのです。」







「えみる・・・。」
「さあ、一緒に!」

今回は、えみるとルールーの歌がエンディングに。タイトルは「キミとともだち」。








「2人の心があふれ出す!」






「悪くないね。」


今回は、これで終了です。
次回:「ワクワク! 憧れのランウェイデビュー!?」
アンリに誘われて、えみるとルールーは、ファッションショーのモデルをやる事になりました。はな達も、はぐたんと一緒にショーのお手伝いをします。
しかし、えみるは、初めてのランウェイに緊張気味。そんなえみるを、ルールーが励まし、2人で頑張ろうと思うようになりました。
ですが、えみるの兄・正人がやって来て、ファッションショーに出る事を反対します。えみるとルールーは、一緒にファッションショーに出る事ができるのか?

【まとめ】
ルールーは、はな達一家を追い出される事を覚悟しながらも、はなの母・すみれの記憶を元に戻しましたが、すみれはルールーを温かく迎え入れ、えみるとの仲が一層深まりました。
今話のポイントは「『好き』には『好き』で」でしょうか。人の優しさを多大に感じさせる、暖かい1話だったと思います。
ルールーは、すみれの記憶を操作して、はな達の家に潜入した事を悪い事だと思い、真相を明かせば、はな達一家から嫌われ、居場所はなくなると思っていましたが、そうはならなかった事に不思議に感じていました。
ですが、それは、人にとっては、自然的に起こるものであり、本質でもあるのでしょう。
確かに、ルールーは、プリキュアの力を知るために、すみれの記憶を操作して、はな達の家に潜入はしましたが、でも、それだけなんですよね。
プリハートを奪って変身不能にするとか、人質をとるなどといったような事は、まったくしていません。やろうと思えば、そういった事もできたでしょうし、プリキュアを排除する事がクライアス社の仕事の1つであれば、そうした方が効率的でしょう。
だけど、それをしなかったのは、心があるから、はな達が「好き」だからだったと思いますね。「好き」という感情をはっきり自覚していなくても、「好き」な相手に悪事は働けないという意識は潜在的にあったように思います。
それに、すみれの記憶操作を明かさずに、野乃家の一員と過ごし続けたとしても、何ら問題はなかったでしょう。むしろ、記憶操作を明かす事の方が、リスクが高いように思います。
にもかかわらず、記憶操作を明かして謝罪したのは、はな達一家が「好き」だからでしょうね。「好き」でなければ、追い出されて居場所がなくなるリスクを怖れ、黙り続けていたでしょう。
あの場面の謝罪は、効率とか損得勘定のない「好き」をアピールしていたように思いますね。
そして、「好き」には「好き」で返すのが、人の本質なのでしょう。
ルールーが真実を明かした後に、すみれがルールーを抱き締めたのは、謝罪という形で「好き」を示したから、自分も「好き」を示したいと思っての行動だと思いますね。えみるがルールーを親友だと言っていたのも、自分の趣味を兄に否定された事に怒った事を「好き」と捉えたからだと思いますね。
人でないルールーにとっては、想定外の事でしょうけど、私達人間にとっては、自然的なものだと思いますね。
また、すみれが言っていた「大抵の事はやり直せる」というのも、その本質があってこそなのでしょう。
人は大なり小なり過ちを犯します。過ちの程度が小さければ、自分1人だけの力でどうにかできるでしょうけど、その多くは、1人だけではどうにもならないものです。
ですが、人は決して1人ではありません。「好き」には「好き」で返す事には、困った事があれば手を差し伸べる事だって含まれます。
そうする事で、1人だけではどうにもならない事も、どうにかなる事が多いのでしょう。だから、「大抵の事はやり直せる」のだと思いますね。
心とか「好き」とかは、まだよく分からないルールーですが、少しずつ理解していけばいいでしょう。心理学の本とかをインプットさせれば、あっという間に理解できるのでしょうけど、こういうのは、体験に勝るものはないと思いますね。
敵サイドから抜け出したとはいえ、ルールーにはまだまだ大きな変化が期待できそうで、今後もしっかり注目していきたいと思います。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。