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ドキドキ!プリキュア 第46話感想

2014年01月06日 | ドキドキ!プリキュア
 「ドキドキ! プリキュア」第46話「エースとレジーナ! 誕生の真実!」の感想です。


~ Aパート ~
 亜久里とレジーナがアン王女の「光」と「影」とは、どういう事なのか?
 レジーナは、それは自分を惑わせている罠、エースを見ると胸がムカムカする、と言います。エースは、それは自分自身を見ているからだと返し、真実を知る勇気があるなら自分達の「運命」を見せよう、とゴールデンクラウンを差し出します。
 レジーナはクラウンを手に取ると、電流が走ったかのような衝撃を受けます。クラウンに刻まれた、王国の記憶を見ているとの事。
 ハートは、自分達にも見せてほしいと言い、手を繋ぎ、エースがクラウンを手にすると、5人にも電流が走ったかのような衝撃を受け、アイちゃんと共に、その場からいなくなります。

 マナ達が見たのは、平和だった頃のトランプ王国。
 そこには、1人の赤ん坊が生まれました。赤ん坊を抱いているのは、トランプ国王。という事で、この赤ん坊はアン王女です。
 しかし、王女が産まれて間もなく、母は亡くなってしまい、国王は、母の分まで生きてほしい、人々に夢や希望を与えるような太陽のように光り輝いてほしい、と我が子に未来を託します。

 その後、王女は国王の愛に包まれながら、すくすくと育ち、やがて、ジョー岡田とも出会い、幸せな時間が過ぎていきました。
 しかし、ある日、王女は謎の病に倒れ、王国の医術をもってしても、治す術はありませんでした。国王は、このまま娘の命が失われるのを黙って見てるしかないのか、と悲観に暮れます。
 そんな国王に、1人の医者が1つだけ方法がある、と言います。それは、ゴールデンクラウン。
 しかし、クラウンには、かつてプリキュアが打ち倒した闇が封じられていて、クラウンの力を使えば闇を解き放つ事になります。だけど、このままでは、王女は・・・。

 その後、国王は、クラウンのある場所に向かいました。クラウンを目にして、国王は、娘を助けるか、王国の住民たちをとるかで迷います。
 王女の母が死ぬ直前に言っていた、人々に夢や希望を与えるような太陽のように光り輝いてほしい、という言葉に苦悩はますます強まります。
 少しして、国王は、娘が死ねば世界が終わったも同じ、娘さえ助かれば世界はどうなってもいい、と言い、クラウンを手にします。
 そして、急いで、娘の元に向かいます。しかし、クラウンに封じられた闇も広がっていきます。

 ここで、視点は一旦マナ達に。マナ達は王国の真実を知り、悲しみの表情を浮かべます。
 クラウンの知識により、王女の病は治ったものの、本当の悲劇はここからだ、と亜久里は言います。

 王女の目が覚めてすぐに、クラウンに封じられた闇が目の前にまで広がり、最愛の娘を救うために禁忌を犯し世界を破滅へと導いた国王こそが究極のジコチューだと、闇は言い、国王に取り憑きます。
 そして、しばらくして、国王の魂はジャネジーに支配され、キングジコチューが生み出されました。



~ Bパート ~
 キングジコチューの登場に逃げまとう国民達。その後、ジコチュー軍団の猛攻により、プリキュアはソードを残して全滅となりました。
 王女もドラゴングレイブを持って、必死に応戦。やがて、父であるキングジコチューにも向き合います。
 キングジコチューは、この世に愛は必要ない、愛があるからこそ人は苦しむ、と言います。
 王女は、それは違う、自分を救ってくれたのは父の愛だと説得を試みますが、キングジコチューは応じません。
 王女はドラゴングレイブの力を解き放ち、キングジコチューを石化させます。

 その後は、7話回想と同じ。ソードと共に王国脱出を図るものの、追手につかまり、王女は先にソードを逃がします。
 あの直後、王女はベールに、どうしてキングジコチューにとどめを刺さなかったのかを聞かれます。グレイブの力をもってすれば、倒す事もできたはずなのに。
 少しして、ベールは、親子だから消せなかったんだと察します。
「自分勝手なヤツめ! 国民を守るべき王族が、国民を犠牲にして肉親を守るとは、さすが親子。揃いも揃って、最悪で最高のジコチューだ!」
とベールは言って、王女を非難します。
 王女のプシュケーに闇が広がっていきます。このままでは、自分もジコチューになる、と感じた王女は、自分のプシュケーを取り出し、それを半分に割ります。
「父から受け取った愛。世界中の人々の笑顔を守る愛。自己中と愛は表裏一体。そのどちらを選べばいいのか、私には答えを出せません。私はその結論を、世界の行く末を、この二つのプシュケーから生まれし者の戦いに託します。こんな形で、あなた達に過酷な運命を背負わせてしまった、不甲斐ない私を許して下さい・・・。」


 2つに別れたプシュケーの黒い方、「父から受け取った愛」が込められた方は、キングジコチューの元に辿り着き、レジーナとなりました。
 もう1つのプシュケー、「世界中の人々の笑顔を守る愛」が込められた方は、亜久里として生まれ変わり、43話回想の茉莉との初めての出会いに結び付きました。
 プシュケーを抜かれた王女の身体は卵となり、人間界に辿り着きました。それが、アイちゃん。

 その後、マナ達は今のトランプ王国に戻りました。
 亜久里とレジーナが1つになれば、王女は復活するのでは、とラケルは期待しますが、ダビィは、そうはならないと言い、それだけの強い思いで決断した、と真琴も続けます。涙を流しながら。
 マナは亜久里に、真実を教えてくれた事を感謝します。
「本当の事を教えてくれて、やっと分かったよ。亜久里ちゃんの気持ちが。レジーナと決着を付けに来た意味が。」
「マナ・・・。」
「でも・・・、分かったからには、なおさら、あなた達を戦わせるわけにはいきません! 解決の方法は、きっとある! みんなでそれを探そうよ! レジーナ、あなたも力を貸して!」
 レジーナは、手にしていたクラウンを落とし、泣いていました。
「マナ・・・。あたし嬉しいの・・・。パパは、世界を滅ぼしても、娘のあたしを救おうとしてくれた・・・。」
 レジーナの目の色が青に戻り、服の色もジャネジー注入前の赤基調に戻ります。
「あなた達、そんなに大きな愛をもらった事ある・・・? 地球とか宇宙とか、そんなものより大きな愛をもらった事ある・・・? あたしだけよ、あるの・・・。そんなあたしが、パパを捨てる訳ない! あたしは最後まで、パパのために戦う!」
 レジーナはそう言って、グレイブを手にします。

 ちょうどその時、キングジコチューの石化が解かれ、復活を果たします。レジーナはキングジコチューの元に向かいます。
 亜久里はレジーナとキングジコチューを見て、彼らを倒して王国を蘇らせる事が、王族である自分の責任だと言います。
「本当にそれでいいの? 王女様の思いを成し遂げようとするその気持ち、痛いほどよく分かる。けれど、今の亜久里ちゃん、苦しそうだよ?」
と、真琴は言います。
 その直後、レジーナの攻撃が飛んできますが、回避します。マナはレジーナに止めるよう言いますが、レジーナには止める気はありません。
 その後、レジーナはグレイブの力で、人間界への扉を開け、キングジコチューとレジーナは人間界に向かいます。

 残されたマナ達。マナは、
「今はレジーナ達を止めるしかない! そして、答えは出ていないけど、あたし達のありったけの想いを、全力でぶつけるしかない!」
と言います。六花達も賛同し、マナ達も人間界に向かいます。

 一足先に人間界に着いたキングジコチューとレジーナは海を進みながら、クローバータワーに向かっていました。
 マナ達も遅れて、タワーの頂上に到着。変身します。

 たぶん、これが今作最後の変身シーンでしょう。そういえば、今作最初の変身シーンを迎えた場所もクローバータワー頂上でしたね。最初と最後の変身場所が同じとか、面白い!
 今回は、これで終了です。


次回:「キュアハートの決意! まもりたい約束!
 ついに最終決戦。
 ハートは、レジーナと約束したキングジコチューと話し合いをするつもりでいます。ハートの思いはキングジコチューに通じるのか!?

【まとめ】
 これまで点々としていた謎が一本の線に繋がりました。

 今回も、ここから長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。

 まず、アン王女は、もうこの世にはいない事が発覚しました。そして、亜久里とレジーナが1つになったとしても、その事実は変わらない事も。真琴にとっては、あまりにも酷な事実でした。
 本当に・・・、何で・・・、こうにしかならないんだよ・・・。真琴は、融通が利かないくらい真面目で頑張り屋で、これまで王女のために精一杯頑張ってきたんだから、絶対に再会してほしいと願っていたのに・・・。最終決戦終了後も王女の下に仕えて、幸せに過ごしてほしい、という願いも叶わぬものとなり、すごく切なく感じました・・・。
 それでも幸いだったのは、この事実を知ったのが前話だった事でしょう。もし、これが7話前、トランプ王国復興に向けてマナ達と力を合わせる前であれば、自殺していたんじゃないかと思います。あの時は、王女のみが心の拠りどころで、それが失われた事を知れば、精神的負荷に耐えられなかったでしょう。しかも、この子のような真面目な人間ほど、うつ病になりやすいですので、自殺も十分考えられます。
 そう思うと、前話で、亜久里とレジーナが争う事に耐えられずにマナの名を叫んだシーンは、すごく重みがあるな、と感じました。もうこれ以上、大切な人達を失いたくないですからね。
 それに、王女の死を引きずり過ぎていない事も印象に残りました。マナに出会って、多くの心の拠りどころができたから、最愛だった王女の死にも自棄にならず、今、前に進められているのでしょう。早い段階でマナ達と友達になれた事は本当に良かったと思いますし、「仲間なんていらない」と言っていた序盤を考えれば、真琴はものすごく成長したよな、と今回見終えて深々と感じました。

 あと、亜久里とレジーナに課せられた「運命」というのは、どちらの主張が正しいかのぶつかり合いなんでしょうね。レジーナは「国民を敵に回しても、父子愛こそが絶対」という考えで、亜久里は「父子愛は犠牲にしても、愛国心を貫く」というもの。
 厄介な問題ですね、これ。どちらも正論だと思いますし。しかし、それ以上に厄介なのは、2人とも、自分の主張は絶対に正しいと思い込み過ぎて、互いの主張を間違っているものと捉えてしまっている事でしょう。

 どちらの主張も正しいとは思いますが、どちらか「だけ」が正しいという事はないでしょう。そりゃ、キングジコチューになる前のトランプ国王の状況下にように、「一時的に」どちらか「だけ」が正しいかを結論付けるのは、やむをえない話ではありますが、「長期的に」見た場合、どちらか「だけ」の正解は間違いであり、両立する事が正しいのでしょう。
 もちろん、国王も冷静に考えれば、その事は理解していたでしょうし、闇を振り払ってた可能性もあったかもしれません。だけど、あの時の国王は極限状態だったために、「国民を敵に回しても、家族愛が絶対」という選択を「長期的にも」正しいと錯覚し、「娘さえいれば世界はどうなってもいい」と言ってしまったのは、仕方のない事なのかもしれません。アン王女が2つのプシュケーに「『戦い』を託す」と言ったのも、同じでしょう。
 敵側は、極限状態の人間の心の弱さが重々分かっていて、タイミング良く心の隙を突いたと思われ、マジでイヤらしいです。

 トランプ国王、アン王女、2世代に渡って続いた「どちらか『だけ』が『長期的に』正解」という錯覚は亜久里とレジーナにも受け継がれ、しかも、この2人は生まれた頃から根付いていたために、互いの主張を譲り合えず、「相容れぬ存在」になってしまったのでしょう。
 ただ、亜久里とレジーナにはチャンスがあります。国王や王女と違って、身体が2つあるために、互いの主張の欠点をフォローし合える可能性があるのですから。アン王女は、「戦いを託す」とは言ったものの、心のどこかで、そういう可能性を託しているのではないか、と私は思っています。
 2世代の悲劇を断ち切るためにも、亜久里とレジーナには、「どちらか『だけ』が『長期的に』正解」という決着をつけるのではなく、「その議論自体が間違い」だと気付いて、手を取り合ってもらいたいです。

 しかし、そのレジーナは「父子愛こそが絶対」という考えと、父親からの壮大な愛に気付いた事から、キングジコチューの考えを尊重し、世界を滅ぼす事を決意しました。それも、青目で、服の色も元に戻っての決意ですから、自分の意思で決めたといっていいでしょう。こうなると、話し合いでの説得は難しそうです。
 ただ、気になったのは、それを「迷いもなく」決めた事。当然、マナと戦う事になるのは分かっているでしょうし、今はマナを想う気持ちもあれば、善悪基準も確立してるのですから、葛藤や不安などが表情に出てもおかしくないはずです。それなのに、それが一切出ていなかったのは、もしかしたら、自分の手で大好きな友達を滅ぼす事に重大さを感じていないのかも? 父親からの壮大な愛に酔いしれていて、善悪基準がマヒしているのかもしれませんが。
 いずれにせよ、マナを倒す事の重大さに欠けているのが本当であれば、そこが説得の隙になりそうですし、説得の決め手は、劇場版のアレかな、と私は思っています。「劇場版のアレって?」と思われた方は、こちら。ストーリー解説部分53:15~56:40のところです。ネタバレが嫌な方は注意して下さい。
 次回のサブタイトルを見た感じでは、次回でマナとレジーナが笑い合う事になるのかも? 私はそれを強く信じています。それだけに、次回、マナがレジーナにどう向き合うのか、しっかり注目したいと思います!


 あと、今回は、Bパート終了後に、次回作「ハピネスチャージプリキュア!」の告知が出ていましたが、今は語る事はありません。
 いや、もちろん、次回作も視聴する気でいますし、次回作のプリキュアがどんな子なのかも知っていますよ。だけど、変に気にし過ぎると、現作プリキュアの面白いところを見逃す怖れがありますし、しかも、今は最終決戦に入っていて、1秒たりとも目が離せない展開になっていますので、なおさらです。
 それに、レジーナに「お帰り」の言葉もかけてないんです! それなのに、次回作を語るなんて笑止千万!
 という事で、すいませんが、このブログでは、次回作についての語りは、もう少し自重します。次回作が気になる方は、他の感想ブログを訪問して下さい。
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