二十歳なのに 父性？

クッションタイプのソファで 丸くなって寝ていたビーグルが　
寒くなったのか　起きてきて　炬燵に潜り込む

頭を低くしてするする潜り込む様子を見て　末息子１９８８が　
二十歳なのに　父親のように　やさしい目で見ながら笑う

長男１９７９が　ケーキを買ってきてくれた時　もうひとつ食べていい？と
はしゃいでいると　　まったくおかんは　子どもだね　　みたいに笑う

ｋさんは　肉と魚が食べられない　　鶏肉と煮たかぼちゃがいや
カレーに入ってる　肉がいや　　鍋の肉もいや
独身のころ　　母が作って出してくれたものは　なんでも食べていたのに

器に取った鍋の具　　野菜ばっかり取ったつもりでも　肉がついてくる
そんなとき　ｋさんは　鍋に戻すか　誰かのお皿に入れてしまう

二男ねずみ男１９８４に　　肉とってと　　器を差し出すと　　

なんで肉　入れるんやっ

入れるつもりじゃないのに　ついてくるんよ

そうしていると　向こう側から　しゅっと　長い手が伸びて　器が差し出される
末息子１９８８が　　ここに入れな　と差し出した器

肉をたくさん食べたいというのも　あるけど　　二十歳なのに　
父親みたいと　　息子に父性を見るのは　　考えすぎ？

息子たちが　みんな　成人してしまうと　　おかんは
子ども扱いされるのかなあ