※喜多家-001
Nikon-D/5200
AFS-DX・18~105ミリ
F3,5~5,6 G-ED VR標準
Adobe・Lightroom/PhotoScape
【以下同カメラ機材】
【-喜多家・概略説明-】
今回は野々市市にある喜多家をUPします。『国指定・重要文化財』
▲-1686年(貞享3年)福井藩武士だったが主家の知行高が半減時に当地に移住する。
元は油商だったが幕末から酒作り業を営む。べんがら格子・雪除けの土縁など典型的な加賀町屋建築。
玄関を入ると広い御上(おえ)の間(上がり口の間)の上り縁に囲炉裏があって、敷かれた灰に「灰形」
が描かれ 枯山水の庭にも見えます。
加賀藩で盛んな茶の湯から「灰形」の造形につながったといわれています。
鈴木清順監督の映画「夢二」ではここを竹久夢二が金沢で泊まった旅館に見立てて、ロケが行われた。
※002-御上(おえ)の間から見る内部一部
※003-炉縁
※004-三代藩主・前田利常公の書状
※005-炉縁から帳場を見る
※006-囲炉裏の灰模様を立体的?に表現する?!・・
▲-炉裏の灰模様は毎朝描かれます。模様がくずれなければ描き直す必要はないように思われますが、
火元である囲炉裏の清浄を保ち客人を向かえ入れるのが、代々の喜多家の慣わしですから仏壇に
毎朝手を合わせるのと同様に、毎朝灰が整えられるとの事です。
写真右の曲線模様は写真下から上に向かって描かれていますが最も難しい模様とのことです。
縦線と横線の中心がずれないようにきっちりと下書きして、描きますが灰ならしの回転が高度の技です
京都桂離宮の古書院の囲炉裏をはじめ幾つもの美しい囲炉裏が残っており公家・武家座敷の囲炉裏には
贅沢な灰模様が絵図として存在していますが現在は現存された灰模様はほとんど無いとの事です。
この灰の色は、ナラ・クヌギなど堅木広葉樹特有の色だそうです。
※007-作品No:008・加賀彩香
【-作品の意図-】
炉縁の直線と内炉の円から視線を鯉の自在鉤に自然?に移動して背後の客間に流せるように絵作りしています。
カメラのフラッシュ光をやや落として背後の光線をLEDライトでUPしています『2灯クリエイティブライティング』
その為にあえて、炉裏の灰模様はライトで消しています。
町屋の古風な感じと現代に続く光陰が主題です・・・(-_-;)
・
・