あなたは今、ナーシクね。
朝、起きたら、チャイを淹れて
それから、散歩に出かける。
私は朝、起きて、装飾品を売ってきたわ。
腕輪、イヤリング、結婚の印のネックレス
少しの額だけど、ブータンでは、1ルビーの価値が5倍だから、
しばらくは暮らせるわ。
そのあとは…
そのとき分かることよ。
娘が帰るまでに荷造りして、夕方の電車に乗るわ。
ナーシクの郵便配達人に、この手紙を届けてもらうか、
それとも私が持っていて、時々、読み返そうかしら。
どこかの空の下で…
間違えた電車でも、正しい場所に着くのかー
今に分かる。
私の大好きな、インド映画【 めぐり逢わせのお弁当 】で、
主人公の女性イラが、最後に窓辺で読み上げる手紙の文言です。
【 めぐり逢わせのお弁当 】
何度もレンタルしては、気が向いたときに観ています。
この年齢になって、何度も観たいっ!と思えるような、味わい深い映画に、
ちょこちょこっと、出逢えるようになりました。
インドという国は、混沌していて、エネルギッシュですねぇ〜
この映画の中で、電車の中で、野菜を切っている場面に出会すたびに、
『 ねぇ、これ、本当? まじっ? 』と、突っ込んでしまいます。( 笑笑 )
映画で観る分には良いけれど、私はインドでは暮らせないわぁ〜〜
↓ お弁当も、ナンとカレー!! スパイスで、変化をつけているみたい。

映画の英題は、『 The LunchBox 』
間違えて届けられてしまった、お昼のお弁当を通して、物語が進んでいきます。
ストーリーは 。。
夫のために作った弁当が、別人に届けられてしまったことをきっかけに、
弁当を通じて文通をすることになった、若い人妻と初老の孤独な男との心の交流を描いている。
( ウィキペディアから転載 )

仕事優先で、家庭を顧みない夫と暮らす若い人妻のイラと、
先に妻を亡くした、気難しい性格の初老のサージャン。
手紙のやり取りだけで、お互いの顔も知りません。
イラは孤独な自分の気持ちを書き、『幸せの国 ブータン 』の話を伝えます。
サージャンは『 あなたと一緒に、ブータンに行きたい 』と
淡い恋心を伝えます。
そして、喫茶店で会う約束をするのですが、サージャンは、若いイラを見て、
老いた自分に気づかされ、名乗ることが出来ません。
しばらく、同じ空間に身を置きますが、淋しい気持ちのまま、
イラと顔を合わせずに、帰宅します。
イラがサージャンからの、最後の手紙を読み、事情を知って、
サージャンの勤務先を調べて、娘を連れて会いに行くも、
サージャンは退職していて、故郷のナーシクに戻ってしまった後でした。
イラは、サージャンに話していた『 幸せの国 ブータン 』へ
夫と別れて、娘と一緒に、移住することを決めます。
そして… 物語は、サージャンが、電車に乗っている場面で終わるのです。
インド ムンバイのチャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅

( 写真ACさん から、お借りしました )
ブータン王国 首都 ティンプー

( 写真ACさん から、お借りしました )
頑なに、心を閉じているように見えるサージャンが、
間違って届いた 愛情溢れるお弁当 を心待ちにしている様子に、心が和みます。
そして、見えないイラを想い、イラの若くて美しい姿を見た瞬間に、
ハッと我に返るように、老いを実感するサージャンに胸が痛むのです。
けど、そんな思いを跳ね退けて、幸せを掴んで欲しい!
最後は、2人を応援する気持ちで、いっぱいになりました。 (^^)
サージャンを乗せる電車が、幸せの国 ブータンへ 辿り着きますように 。。
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最後まで、お読み頂き、誠に有難う御座いましたっ!