心臓を射抜くような衝撃を、耐えた後に見えるものは、何なのだろう。
最早… 気楽に生きられる、世の中では、無いだろう。
それでも… 自然は、囁く。
優しく、生きて行こう
警戒を、解けない心が、叫ぶ。
愛が、足りないんだ!
ここに在るのは、愛じゃ無いの?
あなたの瞳に、涙が溢れて、止まらないのは、
愛を、感じているからでしょう?
太陽が身体を照らし、心臓に、温もりが宿る。
高まり続ける鼓動に、北風が、優しく語りかける。
大丈夫だよ。
いつも、此処に、いるよ。
人生は、苦しみから逃れる為に、在るわけじゃ無いんだよ。
生きて、愛する為に、在るんだよ。
心臓に、愛が灯る。
生きて、生き続けて、愛して欲しかった。
何度も、何度でも、私は、自分の痛みを、癒し続ける。
私の肉体に流れる、貴い祖先の血を、護る為に。
自分の居ない… 未来を生きる、
我が子の命を、実り豊かなものにする為に。
愛しているよ。
御前を、愛しているよ。