事務局長通信

きんようび通信№222

きんようび通信№222

2015年3月20日

▲2月末、児童文学者の松谷みよ子さんが亡くなりました。僕が一番印象に残っているのは「龍の子太郎」、お母さんが竜になるところや山を切り開くシーンをドキドキしながら読んだことを覚えています。小学生の頃近くの本屋さんで買ったハードカバー版、まだ持っています。

▲映画「ふたりのイーダ」、とても浮ゥったことを覚えています。「おこりじぞう」とともに、原爆を意識した作品でした。松谷さんは07年7月には広島で被爆したピアノを題材とし「ミサコの被爆ピアノ」を出版、一貫して平和の大切さを表現してきました。

▲「いろんな人に話を聞くということは本当におもしろい。語りに込められる人々のこころ、祖先との巡り会いを体で感じることができるんですよ」は10年夏のインタビュー、各地にある民話を訪ね歩く旅を続けていました。ある場所で「天狗の話しを聞かせてほしい」と言ったら、「天狗なんぞおりゃあせん」と一喝されてそれで終わったこともあったとか。そんな話も含めて、人の生きざまを見つめ続けてきたのだと思います。

▲中3息子、小6娘、小・中学校を卒業しました。様々な思い出を胸に、次の場所での生活が始まります。不安も強いが期待の大きいこの時期、見守っていきたいと思います。2人に、松谷さんの詩をプレゼントします。

「こころは」 松谷みよ子
<『若き日の詩』(童心社)より>

こころはいつも淀まない流れでありたいと
いいきかせいいきかせてきた日々
春のにおいのする湿った風に吹かれ
夜道をひとりで歩いていくとき
涙はとめどもなく頬を濡らす

まっすぐにみつめようとすることは
こんなにもつらい
こんなにも苦しいことなのか
風が吹くとき 風に吹かれ
太陽の下 影と共に歩いていく
それはこんなにも きびしいことなのか

ぽつぽつと雨は頬をたたき
こころにくいこむように
淋しい音をたてて
夜の風は吹きすぎていく
おまえはやっぱり甘やかされたいのか
それともひとりよがりの孤独に甘えようとしているのか

いいやわたしは
心のこけらをおとしたいのだ
大空を流れていく雲のようにその下に咲くたんぽぽのように
自然のなかに息づいている一つの点
わたしの祈りはただそれだけなのだ



【今日は何の日】
http://today.hakodate.or.jp/m03.htm

【今週の一句】
酒飲み川柳
マヨネーズ
カロリーハーフ
倍使う
(サラ川柳2015 100選より)

【今週の歌】
・「おだやかな暮らし」…おおはた雄一
先日、ビルボード大阪で聴きました。最近出た新しいCDを早速購入、ゆったりした気分に浸っています。

https://www.youtube.com/watch?v=PTFsTBCcvOs

【今週のグルメ情報】
・鴫野食堂…大阪市城東区 JR学研都市線 鴫野駅より徒歩10分
麺もスープもシンプルな塩味。リーズナブルなのが、また嬉しい。堪能させていただきました。
http://tabelog.com/osaka/A2701/A270305/27074736/



【追伸kirakira2
いよいよ年度末が近づいて来ましたね。

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