涼しさを求めて・・・富士山にある天照教社に。
木陰で、椅子を出しのんびりと過ごします。
ここには、人魚のミイラがあると聞いていますが、見たことはありません。
天照教本社の人魚のミイラの由来。
1400年ほど昔。聖徳太子が琵琶湖を通りかかった時、人魚に呼び止められた。
「私は漁師でしたが、生前の無益な殺生を続けていた報いで
人魚に姿を変えらてしまいました。」
しかし今、太子の法戒を受けて殺生の恐ろしさをしみじみ知りました。
どうか私の醜い姿を残していただいて、
殺生戒を伝えるために末永くこの事実を語り役立てていただきたい」
そう言い残して、人魚は昇天したという。
それを聞いて太子は手厚く供養して人魚のミイラを寺に納めた。
だが、太子が去った後、寺で種々の異変が起こった。
不気味に思った寺は別の寺へ人魚のミイラを渡したが、
またそこでも怪異が起こったたため遂には人魚の祟りではないかと恐れられた。
その後も寺々を転々としたが、やがて人魚の霊は鎮められた。
以来、一世紀余、富士山中の霊気に包まれた天照教本社に安置され、
未だに何一つ恐ろしい異変は起こっていないという。
ススキが咲き始め秋の気配が・・・