一小応援団 和(なごみ)

和(なごみ)は、学校・PTA・地域が協力し合い、子どもたちの安全確保や健全育成に取り組む団体です

2学期いきいき学習会 心の修養その2

2016-08-27 22:11:48 | なごみ学習応援部

今回は第14番札所 常楽寺のお話です。下の写真を一目見たとたん、まず驚きました。なんだ!この庭の岩は・・・??実は、これは断層なのです。

これは、奇妙な形をした岩盤の断層が幾重にも重なる「流水岩の庭」といわれる世にも珍しい庭なのです。この境内の庭は、大自然の創り出す壮美さと人工的な庭造りがほどよくミックスされた造園技術の高さに魅了されます。

二番目のこの寺の特徴は、弥勒菩薩をご本尊にしている四国で唯一のお寺であるということです。

弥勒菩薩(みろくぼさつ)とは、「釈迦に代わって人々を救う未来仏」とされています。片足をもう一方の足の上に乗せて台座に座った姿で人々を救う方法を思案している様子を表現しています。

 ごく平均的な日本人の仏教に関するものの考え方は、極楽浄土に行くためにこの世で修行を積むべしというものだと、私は考えていますが、これに対して、弥勒菩薩の信仰は、だいぶ違って、この世の中の間違っているところがあれば変革しなければならない・・・という生き方に根ざしているように感じます。そういう例が、古代の中国では数多く見られたようです。北魏の大乗の乱や、北宋・南宋・元・明・清の白蓮教が、その代表であると言われています。・・・とまあ、難しい歴史論議は暫く擱くとして、とにかく、弥勒菩薩は、「人間、如何に生きるべきか?」ということを問い続けているものであるという事だけは確かなようであります。

 ここで、教育の問題です。いじめ・虐待・不登校・学力不振など学校を取り巻く状況は、特に大阪府・大阪市においては全国的にもたいへん厳しい状況に置かれているという報道が、ごく最近もありました。そこで、大阪府教育委員会はこのほど、子どもたちによる暴力が多発している府内の小学校に、専門家を集めた支援チームを設置する方針を固めたようです。平成26年度の調査によれば、公立小学校での子どもたちによる暴力行為は1年間に1,905件。国公私立の小・中・高等学校での集計では、1万116件と全国ワースト1位になっています。

 なぜそうなったのかの論は、政治・経済的な問題が大きく影響していますから本題ではないので擱くとして、島本の地において、そういったことが絶対に無い様に、是非とも地域ボランティアが学校を支援する体制を万全にしないといけないと思うわけです。

弥勒菩薩が人々を救うために思案しているのと全く同じ意味で、キリスト教でも「悲しんでいる人は幸いである」という聖句があります。これは、自分のことで悲しんでいるのではなくて、いじめ・虐待・不登校・学力不振などで困っている子どもたちがいれば、子どもと一緒に悲しみを共有し、どうしたら解決できるような方向で学校支援ができるか・・・という意味として、わたしは解釈しています。

 話が前後しますが、このお寺の第3番目の特徴は、四国霊場で唯一の養護施設を併設していることです。「常楽園」は. 昭和30年に設立した戦災孤児のための社会福祉施設であり、1歳から18歳まで の子どもたちを預かっています。

*******************************************

以上のようなことを、自分自身は実際にお寺めぐりはしていないのですが、本日、四国88箇所めぐりの長い旅から帰還された某知人の写真を含めたLINEでの多くのお便りをもとに、バーチャル体験をして、あたかも現地を目の当たりにしたように詳しく解説を聞き、深く学ばせて戴いた次第であります。

 この場を借りて、某氏には、深く感謝申し上げます。2学期の放課後学習会に、このことを十二分に生かして参りたいと存じます。本当に有難う御座いました。(合掌)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿