もう30年以上前のことです。
(この記事に載せた写真は、出来るだけ当時の記憶に近い風景をネットからお借りし、パソコンで加工して再現したものです)
9月の下旬、巨人・阪神の消化試合がテレビ中継されていたある夜のことでした。
近くのコンビニに行こうと僕が家を出ると、近所のおじさんが知らないおばさんと空を見上げて、いぶかしそうに何か話していました。
わが家の前には、10階建てのアパートがあって、普段、夜空はこんな感じに見えます。
しかしその夜、2人の視線の先を辿ってみると、
何と、
そこには・・・
ひらがなの「へ」か「く」をいびつにしたような形の緑色の光が浮かんでいるではないですか。
そう、飛んでいるのではなく、その場にじっと浮かんでいたのです。
その光より低い位置に薄い雲がかかってゆっくり流れているので、相対的に光がゆっくり動いているような錯覚を起こしました。
あれは何だ
あれが世に云う未確認飛行物体“UFO”なのか
今ならすぐにスマホで写真を撮るのですが、当時はまだ携帯にカメラが付いていなかったし、デジカメも持っていなかったので、もっとよく見ようと双眼鏡を取りに急いで家に戻りました。
双眼鏡なんてどこに置いたっけ。焦る、焦る
やっと見つけて外へ出た時、その光は消え失せていました。
近所の人もいなくなっていました。
くーーーーーっ、残念
くやしーーーーー
どうして家に戻ろうと思ったんだろう
しばらく空を見上げながら待っていましたが、2度とその光は現れませんでした。
でも、この話には続きがあります。
コンビニに行くのも忘れて家の中で10分くらい悶々としていた僕は、諦めきれずに再度外に出てみると、
細~い糸をピンっと張ったような薄い一直線の光が、空に渡っているではないですか。
(実際には、もっとかすかな線でしたが、見やすいように太めに書きました)
一見、電柱を渡る電線のようですが、もとからアパートの上にそんなものはありません。
レーザー光線のように一直線に走っていて位置は変わりません。色は白っぽかったような気がします。
何分くらいかは忘れましたが、しばらく出ていたその光も、ふっと見えなくなりました。
周りには誰もいなくて、今思えば、誰かに出てきてもらえばよかったです。
次の日、新聞にUFO騒ぎの記事が載っていないか見ましたが何もなく、職場の人に訊いても誰もそんな話は知らないと言います。
あの緑の光やレーザーのような光は何だったのか、今でもわかりません。