『ある日のひとこと』

個展  STAGE’98 1998/9・21〜10・4 house of MONMA 札幌






玄関部分



曲線の階段と高低差が美しく素晴らしい



さらに気に入ったのが床から庭につながるこの低い窓
外と内が自然に一体となる間の取り方に感激




ここにもある小さな階段が空間に変化と広がりを演出



黒い部分は削り残した煤の色 長い年月が生み出した味わいのある深い色




吹き抜けの2階へと誘う階段にも心地よい流れがある




2階には過去の絵画作品を中心に展示 中央はパステル(30F)(40歳頃)  他はパステル、版画など







中央は20代後半の油彩(100F)







初めての個展(24歳)のときの作品 ガッシュ




門馬よ宇子さんから「私の家で展示してみない」と誘いを受けたとき、最初はちょっと戸惑いもあったけれど門馬宅を訪ねて、その迷いは一気に吹き飛んだ。玄関内に入った瞬間、スキのない洗練された造りでなおかつ温かみのある空間に一気に魅了されてしまったからだ。これまでの白い壁の無機的なギャラリー空間とは違い人の香りと優しさをも漂っていたのだ。しかし、そうは言ってもそこにはいわゆる生活感を感じさせるものは一切なく、日常生活とはかけ離れた別世界にいる居心地の良さを感じた。もちろん、そこで「是非、やらせてください」と心を躍らせながら応えた。

展示にあたっては『そこにそのままずっとあっても構わない』を念頭に構想を練った。その点が、期間限定で展示するギャラリーとの大きな違いだった。当然門馬宅にも期限はあったが、素敵な場を最大限生かすという意味でその意識はとても重要だった気がする。

今から見ると欲張り過ぎた展示もあるけれど、嬉しさと高揚感がそうさせてしまったのだと思う。
期間中の門馬宅の時間はギャラリーのときとは大違いで、自分の作品に囲まれた幸せをゆったりした気分で噛みしめることができたし、鑑賞のため訪れてくれた人たちとのひとときも落ち着いたものにしてくれた。

とにかく、素敵な空間を提供してもらい、貴重な体験をさせてもらえたことに感謝の気持ちでいっぱいだった。





北海道美術ネット主宰 梁井朗氏による北海道新聞記事

























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