日本人の英語は、発音の面でも文法の面でも、かなり良く通じる、有用な道具であるらしい。
『日本人英語』(米国人翻訳家グレン・サリバン著)、『ニホン英語は世界で通じる』(兵庫県立大学名誉教授 末延岑生著)、『英語の害毒』(青山学院大学准教授 永井忠孝著)を読んだ。いずれの本にも、「日本人の英語は、発音の面でも文法の面でも、かなり良く通じる、有用な道具である」ことが説明されている。
米国人グレン・サリバン氏のインドでの経験が興味深かった。彼が話す英語が全く通じず、インド人の言っていることもわからなかった。一方、中学生の時から英語を学び始めたものの実際の会話で使う機会は皆無に近かった日本人の妻の方が、私の英語よりインド人に理解されやすく、通訳してもらったほどである。ごく簡単に結論を言えば、私は今のカタカナ表記を今のまま使えばいいと思う、とは言っても、カタカナ表記をそのまま平坦に棒読みするような発音は避けた方が良い。少し抑揚をつけ、リズミカルに話せばその発音は世界中のどの英語圏へ行っても通じるだろう、とのこと。ちなみに、アメリカ人の英語はアジアの人々に対し55%の伝達率でしかなく、一方、日本人の英語は75%の伝達率、という実験結果が示されていた。
日本人はもう少し自信をもって英語に向きあったほうがよいのかもしれない。音声ペンのListen and Repeat機能とGoogle Documentの音声入力を使うことで、自分の英語が「仮想米国人」にどう聞こえているか、TEXTで確認できる。お金もかからず、自分一人で心行くまで英会話の練習ができる。この単語は日本人にはどうしてもうまく発音できない、といったこともわかる。いかがでしょうか。