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正木和三22.12.26

記事引用

 

◎ ノイローゼと精神病

 

 神経症(ノイローゼ)とはどのような病気を言うのだろうか。

 次に一例をあげる。

 某女は十歳違いの兄との二人兄妹であり、両親はペットのようにかわいがり、自由気ままに育ってきた。

 就職してからも目立った存在ではなかったが、一応人なみに全てをこなしていった。

 そして社内で熱烈な恋におちいり、両親の反対を押し切り結婚した。

 夫側には姑(しゅうとめ)と未婚の妹があり、問題が起きると夫は常に姑側につくようになった。

 三年も経たころ、遂に夫に対して不信感さえ持つようになったが、実家には帰れず、ひとり煩悶(はんもん)の日が続いた。

 ある日、夫が帰ると心臓発作がおき、脈搏はかすかとなり、眼はくらみ、ひどい胸の苦しみを訴えた。

 夫および姑は懸命に看病し、夫は三日も会社を休んで傍らについていた。

 それからは半病人のような姿となり、その発作を繰り返すので、実家にもどり休養することになった。

 ところが実家に帰った瞬間から発作はなく、とても健康となった。

 三月後に夫の許へもどったところ、その日にまた発作が起きて、医者を呼べよと大騒ぎになった。

 それからは、真夜中に医師を呼ぶようなことが多くなった。

 このような状態が久しく続き、夫のそばに居ると悪化するが、入院したり実家に帰っていると発作がなくなるということがわかり、神経医のすすめにより、夫と二人だけでアパートを借り、姑と別居することによってすっかり元気を回復した。

 彼女は、内科医の精密検査によっても何らの異常を認めることのできないまったくの健康体であった。

 このような現象の起こった原因は何であろうか?

 このように器質的病変を伴わない精神不安定を神経症と称されている。

 すなわち、神経症とは、精神的な原因によってひきおこされた精神的な、あるいは身体的な症状群といえるものである。

 神経症では、人格が環境に対する適応の失敗のため、一つの異常反応を露呈し、精神病の場合は、人格それ自体が崩壊してしまうものである。

 精神病の特徴は、自分が狂っていることを自覚できないために、病気への反省がないことである。

 それに反して神経症の患者は、自己の病状に対して深い悩みをもっていることである。

 精神分裂症は、近代精神病学の開祖クレーペリン教授の提唱以来、そううつ病と共に二大内因性精神病と称して、精神病の中でも最も重大な病気だとされている。

 というのも、これらは症状は重く、難治で、各精神病院の入院患者の大多数を占めるというように罹病者も多い。

 その上に、いずれも病理解剖学的にみて、脳に所見がなく、内因性という表現を借りなければならないほど病因が不明である。
 


 子供の場合はこれが自閉症としてあらわれ、理由もなく学校を休み、黙りになったり、食事をとらないとかの症状が起こってくる。

 このような症状の神経症、または精神病の患者を、政木フーチパターンにより測定してみると、常人とは異なったパターンがあらわれる。

 常人は第一生命体(幽体)と第二生命体(霊体)の二つからなっており、男性型、女性型と大別することができるが、精神異常者のフーチパターンは、同じ振幅、同じエネルギーを持った生命体が五個から、十個も存在し、それがいろいろな方向に気ままにならんでいることがわかる。

 これは、一台の自動車の中に運転手が五人も十人もいることになり、一つのハンドルを五人も十人もが奪い合っているために、車の進路は定まらず、精神錯乱の状態となる。

 昭和五十三年四月に京都からY子さんが母親につれられてやってきた。

 政木フーチパターンによって測ってみると、図4のように、第一生命体と、第二生命体すなわち幽体(第一生命体)と霊体(第二生命体)は、円形のやさしい女性ではあるが、その途中に五個の生命体が存在していた。

 そこでY子さんに、

 『自分自身の守護霊よ。

 しっかりして下さい。

 そして、自分の中にいる不必要な生命体を全部追い出しなさい』

 の言葉を一日に何回でも唱えなさいと教えた。

 それから、二週間後に再度来訪があったので測定してみると、図5のように右四五度に傾いた生命体がまだ一つ残っていた。

 この生命体は、

 『テレビが私を監視している。

 どこへ行ってもテレビが私を監視しているから、私は死ぬ以外には途(みち)がない』

 と言うのだ。

 そこで、残っている一つの生命体に対してテレビの受像原理を説明し、一枚の写真のように見えるテレビも、実は水平方向の線が五百二十五本も集まって一枚の画面となっていることを説明したところ、第三の生命体のパターンが消滅すると同時に、本人はボーッとした顔で、

 『私はいままで、なぜあのようなことを考えたり言っていたのでしょう』

 と、キョトンとしていた。(パターンは第6図)

 この瞬間から、Y子さんの精神病は完全に治り、再発することはなかった。

 ちなみに、Y子さんは当方に来るまで、数か月間も精神病院に入院していた人である。
 


 また東京新宿から二十八歳の女性からの電話により、政木フーチパターンの測定をしてみると、自分以外に、左に四五度の方向に大きな生命体があった。(図7)

 『あなたは予言とか透視ができますね』

 と、たずねると

 『その通りですが、困ったことには、自分の行動は自分の意志とは全然異なり、何かに引っ張られて行ってしまいます。

 何とか治してほしい』

 との願いであった。

 そこで例のごとく、

 『自分自身の守護霊よ。

 しっかりして、自分の中にいる不必要な生命体を追い出しなさい』

 と、唱えなさいと言ったが、受け付けられない。

 何回言っても、何ですかを繰り返してラチがあかない。

 これは、あなたの中にいる自分でない生命体が邪魔をしているから、この言葉を受けつけないのだから、一字ずつ言いますから書き留めなさいと、ジ ブ ン ジ シ ン の……と一字ずつ筆記させて、それを読ませ、それを朝、昼、晩に唱えなさい、声を出さなくてもよいから、心の中でつぶやくように唱えなさい。

 そして一週間後に、もう一度電話して下さいと伝えた。

 そして一週間目に電話があった。

 前回のときにくらべて、別人のように、明るい、ほがらかな声である。(図8)

 『あれを唱え出してから、三日目に完全に自分を取り戻すことができました。

 毎日を自分の仕事に熱中しています。

 有り難うございました』

 とのお礼の言葉が返ってきた。

 この二例のように、精神的な病気は、他人に治して貰うというような他力本願ではすぐ再発もするが、自分自身がしっかりして、自分で治したものは再発の心配のないものである。

 精神病、ノイローゼのほとんどが器質的な欠陥ではなく、余分な生命体の付着によるものである。


霊障で困る人

 悪霊とか低俗な霊を感ずる人々は、自分の体内へ霊が入り易(やす)い体質の人であり、自分自身の第一生命体が、引き入れ易い性格の持主である。

 これらの人々は、霊が入り易いのではなく、自分が霊を引き入れていることになる。

 自分が霊を感じたとき、または自分の体内へ霊が入ってくるのではないかと思った瞬間に、霊は自分についてしまうものである。

 地縛霊と称されるものは、自己の存在を近づいた人に知らせようとするために、感受性の高い人に信号を送り、その人の認識によるエネルギーにより、天上界へ導かれたいために、または自己の迷いから脱却するために、霊障をその人に与えるものである。

 そのような助けを求める霊を感じたときは、

 『迷っているあなたはそこに永年いたのね。

 苦しかったでしょう。

 気の毒だったですね。

 長い間の暗いじめじめとした迷いから目覚めて、明るい光明の世界へ昇ってゆきなさい。

 私が誠心をこめてあなたをお救いしましょう。

 いま私はあなたの存在をはっきりと認めました。

 もうあなたは迷うことはありません。

 執念も消えました。

 いまあなたは明るい光を浴びて、天上界へ昇ってゆくことでしょう』

 と、告げてあげることである。

 それも、自分の肉体の心ではなく、自分の守護霊を通して依頼することである。

 自分の肉体の心に願うことは欲望であり、その目的は達せられないが、生命体の持つ心の守護霊に願うことは、自分自身に自分が願うことになり大きな効果を発揮する。

 このようにして、迷っている霊を天上界へ送ることによって、自分の体から霊は去り、霊障を自分の心の働きによって無くすることができるのである。
 



チック症

 チック症は、肩や腕をピクッとさせたり、目をパチパチさせたりする。

 また夜驚がひどかったり、悪夢にうなされ手足をバタバタさせる症状である。

 このような子供の生命体をフーチパターンによって調べてみると、第一生命体の中に余分な生命体が入っている場合が多い。

 それが自由奔放で、自殺を好むタイプの生命体であり、その父母のどちらかに、その要因を含んでいる。

 この子供のチック症を治療するには、まずその原因を造っている親の精神状態から治してゆかねばならない。

 まず親が、ゆったりとした気持ちとなり、こせこせせず、この世の中はなるようにしかならないと、大きな気持ちとなることが肝要である。

 この両親の寛大な気持ちが、知らずしらずの内に子供に移り、そのために子供の気持ちが落ちつき、チック症は好転するはずである。

 

以上

 

なっとく

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