みやがわみちこがお届けする「なんでも仙人」ブログ

母との対話2

母の介護をしていた時からお葬式まで、
ずっと泣かなかった父が、はじめて涙を流しました。

「わしは仕事ばかりしていて、どこにも連れて行ってあげられなかった。
子どものこともほったらかしで、もっと関わってあげたらよかったのに、
なんにもしてこんかった。
もっと(母を)いろいろ連れてってあげたらよかったと後悔してる。」

父が泣いている姿を見るのは、はじめてのことです。

母に問いかけてみました。

「お父さんが泣いてるよ、お母さん。」

そしたら、こんな言葉が返ってきました。

「お父さんを情緒的にこんなにも成長させてあげられて、
わたしはこの役をできて誇りに思う。」

そう言って、母の魂が誇らしげに、
まぶしく光ったように見えました。

わたしが予想した言葉とは違っていたので、
正直びっくりしました。

「お父さん、大丈夫やで。」とか、
「お父さんをよろしくみたってな。」とか、
そんな言葉が返ってくるのかと思っていたのです。

ところが、母は父の魂的な向上をなによりも喜んでいたのです。

父は感情をほとんど出さない人で、
仕事ばかりしている人でした。

わたしは子どもの頃、父と会話をした記憶がほとんどありません。

わたしが髪を切ろうが、靴下を色違いではいていようが、
まったく気づかない父でした。

そんな父を見て育ったわたしは、

「結婚する時は、家族を大切にしてくれる人。
優しくて包容力のある人。」

というのが、結婚相手を選ぶ時の優先順位第一位になりました。

そんな家族にほとんど関わってこなかった父でしたが、
母の介護をしたこの半年間、本当によく母の面倒をみてくれました。

こんなにも面倒をみて、優しく母に接してくれるとは、
予想していませんでした。

母の介護をとおして、家族でたくさん話し合う機会が増えました。

苦しい時も、笑える時も、たくさんの時間を
家族で味わうことができました。

それは子ども時代には味わうことができなかった、貴重な体験でした。

「老い」というのは、体のあちこちが思うように動かなくなったり、
いろんな人にお世話になっていくことが増えて、
できたら避けたいことに思うかもしれません。

けれど、「認知症の役をする人」「寝たきりの役をする人」がいてくださるおかげで、
魂の学びとしては普通では得られないぐらい豊かな学びができるのだと、
ある時気づきました。

介護関係のお仕事の方、看護師さんは、
愛の大きな魂年齢の高い方ばかりです。

そんな方々と接点がもてたのも、母の介護があったおかげです。

介護関係の方々、看護師さんから、
わたしはたくさんの愛情と、母への接し方を学びました。

あまりに優しく母に接してくださるお姿に、
感動のあまり何度も涙が流れました。

そして、今のわたしでは耐えられない「寝たきりの課題」に向き合っている母を、
心から尊敬するようになりました。

介護では、教わることばかりでした。

寝たきりになっている母は、けっして人のお世話になっているだけではない
と思えました。

母のありがとうの言葉や、ちょっとしたしぐさに、
「今日もお見舞いに来て、よかった。」と心が満たされました。

わたしが年をとって、人のお世話になる時がきたら、
「なんでこんな目に・・・。」と自分の体をなげくよりも、
お世話してくださる方々に「ありがとう」をいっぱいお伝えしようと思いました。

父が母に「もっといろいろしてあげたらよかった。」と後悔している姿を見て、
情緒的にこんなにも成長させてあげられたと喜んでいる母。

人は肉体をはなれ、魂になると、
こんなにも高い視点から人の成長を喜べるのだなぁ・・・

と、目の当たりにした出来事でした。

コメント一覧

なんでも仙人の弟子
そうでしたか・・・
ゆうたママ様

お久しぶりです。
コメントいただきありがとうございます。

ゆうたママ様のお父様も亡くなられたのですね。
いろいろと大変でしたね。
お父様のご冥福を心からお祈り申し上げます。

実家でお父様の気配を感じられるのですね。

魂のふるさとに戻ったら、いつでも何度でも
意識をいろんなところにつなげるところができますから、
きっとお父様を想っておられる時は、
お父様と意識がつながっていると思います。

なかなか実感として感じないので、寂しさはありますが、
わたしたちが寿命を全うして魂の故郷にもどったら、
また会えますから、楽しみにしたいですね。



ゆうたママ
今日、久しぶりに、ここに来ました。お母様が、お亡くなりになったとしって、なんと言っていいかぁ…

実は、私の父も、10月18日に、病院で、亡くなりました65歳でした…
光の国へ帰るんですね…
和尚にんさんが、49日は、お家にいるんですよって、いってました…

そう言われると、実家に、行くと、いるような気がします…

私も、父の声が、聞こえたらいいなぁって、思う時が、あります

魂が、まだまだ、未熟者だから、聞こえないかな

お母様は、母の鏡のような、素敵な方だったんですね
きっと、魂の輝きも、すごく綺麗なんだろうなって、思います…
なんでも仙人の弟子
ありがとうございます。
pontaさま

こちらこそ、pontaさまはじめ、ブログをとおして
素晴らしいみなさま方とご縁をいただき、
感謝の気持ちでいっぱいです。

ブログを読んでいただいて、出会いの機会をいただいて、
本当にありがとうございます。
なんでも仙人の弟子
ありがとうございます。
ひかり様

素直なお気持ちを表現していただき、
ありがとうございます。

「老いていくことへの恐怖」については、
他の方からもメールをいただきました。

みんなどこかで「老い」について、不安をもっているのかもしれませんね。

「老いてみじめに生きていく」ではなく、
「老いて感謝の達人を極める」

を目指したいところです。

みんなで極めましょう!









なんでも仙人の弟子
ありがとうございます。
もと様

あたたかいコメントをいただき、ありがとうございます。
こちらこそ、ハートがほわっとあったかくなりました。

感謝しています。
ponta
感謝
私も、もとさんと同じく、
こうしてご縁をいただけたことに、
深く感謝しています。
”ありがとうございます。”
私もご縁をいただける位に成長し、
準備ができたのかな~と思っています。
ご縁をいただいてから、
出来事の受け止め方を、
たくさん学んでいます。
”全ては気づき学び成長するため”
真理は宇宙は光は、愛そのものなんですね。
忘れないように、心に深く深く刻みます。
ひかり
そうなんですね
すごく まわりのひとの老いに対して

恐れを感じていました

また 自分自身への

死ぬことより 老いてみじめに生きていく

自分自身を恐れていました

でも 記事を読んだら その時には

周りに必要な人を置いてくれるのかな?

と思えました

今から どう生きるかですね

たくさんのありがとうを伝えていける

そんな人生を送りたいとおもいました

気付きをありがとうございます\(^_^)/
もと
感謝しています
なんでも仙人のお弟子さん 宮川さん

いつもいつも素敵な気づきを感謝しています なんでだろう 心がホッとして涙がでました

本当に素晴らしいお母様ですね たった1つ 魂の向上なんですね 

なんでも仙人さん なんでも仙人さんのお弟子さん宮川さん 宮川さんのお母様 

ステキなご縁をありがとうございます 感謝感謝です

明日もいい日だ絶好調 ジャンジャンバリバリといきます
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