今日、ふと見たら、
忙しくて草むしりをしていない花壇に、
チューリップが芽を出していました。
チューリップは、わたしにとって「復活の象徴」です。
なぜ「復活の象徴」なのか?
今日は、我が家の「チューリップ伝説」をお伝えします。
2008年のことです。
うちの庭に植えた、たくさんのチューリップの球根が、
春になり芽を出しました。
暖かい日ざしをあびて、ぐんぐん芽は伸びていき、
やがて緑色のつぼみをつけました。
ところがある日、
そのチューリップの中の一本が、
茎のところでポキッと折れていたのです。
その折れ方はあまりにも痛々しく、
「かわいそうに・・・痛かったねぇ。どうして折れちゃったの?」
と、わたしは思わず心の中でチューリップに声をかけました。
「ボールか何かが飛んできて、
チューリップに当たり折れたのかな?」
と私は思いました。
「このチューリップはもう花が咲かないんじゃないかな?」
「今日にも枯れてしまうんじゃないかな?」
茎は裂けるように折れ、
繋がっている部分は、ほんのわずかでした。
ところが次の日、
チューリップは枯れずにちゃんと生きていました。
次の日も
その次の日も、
チューリップは枯れずにちゃんと生きていました。
私は朝起きて、
折れたチューリップが元気にしているかどうか、
確かめることが日課になりました。
「おはよう。今日も元気だった。
よかった〜。ありがとう。」
他のチューリップはどんどん成長し、
折れたチューリップの倍くらいの大きさになっていきました。
けれど折れたチューリップは折れた時の小さい丈のまま。
それでも一生懸命生きているように私には見えました。
それから10日ほどがたちました。
その折れたチューリップの蕾が、赤く色づきはじめたのです。
「もしかしたら花が咲くかもしれない!!」
私はとても嬉しくなりました。
それから何日かして、
折れたチューリップは
きれいな赤い花を咲かせました。
ちぎれそうな茎からこんなにもきれいな花が咲く・・・。
懸命に咲いている折れたチューリップの姿があまりにも美しく、
私はいつまでも庭でチューリップを見ていました。
あれから12年。
忙しくて草むしりをしていない花壇に、
今年もチューリップが芽を出しました。
自然は偉大です!
我が家の「チューリップ伝説」をお伝えしました。
さぁ、今日も一日がはじまります!
どんな一日にしましょうか。
今年もチューリップから、
勇気をもらいました。