直列☆ちょこれいつ

最近は神社や神道などの古い文書の解読をしています。
研究のまとめはカテゴリ『自作本』から。

今年の夏の挑戦

2024年09月23日 | ちょこのひとかけ
実のところ今年の夏は、研究のまとめなおしと
出版企画書をひたすら書いていました。

研究が何もならずに死ぬのもばかばかしいし、
論文書いてみようとしたところ。

またコメントなしリフューズのために5000円払って
学会に入って、過不足なく仕上げた論文を
学会誌のお気に召すように、
過をしたり不足したり、くだらない作業させられるのかと思うと
どうにもばかばかしくなってきました。

どうにかならないものかとぼんやりネットを見ていたら、
商業出版という手もあるとあったので、
論文に手をいれ、組みなおして原稿を作ったのち、
ネットで見かけたところに送ったものの、だめ。

そこから、改めて出版企画書について調べ、
企画書にあわせて、すこしでも一般人におもしろくなるように
原稿をほぼすべて書き直します。

……と。
昔先生に言われたことを思い出しました。

・国文学系は権威主義が強いので、既存研究と外れたようなものは
 大手ゼミなどからしか出ない。出せない。

・(わたしの)研究は、なにかしら小説や漫画などの
 おもしろいものにしたらいいのではないか

そう言われていたので、一度漫画にしようとしましたが、
文章を描く何十倍、何百倍の時間がかかって
苦痛だった上にどうにもならなかったのであきらめました。

が。
今回、どうにかと書き直していたら、
二個目のは、論文として出すのではなく、
企画出版をめざすような話だったんだ、とようやくわかりました。

そこで、がんばってがんばって、
なんとかおもしろくしようと書き直します……が。
他人のもののおもしろい・おもしろくない、はわかっても
自分が書いてるもののおもしろい・おもしろくない、は
まったくわかりません。

最初の方向性は、
・かぐや姫の罪とはなにか?
というもの。

わたしが見る限り、竹取物語を訳すすべての人が、
解釈をまちがえています。
本文にあるかぐや姫の罪が読み取れない、というのは
古文の読解力不足なのです。

というところを指摘して、
古文の正しい読み方の提示、
古文の読み方をつかった正しい意味の提示、
という話にしようとしたところ、
字数がほぼ20万字。

本一冊の分量は12〜15万? くらいらしいので
原稿は捨ててやりなおしです。


どうにかまとまりそうな内容は、
・かぐや姫は、無理難題をつきつけた悪女なのか?
というもの。

古文が読めてない人は、かぐや姫を
無理難題をつきつけた悪女だと言いますが……
大きな間違いです。

蓬莱のたまの枝を持って来いとか、
ひねずみの皮衣をもってこいとか、
そんなのは無理難題ではないのです。

どうしてそう言えるのか? それは——

というのが、古文解釈であり、古文解釈技法です。
きちんと古文を読めば、かぐや姫は別に
自分に求婚してきた人間に無理難題を突きつけたわけではないと
理解することができます。

常識は案外間違っていること、
正しい古文解読法を使えばそれがわかること、
加えて、正しい訳もわかること
……をまとめて、約12万字。

というところで、もう一度原稿を組みなおし、
出版企画書もひたすら書き直します。

で、応募したところ。
出版企画書の書き方自体は合格ラインでした。
でも、内容が。

簡単に言えば。
『その内容を、お前が書いて、誰が買うの?』

結局はそれなんですよねえ。
わたしごときが、
「今の古文読みでなぞが残る読み方をしてる人は
古文の読み方をしりませーん」
なんて言ったところで、ほとんどの人が信じません。
一方で東大でも出てる人が、
文法も文脈も無視して古文にインチキ訳をつけて、
「これがなぞ古文の新訳です!」
とか言ったら簡単に本も出て、そのインチキを
大勢が信じるのでしょう。

わたしの人生、わたしの研究とはなんだったんだ……


わたしの持ってるのは

・古文の正しい解釈技法(竹取物語を題材に)

・日本書紀や古事記、神社の縁起書などの読み方

・個々の神様の本拠地や本名など

・卑弥呼と日本の神様の関係

とかですが……
わたしが書いても、4000人に売れそうな内容、
なにかありませんかねえ……。
そもそも日本で古文を読むような人って何人いるんでしょうか。

……正直、竹取物語なんてわたしが一番うまく訳せると思いますし、
数百年残り続けるくだらない誤訳を解消して、
正しい意味提示したなら売れる、と思ったんですけどねえ。
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