直列☆ちょこれいつ

最近は神社や神道などの古い文書の解読をしています。
研究のまとめはカテゴリ『自作本』から。

レビュー:FF9 初期感想

2010年11月13日 | レビュー系


プレイステーションのゲーム、ファイナルファンタジー9をやっています
現在はディスク2でかえるを食べるキャラを仲間にしたところです。

今のところ、一番に思うのは『だるい』。これに尽きます。
何がだるいとえいば、戦闘開始。

フィールドを歩いていると敵と遭遇し、
フィールドモードから戦闘モードになるのは
いろんなゲームでおなじみだと思います。
FF9の場合、敵と出くわしました、という効果が始まってから
実際に入力ができるようになるまでに、毎回15秒程度読み込みます。
つまり、4回戦ったら1分まるまる無駄になります。
40回戦ったら、10分間ぼーっとしているのと同じということです。
この無駄時間!
こんな処理をするくらいなら、3Dはやめて2Dで十分です。

また、戦闘中はエフェクトが長いです。
このゲームのバトルでは、たとえるなら
それぞれのキャラが空のコップを持っていて、
水道からちょろちょろ流れる水を受けています。
コップが水でいっぱいになったら、
それを飲み干して何かの行動を起こすことができます。
でもその、戦闘中の行動にむだなエフェクトがかかっているものがあります。
たとえば、魔法を使おうとすると、魔法が自分の周りを
ぐるぐるまわって杖に集まり、その杖を振ると
魔法の力が敵にふわふわ向かっていって爆発してダメージ表示、
といった具合です。

この間もコップに水はたまり続けているので、
直前に行動したキャラのコップが、魔法のエフェクトひとつの間に
いっぱいになっている、なんてこともあります。
戦闘をターン制ではなく時間制にしたことで
テンポをよくしたかったのかもしれませんが、
逆にすごく悪くなっています。
これならターン制のほうがせかされないし、
テンポもよくなっていたと思います。
魔法のエフェクトをがんばって作ったから、
プレイヤーにも見て欲しいと思うのかもしれませんが、
毎度毎度見させられたらうんざりです。


次のだるさは、セーブの読み込みです。
フィールド上でセーブするときは、四角ボタンを押すと
セーブキャラが走ってきてから、セーブ画面が開きます。
ステータス画面を開こうとして間違えて押すときがあり、
そのときは確実に時間を無駄にします。
しかも無駄に呼んで帰らせると、セーブキャラが怒り出すと
プレイ中の説明であったので、そのまま帰さずに
一応セーブすることになるのでめんどくさくてたまりません。

フィールド以外でセーブをするときは、
セーブキャラがジャンプし、本を出しペンを出し、
ペンを構えて本に向かうという動作がいちいち入ります。
セーブ後は本とペンをしまってまたもとの位置に戻るのを
見る必要があります。
いちいち時間がかかっていらいらしました。

その次のだるさは、マップの広さです。
よく、ゲームでは街が狭くて、あれだけしか人がいないのかと
揶揄されることもありますが、それをねじふせようとした感じです。
マップにはたくさん家がありますが、入れるのは一部だけ。
しかもお店がやたら離れていて、フィールドから街なかに入って
お店にいくのに、ひたすら歩かされることもあります。

たとえば、フィールド→街入り口→動く歩道→エレベータ乗り場→
→エレベータ→エレベータ操作→降りてマップ2枚移動→
→バス乗り場→バス出口→マップ2枚移動→お店
といった具合です。
これが本当にめんどくさいです。
それなら、『お店』コマンドでもつけるか、
街なかの見取り図を作っておいて、カーソル指定で
いけるようにくらいしてほしかったです。
ゲーム製作者のエゴだけ見せられて、プレイヤーのことは
おかまいなしなその感覚がFF9にはあふれきっています。


さらに次のだるさは、スキルの入手です。
敵から魔法を盗んで体に装備していく、という
概念すら理解できなかったFF8とは違い、
このFF9ではたいていのRPGとおなじように
装備品を装備することができます。
これはわかりやすいのでよかったです。

ただ、たいていのRPGとは違い、このゲームではレベルが上がっても
魔法や奥義などのスキルを一切覚えません。
たとえば武器以外に何も装備しないまま戦い続けると、
LV99になっても、ほぼ固有であるひとつのスキル以外は
使えないままです。

スキルはロマンシングサガのように武器自体に設定されていて、
装備している間はそれを使うことができますが、
はずしたら使うことができなくなってしまいます。
これを適当に、『仮入手』とでも呼んでおきます。
本当は武器だけでなく、防具などのその他装備品にもついていますが、
ここではまとめて武器といってしまいます。

さて、そのスキルを、武器をはずしても使いたいと思ったら、
スキルをキャラに体得させる必要があります。
その武器を装備して、スキルに設定された回数だけバトルをこなすと
体得できるというようなシステムです。
数をこなせばいいのなら、弱い敵をすばやくもりもり倒すのが
効率的になるのはわかると思いますが――
ここで出てくるのが、先の読み込みです。
100回戦わないと手に入らないスキルの場合、
1戦闘あたり15秒の読み込み時間があるので、
単純に考えて27分はぼーっとしていなければいけません。
読み込み時間がなければ、27分短縮できるのに、です。

個人的には、このスキルを覚える方式には不満があります。
というのも、好きなスキルを覚えられるわけではないからです。
もし、何でもスキルを装備できるのであれば、
時間と手間との兼ね合いで、どのスキルを何人まで覚えさせて、
どうパーティーを組むか、という選択ができます。
でも、実際には装備品ごとに装備できるキャラ、できないキャラがいて、
装備できるキャラでも装備品についたスキルを
全部覚えられるわけでもありません。
とにかく制限だらけです。
これによってキャラの個性を出したかったのかもしれませんが、
正直逆効果だと思います。
レベルがあがっていけば、デフォルトで設定されたスキルは
勝手におぼえていき、一方でプレイヤーがそれ以上のものを
求めたければスキルの体得を行え、というような形であったほうが
プレイヤーがゲームに関われたと思うし、
キャラづけにもなったと思います。

そのことと関連するのが、パーティー編成のバランスの悪さです。
普通のRPGであれば、よほどの制限プレイ好きでないかぎり、
パーティーメンバーの体力を回復させるキャラを
パーティーに入れるのがお約束です。
でもこのゲームでは、今やっている序盤のほうでは
回復魔法を使えるキャラが一人しかいません。
しかもそのキャラが、ぼちぼちと長い期間いなくなるのです。
もし、それによりキャラの不在をアピールしたかったとしても、
ただの嫌がらせにしか感じられませんでした。

回復魔法では、パーティーキャラ3人の体力を
一度に400ずつ回復できるのに、
魔法なしのアイテムでは、1キャラの体力を1回で150回復できるのが
店売りアイテムの最高です。
ボス戦では敵の1発のダメージで200くらい受けたのに
回復アイテムしかなかったので、攻める間もないくらいに
アイテムを使い続けるという面白くもない地味な作業を
延々とくりかえさせられました。

この、パーティーキャラ変動には不満が残ります。
前述のとおり、スキルを覚えるには
装備品をつけたまま戦い続ける必要があるのですが、
その間にキャラ変動が起こると、
パーティーを離脱するキャラはその装備品を持ったままいなくなります。
それが、ひとつしかないスキルを覚えられる装備品であった場合、
いなくなったキャラが戻ってくるまで、
そのスキルはだれも覚えることができなくなります。

よくあるパーティーキャラ変動タイミングが
ボスを倒したときなので、ボス戦闘に向けて強い装備でそろえると
それをすべて持っていかれるという悲しい自体が起こりがちです。
いつ仲間がパーティーから抜けて、アイテムを持っていかれるのかと思うと
イベント自体が罰ゲームのように思えて、
楽しむよりも気が気ではなかったです。
アイテム袋は離れていたって共通なのですから、
パーティーから分かれても装備を変更できるか、
もしくはせめて、ボス戦闘が終わったあとに
装備の変更とセーブができるかにしてほしかったです。

また、スキルがらみでは、装備品を買うとき、
その装備品についているスキルが
何一つ見られないのがとても不便です。
さらには、どのステータスがいくつあがるのかも
一切見られないのがめんどくさいです。
表示されるのは、防具であれば今装備しているものより
防御力が上がるか下がるかだけ。

たとえば、防御が今より10あがるものは『あがる』表示が出てきますが
実際買ってみると魔法防御が今より50下がるとかで
装備する価値がないものだった、ということが起こります。

これはまるで、いいところだけちらつかせて品物を買わせようとする、
通販詐欺みたいです。
「いい保険あるんですけどね~」とか言って、
入ってみたら大事なときには使えないとか、
「これはとてもいいものです」と言われて
たまごを買ったつもりが布団まで買う契約になっていたとか。
最初からプラスもマイナスも全部表示してくれればいいのに。
いいところだけを見せて悪いところはひたすら手間をかけないと
見られないようにする、というのは、
まるでスクウェア自体の体制すら思わせる仕組みです。

今のところ、ゲームはシステム周りが破滅的に不便です。
楽しくなるよりも、地味にいらいらがたまります。
ショップは行くまでもめんどくさく買うときも不便で、
戦闘は時間がかかり、めんどくさく、
移動も戦闘が起こるたびにいらっとし、
話が進むごとにいつキャラが抜けるのかと
びくびくしながらプレイしています。

このゲームにはテストプレイヤーがいなかったか、
もしくはいたとしても不満を聞きあげて改良する体制が
まったくなかったと思えるできです。

つかれます。
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