海苔の養殖が始まったのはそんなに古くないのだとか。
昔は海苔の種の扱いがわからず、いちいち別の場所に
買い付けに行って、そこで手に入れて地元に戻って育てていたそうです。
それが、1950年あたりに、
キャスリーン・メアリー・ドリュー=ベーカーという人が
海苔の生態を解明して、近代海苔養殖の道が開かれたという話です。
これを思うと、今のうなぎ産業の、稚魚を取ってきて育てて売るだけ、
というのは、昔の海苔産業とそっくりだと感じます。
そのうち海苔マスター・メアリーみたいな人がうなぎ業界にも出て、
うなぎの生態の謎が解明されたら、うなぎの卵からの養殖が
できるようになるのかもしれないと、ちょっと思いました。