直列☆ちょこれいつ

最近は神社や神道などの古い文書の解読をしています。
研究のまとめはカテゴリ『自作本』から。

夜のぺとさん

2008年10月21日 | ちょこのひとかけ


夜、トイレに入って蓋を開けようとしたとき、
視界の端をなにやら大きなものが動くのをとらえました。

うひぁひやぁあああ

とかなんとかわけのわからない言葉が
口から力いっぱい出るのにまかせたまま
トイレから全力で飛び出します。
なんとか最後の瞬間に目に焼き付けたものは、
どうやらトカゲ状の生物でした。

あわててやってくる家族を心の支えに
中をのぞいてみると、やっぱりトカゲです。
最近家の周りでもトカゲの目撃例が
相次いでいたようですし、
これがそれなのかもしれません。
見る前でごそごそと壁を動いて、
カレンダーの裏に隠れます。

とりあえずトイレの中に落ちたら
流して死ぬのもかわいそうなので
蓋は閉めます。
あとはなんとか生かしたまま
外に出したいところですが、
こんな大きなものをどうすればいいのでしょう。

はえ叩きの上にのせて外に、
という無責任な声もかかります。
でもあんなものが外に出すまで
そんなものの上に鎮座してくれるとは思えません。

こうなれば手で捕まえるまでですが、
手をのばしたら顔のほうに高速で
とびかかってきたり、失敗してぼとりと落ちて
床をすさまじい勢いで駆け回ったりしたら
どうしたものでしょうか。

ああ~、恐ろしい、恐ろしい……

 の、かなあ?

どきどきしたまま考えていたら、
扱いはあのカヤキス(黒い悪魔)と
同じでしたが、ちょっと落ち着いて考えてみると、
あれはトカゲです。
つやつや光るトカゲはつかむと手が生臭くなって
切れたしっぽのうねうねが気持ち悪いですが、
ここにいるのはつや消しのトカゲです。
たしかわたしの記憶だと、
しっぽは切れなかったはずです。
それにジャングルの、毒液をだすトカゲでもないですし、
そもそもわたしは苦手じゃなかったはずじゃ?

というところで、とりあえずはアマガエルみたいに
体表面に粘液があって、何らかの有害物質が
含まれていても困るので軍手を装備し、
捕獲に乗り出しました。

カレンダーの下をめくるときはびくびくしましたが、
いったん追い始めるとなんてことありませんでした。
動きもつやつやトカゲやカヤキスみたいに
反射でも追いきれないというような
異常な速さはないので心が乱されません。
あれらの恐怖は、たとえば追っていったその後、
一瞬で壁を登って落ちてくるとかの
予測不能さも大きいのですが、
目の前のたぶんヤモリ(家にいたから)には
それがありません。

ぺとぺと歩いて物陰に隠れようと失敗したところを
なんとかつまんで捕獲成功しました。
見てみるとつぶらな瞳に大きな手で、
手袋に吸盤をくっつけたりして、
なかなかかわいかったです。

いま思うと、わたしの恐怖は結局、
『いきなり』というものによるところが
大きいのかもしれません。
仕事の電話もいきなりかかってくるから
びっくりするし、ああいうのも
いきなり動くから驚くのです。
正直、ドアがいきなりノックされても
飛び上がるほど驚きます。

まあ、それはさておいて。
窓も閉めているトイレに、
どうやって侵入したのでしょうか?

あんなのが入れるということは、
もっと小さくてすばやいあれも
どこかから侵入していると考えるべきなのでしょう。


びっくりしたなぁ~ もう
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