カ○カン ウィスカスの報告書

今日の朝、新聞をめくっていたついでに読んでしまった広告に
ちょっとむかっとしました。

そこには、こんなことが書かれていました。

　　いくら広告で、「前よりもおいしくなりました」と
　　大声でアピールしたところで、
　　信じてもらえませんよね。
　　であれば、ぜひ一度あなたのネコに聞いてみてください。
　　ネコは本能でおいしくて必要なものがわかります。
　　目の前であなたのネコが食べれば、信じてもらえますよね。

広告担当は、これ、チェックしたのでしょうか？


例で言えばこんなものです。
大学の研究で、学生が
「カ○カン ウィスカスは前よりおいしくなったかの研究」
というレポートを持ってきました。
その内容の要約はこうです。

目的……カ○カン ウィスカスが前よりおいしくなったかを探る
方法……ネコに新しいカ○カン ウィスカスを食べさせる

結果……ネコが食べたので新しいカ○カン ウィスカスは
　　　　前よりおいしくなった。

こんなレポート、わたしが学生だって出しません。
わたしがゼミをもっていたら、こんなレポート出してくる人には
本気で叩き返します。

こんなの実験ではありません。
前よりおいしくなったというなら、比較実験が欠かせません。
たとえば新しいカ○カン ウィスカスを食べさせるグループと
新しくないカ○カン ウィスカスを食べさせるグループ、
それに別のものを食べさせるグループを用意し、
食事量を測るとか……。
まあ、おいしいとより食べるのか、というのも
調べなくてはいけないので
あまりいい例とはいえませんけど。

それもなしのあの広告。
あきれを通り越して、もうなんだか……です。


※この文章はカ○カン ウィスカスが
おいしくなっていないと批判するものではありません。
おいしくなったとする根拠が薄弱な広告に対してのものです。