歯磨きしながら歌について考えていたところ、
ふとひらめくものがありました。
この前 作ったわたしの歌は
なにか違うと思っていたのですが、
その正体は、むわー っとした
盛り上がりがないことです。
――でも、たしかに入れたはずなのに?
そんなことを思ってしまう理由を考えてみました。
世の中の歌は、曲の途中で盛り上がり(サビ?)
があって、それが何度か出てきたような
気がします。
なぜそんな気がするのかと、
もうすこし悩んだところ、
わたしの歌は、
一番――二番――間奏――三番
となって、
起―――承―――転―――結
の図をとって終わらせました。
結びで盛り上がりをつけて完了で
めでたしめでたしです。
でも。それはメインフレーズを揺らしただけ。
頭からメインフレーズのみで構成されています。
これがそもそもの間違い。
そこで気づいたら、
本当は一番にも二番にも、
それぞれメインフレーズもさることながら、
なにかこう、盛り上がりのような部分を
混ぜ込むべきだったのです。
たとえばこんな。
起(起―承―転―結)
↓
承(起―承―転―結)
↓
転(起―承―転―結)
↓
結(起―承―転―結)
このうち、転は間奏だとすると
起承転結はいらない気がしますけど。
そう考えると、
どうしてわたしの歌は3番まであったのに
1分ちょっとで終わるのか、
間奏が1番よりも長いくらいに
なってしまうのかの理由がわかりました。
歌全体で物語、と考えたらだめだったんですね。
連載小説や連続アニメのように、
一話一話でそれぞれに起承転結を載せて、
それをつむいで完成、というのが
歌の形みたいです。
ウタ、とはたしか日本古語から
出てくるくらいですし、
きっと文化の集大成なのでしょう。
ちょっとかじっておいしくいただこう、
なんてことでは かじりきれないくらいの
広さがありました。
奥が深いです。