電脳コイルを見て、まず思ったのが
『なんだかゲームっぽい』でした。
これ、ゲームにしたらどういうシステムになるのか、
どこからへんでゲームを回すようにするのかと
なんだかそんなことばかりを考えながら見ていました。
……と、思いついたのがペルソナ4でした。
発売時期は別に調べないので
どっちがどうだ、なんて言う話ではありません。
そして見て行くうちに、準準主役級の
少年が出てきて、思いました。
――兄さん、その扉を開けちゃだめ! と。
ハラケンが鋼の錬金術師の兄に見えてしかたがありません。
たしか、エロガード・エロリップとかいう名前のあれです。
いつ両手を打ち鳴らして、電脳空間から
なにがしかのものを生み出すのかと期待していたのですが
そんなことはしてくれませんでした。
でもこっちとあっちの扉を開けて、
女の子の失ったものを取りもどそう的な行為はしていました。
それはさておいて、やっぱりペルソナ4です。
電脳コイルではあっちの世界の悪霊的なものは、
人の欲望などが実体化したものだそうで、
ペルソナ4のシャドウと基本的にはおなじものです。
そのほかにも、あっちの世界を見るには
めがねが必要だということも似ています。
狭間の世界というのは、マヨナカテレビの中の世界と
おなじでしょう。
というところで、電脳コイルの世界観を
ペルソナ4に合うように移植してみました。
パロディ漫画を描くなら、世界観はこんな感じにして、
『ペルソナコイル』とかなにか的なタイトルにしたいです。
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マヨナカテレビというテレビの中の世界は、
交通事故で母親を失ったナナコが
自分の心を癒すために作り出した仮想上の空間です。
なぜテレビなのかといえば、
父親は刑事ででずっぱりなので
家にいる間は寂しさを紛らわすためにも
テレビを見続けるしかなく、
ナナコにとって重大な部分を占めるようになっていたからです。
マヨナカテレビの玄関口にいるクマは、
ナナコのアニムス(心の男性性)です。
ジュネスのCMが好きなナナコの影響を受けて、
外に出てきたクマはジュネスでバイトし、
店内放送の口ぶりなどもみるみる吸収していきます。
マヨナカテレビのシャドウは、
母親に会いたいという気持ち、父親がなかなか帰らず
寂しいという気持ち、でもそれを言っては
いけないという気持ちなど、
最初はナナコの心の影だけしかいなかったのですが、
その空間ができたことにより、
他人の心の暗い部分も集まってきて、
半ば実体化してしまったものです。
主役が来てから事件が起こり始めた原因は、
主役が家に来たことにより、
ナナコの心が急激に揺らいだため。
主役がテレビ世界にアクセスできたのも、
主役に好感を覚えたナナコが
自分の心に触れることを心の深層で許したからです。
というよりも、むしろ救って欲しいと
願ったからかもしれません。
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上記は、半ばわたしのペルソナ4予想だったりもします。
現在は『バッカーノ!』の
レイルトレーサーみたいな探偵がさらわれたところを
プレイ中で、そこまでの話で
なるべく矛盾がないように考えました。
そんな感じでいくと、
犯人はナナコの心に近づけた人物となります。
今は主役が一番ナナコのそばにいますが、
殺された結野アナや先輩とは面識がありません。
疑われずに会うこともできません。
実際のテレビに映った人物がさらわれることを考えると、
雪子に会いに来た下賎なテレビクルーのような
人間達の方が臭いです。
でも、ナナコの知り合いにそんな人はいません。
が。りせちーが家に帰って来たとき、
報道陣の中にまじって、ナナコの知り合いがいました。
それは……交通整理だかなにかで借り出された警察官、
すなわちオヤジさんなのです!
――な、なんだってー!
的な展開で動機も不明ですが、
最後はナナコを殺した犯人を捕まえて、
テレビの中に入れて殺すかなにかしたいのでしょう。
それは冗談にしても、ゲームの終わりは
冗談じゃない感じになることを期待します。