九州のどこかの名物だという茶節というものを食べました。
かつお節に味噌とだしを加え、緑茶の中で溶かしたようなものです。
どんなものかとわくわくして一目見たら、
お椀が微妙な色で、え? と思い。
それでも味は、と一口すすったら、え、これ……? という味でした。
なんというか、胸焼けする感じです。
材料に対してお湯を加えるのであれば、
普通におみそ汁なり、お吸い物なりの気分と味になったでしょうが、
お味噌汁を作るのに、別の味がしっかりある緑茶を使うというのが
正直わけがわかりません。
それぞれの味がぶつかり合って嫌な軋みを生んでいるのは、
茶色と緑が混じっておいしくなさそうになった色を見てもわかります。
おいしいものを飲んだらおいしいのか、
それともこどものころから飲んでいたらおいしいのかはわかりません。
でも、おみそ汁と緑茶なら、『おみそ汁』と『緑茶』で
ばらばらに食べたいです。
決して混ぜたくはありません。
それを一緒にして食べるのは、
ガムとチョコレートを一緒に食べてしまったときのような
微妙さを感じます。
異文化とは……恐ろしいものです。