『対馬』は、日本の歴史や神道の歴史に大きく関わる島です。
『対馬』は現在、『つしま』と読みますが、
西暦600年ごろの資料には、これを『津島』と書いた記録があります。
『津島』。日本語の感覚として、とても素直な字で、
素直な読みなのはわかるでしょう。
では、『対馬』とはなんなのでしょうか?
これは、現在の常識なら、何と読めるでしょうか?
『つしま』と読めない『対馬』という漢字はどこからきたのか、
なぜ、『つしま』と読めない『対馬』という漢字を
現在も使いつづけているのか
……というカラクリを古文書から読み解けば、
日本の意外な事実が見えてきます。
対馬という漢字を使った一番古い古文書は、
今のところひとつ、知られています。
基本的にはこのもんじょは日本では考えないことになっていますが、
ここにすでに見るべき点があります。
ひとつめ。
なぜ、考えないことになっているのでしょうか?
なぜ、考えないことになっているにもかかわらず、
そこで使われる字を使い続けているのでしょうか。
現代にも通じるように、津島と書けばよかったはずなのに。
ふたつめ。
『対馬』とは、どういう漢字なのでしょうか?
どっち側の言葉なのでしょうか?
みっつめ。
『対馬』とは、本来どういう発音をするのでしょうか。
――という疑問を同時に解消できる合理的な答えがわかれば
そこにあるカラクリというのも自ずと明らかになりますので
日本の古代史や古文書に興味があるかたは考えてみてください。
その答えがわかると一気に話が広がるので
とてもおもしろくなります。
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