直列☆ちょこれいつ

最近は神社や神道などの古い文書の解読をしています。
研究のまとめはカテゴリ『自作本』から。

ナマハゲたちの傷み

2018年07月18日 | ちょこのひとかけ


ナマハゲは、結構有名な存在です。
でも、ナマハゲにはその名前以外の亜種が存在します。
アマハゲやアマメハギなどです。

それらの元はどこにあるのかをふと考えたところ、
『アメ』ではないかと思いました。

古い言葉は方言に残りがち、という事実がありますが
みやこから離れた北海道などでは、食物が腐ったり傷んだりすることを
『あめる』と言います。
あめるは動詞なので、名詞化、もしくは名詞そのものは『あめ』だと
思われます。

程度の重いものでは、夏のごはんが糸を引いて食べられないような
ものにも言いますが、
程度の軽いものでは、ぶつけた桃が茶色くなっているような
ものにも言います。

その、程度の軽い感じのものが人の体にできたものが『あめ』で、
火の前から動かずにいるとできたため、
「そんなに火にあたっているとアメるよ」
「そのアメ剥いでやろうか」
という脅しを擬体化したのが『アメ剥ぎ』であり、
これが、アマメ剥ぎやアマ剥げ、ナマ剥げに変化していったのでは
ないかと考えました。


個人的には、水飴などの『アメ』も、
同系の意識から出ているように思います。

飴は『甘ぇ』から来ていると考えられているフシがありますが、
本来『甘し』は『うまし』と読んで『あめ』発音では無かったはずです。

『アメ』という言葉はもともと、『粘って糸を引く』ようなものを
表現する単語だったのではないかと、わたしは考えます。

粘って糸を引くから、『飴(水アメ)』は『アメ』。
粘って糸を引くから、傷んだ食べ物は『アメ』。
そこから意識が薄れて、傷みはだいたい『アメ』。

本当はどうなのか知ったところではありませんけど。
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