直列☆ちょこれいつ

最近は神社や神道などの古い文書の解読をしています。
研究のまとめはカテゴリ『自作本』から。

天孫降臨の地の場所発見

2018年04月19日 | ちょこのひとかけ


今日、250年ぶりに霧島連山の硫黄山が噴火したようです。
最近いろいろ調べた場所だったので、なんだか驚きました。

ここのところ、日本の古い文書をひたすら読みこみ、
古い地図を見ています。

そんな作業のときにふと、天孫降臨についてのことを目にしました。

天孫は、
筑紫の日向の高千穂の、久士布流多気に来たのだそうです。
そこは、韓国に向い、笠紗の御前に真来通り、
朝日が直刺す国で、夕日が日照る国だとか。

ずうっと昔に見たときは、こんなの適当に美称を並べただけの、
無意味な文章なのだろうと思いましたが、
今見たら普通に意味がわかって驚きました。

同じ場所を複数回、言い方を変えて書いているだけなので
実はいくつかの場所がわからなくても、
どこ、というのはわかるレベルの書き方でした。
古い時代の知識があれば場所は案外簡単に特定できるもの
だったんですねえ。


さて。
そもそも、天孫降臨とはだいたい西暦何年のことでしょうか?
これがおぼろげでもわかっていないと、まったく見当違いの答えになります。

現在では、天孫降臨は無駄に古い時代だと
考えられているように見受けられますが、
あれは思い込みから出発している誤った考えです。
根拠が間違っています。

どうしてそう言えるのかと言えば、神道関連の古文です。
神道関係の古文では、天孫関連の神様が出てくる時代、
記述に現れ始める年代は案外はっきりしているので、
それが西暦何年ごろかというのはわかるのです。


だいたいの年代がわかったなら、次。
筑紫の日向とはどこでしょうか?

現在はいわゆる日向の地域が関係していると考えられているようですが、
まったく関係ありません。
なぜなら、今の日向は歴史的には何の根拠も無い場所と名前だからです。


すこし述べておけば、古い時代の日本で最もわかりやすいのは
『出雲』の場所です。
出雲とは、どこのことをさしたでしょうか?

現在の出雲が昔から出雲だと考えるのは、あからさまにおかしいです。
なぜなら、今の出雲が出雲ではありえない言い伝えが残っているでしょう?
都合のいい言い伝えは事実だと考えて、
その都合に合わない言い伝えは嘘だと考え、考慮からはずす、
そのやりかたが、おかしいのです。
古い言い伝えを考慮に入れるのならば、
すべてを合わせて考えなければ解釈がおかしくなってしまいます。


ということを念頭において、次。
筑紫の日向の高千穂の『高千穂』とはどこでしょうか?
もちろん、現在の高千穂ではありません。

『筑紫の日向の高千穂の』の、『日向』が現在の日向で、
『高千穂』が現在の高千穂と考えるなら、
そもそもまったく位置が違うでしょう?
その齟齬を何も考えず、気に入ったものだけを受け入れて、
高千穂は高千穂で古文に載っているそのものの場所で、
日向は日向で古文に載っているそのものの場所だと考えるのは、
論理が破綻しているし、意味がわかりません。

当時、高千穂はどこだったのか、日向とはなんなのか、
を根拠を持ってきちんと考えなくてはいけません。


それから、
『韓国に向い、笠紗の御前に真来通り』の部分。

当時の『韓国』とはどこをさしているのでしょうか。
そして、笠紗の御前とはどこをさすのでしょうか。

ここを、わかっていない人が多いのです。

韓国は、時代で現すものと場所が変わります。
「この韓国は、朝鮮半島のことだ!」
などと言ってはいけません。
それは、なにを、どこを根拠としているのですか?
天孫降臨の時代を、いつのことだと考えているのですか?

……資料のほしいところだけを拾い食いして、
自分の意にそわないところは捨てるというような読み方は
古文への、古い歴史への侮辱です。
そんな読み方しかできないのであれば、
考えるのを、かかわるのをやめてください。
迷惑であり、害悪です。


それから、『笠紗』。
古い時代の常識がない人、古文をまともに読めていない人は、
この『笠紗』を『かささ』と読むのでしょう。
でも、その読みはどこから来て、誰が言い出したのでしょうか?
その資料は、本当に正しいものなのでしょうか?

いつの時代の、どこの文章を根拠として、
『笠紗』を『かささ』と読むのでしょうか?
時代は常に考えておかなければなりません。

古い神社や神道の古文では、
天孫降臨時代の『笠紗』はなんと読むかの記述があります。
もちろん、『かささ』などではありません。
ここらへんを間違うから、場所がわからなくなるのです。

変な例を出してみるならば、
『あずまのみやこ風』と言う文字を見て、何が想像できるでしょうか?

……おそらく、何かよくわからない感じがすることでしょう。
でも、『東京風』と書いてみたら?

おそらくすぐ意味がわかって、読みは
『とうきょうふう』でないといけないということもわかるはずです。

『笠紗』は『かささ』でない、というのはそれほど大きなものであり、
それほど常識的なものなのです。
この程度の常識のない人、
古文や古い時代の知識と教養がない人は、なんの解釈もできません。

逆に、『笠紗』の正しい読みがわかれば、
天孫降臨の地は一本の線上のどこかにある、とわかります。
あとはその他のヒントを考えるだけで、
もうどこだかはわかってしまうのです。


実際どこなのか、根拠はなにかくらい、
今すぐにでも述べられます。

神道文書の読み方や、古文の読み方からきっちり解説して
理解できるように述べていきますのでわたしに説明をさせてください。

わたしは神道文書を読んできて、
一般の古文解読者にはない知識を持っていますし、
実際にそれで一般古文解読者が間違い続けてきたものを
修正もしています。
まともな手段では発表できなかったので
適当にまとめてアップしてあります。
左の 自作本 カテゴリを参照してください。
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