2340本目 『イメージ』
原子力発電所の管理を怠り、
事故にも十分に対処しなかったため
周囲に放射能を撒き散らすという事態を招いた
電力会社のお偉いが、被害を受けた一般市民に
刺されるという事件が起こった。
犯人は逮捕され、被害者は処置の遅れから植物状態になった。
被害者よりも加害者に世間の同情が集まっていた
その事件に判決が出る日がやってきて、裁判官は言う。
「被告は被害者の腹部を包丁様の刃物で刺し、
被害者の身体は下のほうに穴が開いているイメージである。
しかし、穴が開いた理由はわからず、
被害者の身体も完全に壊れているわけではない。
爆弾などで破裂して内臓が外に出ている状態ではないので、
身体の健全性は保たれている。
また、現在は植物状態であるが、
生命にただちに影響が出るレベルではないことから、
被告人にはなんら問題がないと思われる。
よって、被告人は、これを無罪とする」
原子力発電所の管理を怠り、
事故にも十分に対処しなかったため
周囲に放射能を撒き散らすという事態を招いた
電力会社のお偉いが、被害を受けた一般市民に
刺されるという事件が起こった。
犯人は逮捕され、被害者は処置の遅れから植物状態になった。
被害者よりも加害者に世間の同情が集まっていた
その事件に判決が出る日がやってきて、裁判官は言う。
「被告は被害者の腹部を包丁様の刃物で刺し、
被害者の身体は下のほうに穴が開いているイメージである。
しかし、穴が開いた理由はわからず、
被害者の身体も完全に壊れているわけではない。
爆弾などで破裂して内臓が外に出ている状態ではないので、
身体の健全性は保たれている。
また、現在は植物状態であるが、
生命にただちに影響が出るレベルではないことから、
被告人にはなんら問題がないと思われる。
よって、被告人は、これを無罪とする」