直列☆ちょこれいつ

最近は神社や神道などの古い文書の解読をしています。
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殿としんがりと語の由来

2021年08月24日 | ちょこのひとかけ
殿。しんがり。
一番後ろに居るので、『後』と書いて『シリ』。
『尻』と同語源です。

これを代入すると『しんがり』は『尻がり』。
『尻軽』みたいな語感があります。

一方で、先に走るのは足軽。
『あしがる』です。

一番後ろが『しんがり』で『尻軽』に通じるのですから、
『足軽』の『あしがる』も、
別に足が軽いのではなく、
別の語源があるのでははないでしょうか。


今のところ、『足(あし)』の語源は、
『下手(かで)』だと考えています。
『腕(うで)』の『上手(うで)』と対応します。

こう考えると、足がたくさんある『百足(むかで)』は、

 『百(もも)』+『下手(かで)』=『百足(ももかで)』→『百足(むかで)』

足跡の『ゲソ痕(げそこん)』は、

 『下手(かで)痕』→『下手(げしゅ)痕』→『下手(げそ)痕』。

徒歩で行くことの『徒歩(かち)』は

 『下手(かで)』→『下手(かでぃ)』→『下手(かぢ)』


これを思うと、『あしがる』とは、徒歩を語源として

 『徒歩がり』→『かてぃがり』→『かてぃがる』→『あしがる』

となっているか、
あるいは先にを語源として

 『前がり(さきがり)』→『さきがる』→『あしがる』

となっているかと考えるほうが
可能性が高いのではと思います。

そして二つの言葉の共通から、『がり』『がる』部分。
これは共通ではないのではないかと思うようになりました。

先駆けて戦うから、『さきがり』→『あしがり』。
ならば、後ろは『後れ馳せ』で、『しりばせ』→『しんばれ』
あたりではないかとも思います。
あるいは、『後ろを守る』の意味の、『尻守り(しんばり)』
だったりするのかもしれません。

しんがりとあしがるは、使われ方と語の音には
なにかしらの共通が感じられるので
きちんと調べられたらおもしろそうだとは思います。


追記:
手先のほうの『小手』。
これは、上手(うで)の、上腕・下腕で意識が分割されたことにより、
上手の下のほう、すなわち『下手(かで)』につけるもので
『下手(かで)』→『こて』になったのかもしれません。

2021-08-24 20:36:45

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