ホットケーキもおいしいですが、何度か食べているうちに
新鮮味が薄れてきました。
ここらへんでもっとなにか別の食べ方を、と考えて
思いついたのはドーナツ。
でも、ドーナツは重くてくどいのでわたしは結構苦手です。
ほかにもっとごきげんなのは……と悩んでみたら、
でてきたのはクレープでした。
クレープ。
あのぺらぺらした、春巻きの皮みたいなのに
買うとやたら高い、あれです。
思い立ったが吉日と作ろうとしたところ、
牛乳がなかったので断念。
後日買ってきたと言われたので見てみたら、
生クリームの元もありました。
そこでみんなでクレープ作りです。
電動あわたて器がどこだかわからないので、生クリームの元に
砂糖を入れた後は手動あわたて器でがしゃがしゃと
生クリームの元をまぜていきます。
こんなのをやったのはこどものころ以来だったので、
観察しながらまぜてみました。
最初、濃い牛乳のような感じだったのが、
混ぜていくうちに空気を含んでだんだん量が増えていきます。
抹茶をかき混ぜたら、上に茶色のもしゃもしゃができますが、
あれをもっと細かくしたのが生クリームの正体のようです。
つまり、冷えて固まって動きが鈍くなった生クリーム粒子を広げ、
その間に空気を閉じ込めるのが生クリームです。
そのため、あったかくなって生クリーム粒子が動くようになると、
空気の玉からずるりとすべって空気を逃がしてしまい、
とろけてしまうようになるのでしょう。たぶん。
そう思うと、生クリームの元を混ぜて生クリーム化するなんて、
液体をただ混ぜてやわらかく半固体にするようなこと、
最初の人はよく思いついたものだと感心しました。
でもそこで思い出したのが、モンサンミシェルそばの食堂で
出しているという玉子焼き。
たまごをひたすらかき混ぜて、
かさを倍くらいにしてから焼くというのを見た気がします。
たぶん最初は卵を混ぜたらあわだって、
量が増えてふわふわになったので、
その他液体、なじみの深い牛乳やヤギの乳で試したというところでしょうか。
……知りませんけど。
そんな料理の歴史に思いを馳せながらも、
いくら混ぜてもツノがたつようなクリームになりません。
混ぜている間にクレープ生地ができてきて、
クリームはそれなりにクリームっぽくなったので
そのまま塗って巻いてみました。
◆◆画像12-04-11◆◆
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/34/df630ea7b2141bf1cf726c5f81893054.jpg)
意外と厚くなりました。
巻いている間は、錦糸卵になる前の薄焼き卵を
思い出してしかたありませんでした。
これでご飯を包んだら、高級お弁当の一品になるなあと考えていました。
あとでわかったところによると、どうやらホットケーキのときよりも
水分を多めにしないと、生地が薄くならないようです。
でも、ホットケーキに比べたら、これでも充分薄いです。
こんなぺらぺらなもの、いくら食べてもおなかいっぱいには
ならなそうと思いながら食べていましたが、
3枚くらい食べたらもう食べられなくなりました。
生クリームを巻いていたせいで、
意外とボリュームがあったのかもしれません。
もっといっぱい食べるなら、あとでシロップやジャムなど
ほかの味も試してみようと思っていたのでちょっと残念です。
それにしても、同じ材料を使っているのに、
ホットケーキとクレープでは、まったく別の食べ物でした。
こんなに変わるなんて、不思議なものです。
ホットケーキに満足したら、クレープをお勧めします。
なかなか新鮮な気分で、おいしかったです。