直列☆ちょこれいつ

最近は神社や神道などの古い文書の解読をしています。
研究のまとめはカテゴリ『自作本』から。

オフラインとわたし

2009年08月19日 | ちょこのひとかけ


先日、自作歌のMIXをしていたら、
通りがかった母に言われました。
「そんなに一生懸命作ってるなら、
できたらインターネットとかに
アップすればいいんじゃない?」

――ええ!?

まあ、もちろんそのつもりです、が……。


いきなり変なことを言うなあと思って聞き返すと、
どうやらおともだちが、趣味か専門かをいかして
草木のサイト(ブログつき)かなにかを
作った話を聞いたことがきっかけのようです。

加えてわたしがサイトやブログを
持ってないのかと訊くので、
サイトもいくつか作ったし、
ブログは四年間続けてると言うと
微妙に驚かれました。

――他の人って、そういう扱いは
どうしているのでしょう。

婦人会とか趣味のサークルとかに入っている人は、
お互いのブログやサイトのアドレスを
教えあったりしているようです。

かつての友達(いまの知人)も、きょうだいも、
当時サイトを作ったときは見に来てねと言って
アドレスを提示しました。

そこでちょろりとのぞきに行ったところ、
リアル(=オフライン)で知り合いらしい人が、
ネット上(=オンライン)には
まったく示されていない情報だけを
変に話し合ったりしていて
ちょっと嫌だなあと感じました。

わたしの基本立ち位置は、ネット上では
『どこかのだれか』でありたいと思っています。
現実世界にも存在する人間の映しであるけれど、
その大元はわからない、というような。

わたしは、リアルのぱっと見では、
とても硬くて冗談も通じないような人間に
見えるのだそうです。
でもやっていることや考えていることは
こうして書いているとおりです。
ネタや冗談に見えることでも、
そう書いていない限りは、基本的に素のままです。

昼食は常にカロリーバランスと缶コーヒー。
ハロウィンかぼちゃをスイカでやろうと
一個まるまんま食べ始めたものの
四分の三で断念して、二食目にまわした、
なんていうのも素でやっています。
妄想なんて書いたってなんの意味もありません。

リアルのわたしが、
「ショートショート最多で日本一を狙っている」とか、
「ショートショートはすでに1900本書いた」なんて
言ったところで、冗談だととられて笑われるでしょう。
その他も、性の話とかふと思いついた話とか
アニメやゲームの感想とか、
リアルの周りの人に知られると、
色眼鏡で見られそうなものばかりです。

はじめはむしろなんとなくではじめた
ブログやサイトでしたが、
今はそういう外に出せない考えなどを
まとめられて書ける場として
精神面にはいい感じに作用しているんじゃないかと
思っています。

……ということで、わたしはリアルで
わたしにつながる人間に、
サイトやブログのことは決して話せません。

去年の年末に手術して、腕に傷跡が残ってるとか、
携帯電話はテレビつきのを持っているのに
契約は電話のみでメールもネットも一切なしにしたら
ただの無駄な飾りになって見られもしないとか、
髪はいままで黒以外にはしていないとか、
お酒はいつも9月9日に高台に登って飲むとか、
お酒は飲めるけれど、飲むとすごく不愉快になって
くだをまきはじめるとか、
肌が弱いので髪以外に一切の装飾品はつけないし、
つけたこともないとか、
同人誌関係などのイベントには参加したこともないとか
参加することもないとか、
趣味は工具あつめその他もろもろだとか、
――リアルで知っている人が見たら
もうわたししかいないんじゃないかということを
書いたとしても、あえて自分からリアルの周りに
そのことを話したりは決してしません。

「ネットの海は広大だわ」
なんて、どこかの少佐が言うくらいの
このネット上で、いたとしても数十人の
わたしの知り合いがわたしのサイトを見つけるなんて
まずないと思うからです。逆に、自分から言ったら
すぐに特定されてしまうでしょう。

ブログやサイトって、自分の頭の中にあるものを
そのまま晒しているようなものだと思うのですが、
周りに見てと言えてしまう人は、
オンラインとオフラインを比べられながら見られても
恥ずかしく思わない精神構造をしているのでしょうか。
それとも本当にだれの目に止まっても
恥ずかしくないものだけしか
書いていないのでしょうか。

わたしも普通のhtmlやCSSの
使い方くらいはわかりますが、
会社面接で自分のサイトを見せて下さいなんて
言われても、決して見せられないのが悩みです。

もし自分のサイトのことを嬉々として話す
リアルのわたしがいたら……
それはわたしの偽者か、
もしかしたらクローンでしょう。
ぜひ目撃談や詳細をコメントやメールで
遠慮なく教えてください。


そういえば、たまに家族がわたしの偽者を
見たと言って帰ってくることがあります。
わたしはそこにいないことはわかっているのに、
どう見てもわたしにしか見えないのが
ぼちぼちいるのだそうです。
気持ち悪くて声はかけられなかったそうですけど。

わたし自身も、前に三鷹あたりで電車を待っていたら
知らない人たちから、
「鈴木?」
とかそんな名前で呼ばれました。

わたしを取り囲むように展開しながら
すごく馴れ馴れしく話してくるので、
これは友達詐欺の恐喝かもと
最後の手段はホームの端から、
線路の砂利のところへ逃げるしかないと
ひやひやしつつ会話をしていたら、
いやに気持ち悪そうな顔をしはじめます。

そのうち周りでひじをつつきあって、
「もしかして、本当に鈴木じゃないの?」
なんて訊かれました。
うなづいたら済まなそうな顔をして
離れて行ったのでとにかくほっとしたのですが、
いま思うと、どれだけ似ているものか
会ってみたかったです。

もしそんなニセわたしが犯罪でも起こしたら
わたしの元に警察が来るんじゃないかと
ちょっと嫌な気分はします。

でももしかしたら、リアルの空の下、
わたしのそっくりさんもどこかでわたしの名前で
呼ばれたりすることがあるのかなあと思うと
なんだか複雑な気持ちになります。
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