わたしも結構映画は見てきた気がしますが、
その中で印象に残っている一番つまらない映画をあげろといわれれば、
迷いなく『ノッティングヒルの恋人』を出します。
とにかく全体的に気違いっぽい内容で、
冒頭で古本屋かなにかをやっている主役が、
有名映画女優のヒロインにぶつかってジュースをぶちまけたら
ヒロインが主役の家に来てシャワーを浴びるという超展開から始まります。
ジュースかけられたからって、初対面の男性の家で服を脱ぎ、
シャワーを浴びようとするなんて頭がおかしいとしか思えません。
そこからして気持ち悪いですが、なぜそんなことができるのかと言うと、
中盤まで見てわかったのですが、どうも初対面のとき
お互いに恋に落ちていたからのようです。
でも、そんな描写は一切出てきません。
見た目上は、ただジュースをかけられた相手の家に行って
いきなりシャワーを浴びる、それだけです。
あとはぐだぐだと主役がヒロインにつきまとったり
ロケ地に行って独占欲を出したり悩んだり。
最終的にはひらきなおって、遠くに行くヒロインを止めにいくのですが、
そこでろくでもない友人たちの、ろくでもない障害者が
障害をかさにきて周りの車だかなんだかをブロックするのも
すごくいらだちます。
とにかく登場人物にまともな人間が一人もいなくて疲れる、
頭のおかしい映画です。
……というような話を友達にしたら、
逆にいっぺん見てみたいと言っていたので、
ひさしぶりにテレビで放送したのを録画して友達に渡しました。
が。開始30分くらいでねをあげたようです。
友達はわたしが見られないものも結構平気で見るので
意外と見られて、興味深い感想が聞けるかとすこし期待しましたが
聞けなくて残念です。