直列☆ちょこれいつ

最近は神社や神道などの古い文書の解読をしています。
研究のまとめはカテゴリ『自作本』から。

レビュー:ピンキーストリート ミュージックナイト

2010年03月01日 | レビュー系


ニテンドーDS用のゲーム、
『ピンキーストリート キラキラミュージックナイト』です。

一言感想は『おもしろかった』です。

ピンキーストリートといえばデフォルメフィギュアでしたが、
キャラモノには なっていないのが好感触です。
ジャンルは音ゲーム、リズムゲームです。

軽いストーリーがあり、それに沿う形で自由選択の
曲が選べ、それぞれの街で4曲ずつくらいクリアしていくと
エンディング、という流れです。

相手とのダンス対決に勝つとお金とアイテムが手に入り、
お金はショップで服飾品を購入するのに使えます。
意外といろいろ種類があるので、
自分のキャラを着替えさせられるのが楽しいです。
グラフィックもデフォルメキャラですが
かわいくていいです。

装備での問題は、装備箇所のおおざっぱさです。
装備は 頭・上半身・下半身・手 の4箇所しかありません。
めがねや帽子を手に入れたとして、
それを装備しようとすると頭(髪型)ごと
変わってしまいます。
これはとても残念でした。
髪型はそのままに、装飾品だけ付けられるような
設定が欲しかったところです。


こういう音楽ゲームでは、曲の好き嫌いが
ゲームをできるできないに直結するものですが、
このゲームはすべて声楽曲でなく器楽曲になっているので、
歌だったら聞くに堪えずにプレイできないかもしれないものが
普通にプレイできたのでよかったです。

プレイヤーはタイミングだけを追ってタッチしますが、
プレイヤーキャラはそのタッチにあわせて踊ります。
動きもなかなかかわいく、リプレイで見直せるのもいいです。
でも、特殊技が発動すると、変なポーズが入って
踊りが崩れるのが微妙でした。
もっとダンスの流れを意識して欲しかったです。
また、曲の終わりはラストステップも踏まず、
だらだら流して終了になるのも微妙でした。
終わりは終わりで、きちんと決めポーズをして欲しかったです。

ゲームのメインとなる曲プレイでは、
残り時間のメーターがすごくみづらく感じました。
一番上にタイミングが出ていて、
メーターは一番下。
曲がまだ続くのかそれとも終わりなのかを
判断するのが大変でした。
どうせならタイミングの下にでていて欲しかったです。

曲プレイ時は他にもいろいろ気になるところはありました。
まず、タイミングがわかりづらいです。
上のタイミング指示器だけでは、いつ押していいのかが
完全にはわかりません。

具体的なタイミングは中段の3パートに表されますが、
そこだけ見ていては反射神経の勝負になり、
上だけ見ていては微妙にタイミングがあいません。
両方を見ながらやるのはわたしには無理で、
かなりきつかったです。

しかも、曲プレイ時にリズムはタッチでとるのですが、
これが三つにわかれたタッチパネルです。
最初タッチペンでやってみたものの、
スクリーン最上段を見て、判断して中段の
3パートの一つを選んでタッチする、という判断動作は
わたしには無理でした。

しかたなくタッチペンはあきらめ、
1パートごとに1本の指をおろす形で構えてみましたが、
それでもたまにタッチ場所がずれて
ミスになってしまうこともありました。
そこでどうしようかと悩んで適当に作ってみたのがこれです。

◆◆画像10-03-01◆◆


指を下ろせば確実にそのパートにだけあたる、
鍵盤もどきです。

でもこれだと、ただタッチすればいい『やさしいモード』では
クリアできますが、それ以外のモードでは
一切プレイできません。

ちなみに『やさしい』以上の『普通』『難しい』は、
リズムに合わせて右にこすったり左にこすったり、
上からこすり下ろしたりその逆にしたりがあって、
やってみましたがわたしにはまったく不可能でした。
他の人はあれを間違えずにプレイできるのでしょうか。

しかも、『普通』以上ででてくる、タッチ以外の操作は
中段の光り方であらわされます。
せめて上のタイミングゲージにこするだのなんだのと
行うべき操作が出ていれば可能だったかもしれませんが、
上を見て中段も合わせて見るのはきつすぎでした。

タイミングゲージでのタイミングのとりかたは
意外と難しいです。
しかも、難易度変更で変わるのは操作だけで、
対戦相手が強くなるとか曲の音符が増えるとかではありません。

さらには『やさしい』でコンボをパーフェクトにつないでも
相手に負けることがあります。
評価は絶対評価ではなく、ランダム値も関わってくるみたいです。
つまり、相手がパーフェクトを出す回では、
こちらがどんなにがんばったところで負けになるということです。

これはすごくいらだちました。
わたしのプレイヤーとしての心情は、
コンボを全部繋いでいい評価を出したら、
クリア後のお金が増えるとか、クリア後に出てくる
アイテムボックスの等級があがるとか、
そういう『なにか』を期待します。
でも、そんなのはなにもなくてたとえいい評価をだしても
運次第では負けてしまいます。
そこのところ、一切の爽快感はありません。

たとえば、音符を押すタイミングで、
goodは何点、betterは何点、bestは何点と決めて、
その合計点でクリアを設定するなど、
絶対評価のほうがよかったです。

またこのゲームでは、ベストタイミングで押し続けると
キャラが必殺技のようなものを出すのですが、
曲の最後にそれを出されると、挽回する手段はありません。
キャラによっては最後の最後に出してくるので
こちらは理不尽な負け方をさせられ続けました。
あのシステムは微妙だったと思います。

他の不満点は、曲に対してハイスコアがないことです。
たとえば他のゲームであれば、いろいろな数値に対して
点数がついていて、曲が終わった時にその合計が
出てくることも普通にあります。
そのために、次はもっといい点をとろうとか、
その曲のハイスコアを更新しようとかして
次への動機付けとなるのですが、
このゲームにはハイスコアがありません。
あるのは漠然とした、通信簿のような評価だけ。
これでは曲をがんばる気になれません。

曲をクリアしたときにお金がもらえるので、
それを集めてたくさんある服飾品を買い揃えるのが
途中からの目的になりますが、
RPGで言うお金稼ぎのいわゆる雑魚戦闘のようなプレイでも
運次第で負けるのは先述の通りです。
ドラクエで言えば、スライムが急所突きをしてきて
一撃で全滅させられた、というような悔しさです。

また、お金を稼ぐためには
ひたすら曲をプレイすることになるのは、
慣れてきたらそれはそれで楽しくなるのですが、
曲を選択してから開始するまでが遅くていらつきます。
ゲームを起動するまでは早いし、
会話もスキップできるのはいいのですが、
曲開始で「DSを横に」という指示が出てから
実際に音符が動き出すまで、12秒の待機時間がありました。
ということは、5回プレイすればそれだけで
1分間無駄に待ち続ける時間があるということです。
繰り返しプレイをするゲームでこれはどうなのかと思いました。

服集めはゲーム要素としてプラスに働いていますが、
ある意味『それだけ』という感じも否めません。
具体的になにがとは言えないのですが、
なにか物足りない気がします。
曲数がすくないような気もしますし、
ハイスコアの記録がないせいのような気もします。
なにかもっとこう……やりこめる、要素が欲しかったと
思ってなりません。

ゲーム自体の骨組みはしっかりとしているので、
もっと肉をつけて、できるならお遊びの部分の
贅肉ももっと欲しかった、という感じです

加えて言うなら、タイミングゲージがらみの
オプションが欲しかったです。
音符の移動が早くなるとか、
何パターンかから選べるとか、です。


基本的には、おもしろかったです。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« レビュー:DS ドラクエ6 | トップ | イラスト:あっちむいてほい »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

レビュー系」カテゴリの最新記事