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直列☆ちょこれいつ

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レビュー:おさわり探偵 小沢里奈

2009年10月10日 | レビュー系


ニンテンドーDSのゲーム、『おさわり探偵 小沢里奈』です。
ジャンルは探偵モノです。

全体の感想としては、「いじわる」。


あとは思いつくままに小感想を書いていくと、
まずはゲーム開始までの時間が気になりました。
電源を入れてオープニングクレジットを飛ばすと、
主役の女の子がベッドで寝ている脇で
目覚まし時計が鳴り出します。
すこし鳴ったところで主役は体を起こし、
目覚まし時計を止めます。
それからベッドを出て、まくれた掛け布団を整え、
こちらを向いたらようやく入力ができるようになります。
初回だけならいいのですが、
毎回これだといらいらがたまりました。

次に気になったのは操作性の悪さです。
基本はタッチペンで画面をさわることで、
そこを目指してキャラが歩いていきます。
キャラの操作くらいは十字キーで
やらせて欲しいと思いましたが、
十字キーでは移動先指示用の
ポイントカーソルが出てくるだけなので
使いにくかったです。

それから、会話テンポ。
一回目を聞くのはいいのですが、
別の場所へ行ったあとセリフが変わるかと会話しても、
特に変化はなく一回目と同じセリフになることは
よくあります。
でもこの二回目の会話は、早送りなどはできません。
そこでタッチパネルを連打していると、
変な選択肢を選んでしまったり、
また会話をしてしまったりすることがありました。
個人的には一度聞いた会話は
なにかの手段で早送りできるようにして欲しかったです。

また、ストーリーの仕掛けは結構いじわるです。
開いているドアは、絵として開きっぱなししか
ないかと思いきや実は閉められて、
閉めたらその裏にクリアに必要な道具があった
なんてこともありました。

それから詰まったのは3章のホットドッグ。
ストーリー上、ホットドッグを買わなければ
いけないのはわかるのですが、
店主がいなくてどうしても買えないのです。
看板や張り紙を調べてみても説明が出るだけで
買えはしないし、街を回ってみても変化はありません。
だんだんDS本体を投げつけたくなるほど
胃がにりにりしていらだってきて、
攻略をひたすらネットで調べました。
そこでようやく、店主はドット程度で描かれていて、
見えていないのだとわかりました。
……これはあんまりです。
なぜこんな風にしたのか理解に苦しみました。

ちなみにこの点に関しては、
4章をやれば店主の正体もわかって遊びだと思えるので、
3章と4章の並びなどの構成ミスだとしか
思えませんでした。

それから、話のスケールは基本的に小さいです。
事件の起こりは必ず親友の女の子から。
一話目はキャラ紹介も兼ねているのだろうと
何も気にならなかったのですが、
4話すべてそんな始まりかただと
なんだか興ざめでした。

また、お話はなんでもありのファンタジーなので、
あまり探偵モノっぽくはありません。
どちらかというと、RPGのクエスト、イベントが
つながったという感じのほうが近いかもしれません。

そのため、「おさわり探偵」というほど
おさわりが生きていなかったのが残念です。
タッチで証拠を探したりしますが、
ただ探す場所を指示するだけ、
もしくは触ったものを触った記録図鑑に
書き込むだけです。

たとえば触る事によって、
物品から過去の一番強い刺激の記憶を読み取るとか、
容疑者の発言の真偽が確かめられるとかができて、
タイトルとゲーム性とにもっと関わりがあれば
よかったと個人的には思いました。

一番良かったと感じたのは、キャラグラフィックです。
見たことのないような怪しい感じでも
かわいくてよかったです。
探偵助手のなめこもなぜキノコ類のなめこなのか
よくわかりませんが、個人的になめこは好きだったので
妙にかわいかったです。

でも、町へ出てみると街の人がゾンビっぽかったりするのが
なんだか気持ち悪かったです。
怪しい雰囲気も、もしかしたら
死霊の街だからかと考えたら、すでに主役たちも死んでいて、
うろうろさまよっているのかと思えて
すこし気味悪くなりました。


話の一話一話は重くもなく、短くてそれなりに
簡単に終わるのでものたりなくもありますが、
クリアしてみた感じだと「悪くはなかった」
という評価になりました。
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