直列☆ちょこれいつ

最近は神社や神道などの古い文書の解読をしています。
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ナンバリングスタンプ

2015年10月19日 | ちょこのひとかけ


最近、いろいろ調べながら翻訳をしていて、
気になった部分やまとめておきたい部分は
片っ端からメモに書いておいています。

とりあえず通しが終わったならまとめようと思っていましたが、
これまでのメモの整理すら、うまくいかないことに気づきました。

最初に書いたことと、後で気づいて書いたことは
後で書いたもののほうが前を踏まえて発展しています。
でもしばらくしたら忘れるもので、
メモの順番が変わってしまったら、どちらが前でどちらが後か、
どちらが発展前でどちらが発展後か、
まったくわからなくなってしまいます。

それをどうしたものかと考えて、思いついたのがナンバリングスタンプです。
がちゃんとスタンプを押せば、数字がひとつひとつ勝手にかわるという、
おもしろ機械道具です。

安いのは2000円くらい、名前を聞いたことがあるメーカーのものは
4000円くらいから売っています。
評価を見たら安いのは安いなりだと書いてあったものの、
高いのを買ってもまともに役立つかわからなかったので、
とりあえずメーカーものの中古を買ってみました。

買おうと思うまで名前もしらなかったこの道具、
手にしてみたら思ったのとはかなり違っていました。

てっきり、スタンプなので普通にスタンプ台の汁を使えばいいのかと
思っていましたが、あれは水系なのでだめだそうです。
使えるのは、油で練った顔料系のインクだけ。
というのも、スタンプ部分はゴムかと思ったら、
全部金属でできていたのです。

インクをしみこませる部分も、覆いはなく常にむきだしっぱなし。
だからこそ、乾燥の遅い油を使っているのかもしれません。
そのせいで、あまった油は字の部分にこびりつき、
埃も混じって固まって、ひとつのケタだけ回転できず、
まわそうとすると隣のケタまで一緒に回転するほどに、
ぬるぬるのゴビゴビになっていました。

ものすごい手間をかけて半分解清掃をしたら一応動くようにはなりましたが、
なんだか微妙です。


一応掃除方法としては。
油のこびりつき汚れと同様なので、
油よごれを落とす方法と同じものが使えます……が。
同じ方法を使うと、必要な油までとってしまって
めんどくさいことになるので、
台所の油汚れおとしと同じ事をやってはいけません。
たとえば、本体全部をガソリンにつけるとか、
重曹汁につけこむとか、
無水エタノールに漬け込むとかです。

油汚れは、同じく油で落とすか、
油分解の何かで落とすかが通常です。

まずは、手に100円屋で売っている薄いビニール手袋をしましょう。
すごい染みになります。

次に。いらない布やキッチンペーパー、
干からびてしまったウェットティッシュに、
消毒用アルコールをかけて、
外側や金属のこびりつきを、ふいて落としていきましょう。

直接機械本体にかけると、中の機構部分の油が落ち、
さび付いて最終的に壊れるのでやってはいけません。
あくまで布にかけ、ふいて、中に影響が出ないようにすべきです。

表面的な汚れが落とせたら、次は隙間です。
今度は、油で油をおとします。

いらない歯ブラシ、使い終わったハブラシなどに、
工業用油をかけ、それで隙間をこすっていきます。
工業用油は本体の隙間に直接かけてもかまわないと思います。
工業用油は、ミシン油とか自転車のチェーン油とかで
100円屋に売っています。

何度もかけ、ごしごしやっていれば分解されてほじくれます。
ただし、ものすごく色の油汁がとびちるので、
本体を透明なビニール袋にいれて作業するのが
安全だと思います。

がっちゃんがっちゃん動かしながら、
動かす最中にしか見えない場所もこすりましょう。

終わったら、また外側が汚れているので、
何かに消毒用アルコールをしみこませたもので
汚れを拭いたら完了です。


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というところで、金属製オートナンバー、
金属製ナンバリングスタンプの、気づいたものをメモ的に。

●思ったものと違ったところ。

・スタンプの文字の材質が金属。
・インクは水系は使用不可。水系だとさびるとか。
・油系インクは少量でお高め。
・金属に油を載せて紙に押しつけて印字するため、
 思うよりも強く、ステーキ肉をハンマーで叩くくらいに
 上からぶったたかないとだめな感じ。
・インクが固まったら整備がものすごく面倒。
・インクが乾きにくくて時間がかかる。


●改良して欲しいと思うところ。

・インクは水系の、耐水性インクを使いたい。
・インク部分、もしくは全体を密閉する構造にし、
 インクが乾きにくいようにして欲しい。
・軽い力で押しても印字がきれいに出るようにして欲しい。
・スタンプ部分をゴム製にして欲しい。
(ゴム製にすることで水系インクが使え、軽い力で押せ、
 整備もしやすくなり、インクも乾きやすくなる)

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使いにくさの元は、スタンプ部分が金属であることが
すべてだと思います。

昔はそれでよかったのかもしれませんが、
構造が古く、欠陥があると思わざるを得ません。
水系インクを使えるようにし、乾かさずに蓋をしておける技術と構造を
どうにか開発して欲しいものだと、使ってみて思いました。

こういう機械的なものは、使ってみるとちょっと楽しくなります。
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